崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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新たな闘いの日々へ歩き出す
それはゴールの見えない暗闇を進む物語


Day 13

「いたたた・・・これはキツいなぁ」

 

あれから数日、私は能力を使った反動によって入院していた

今日は経過観察と、状態が良ければ退院の日だ

 

「うん、状態はだいぶ良くなっているね・・・これなら退院してもいいんじゃないかな?」

「やったぜ」

「でも、無理はしないこと。今回はこの程度で済んだけど、無理矢理力を引き出したら、下手するとその場で君が崩壊現象そのものになるんだからね?」

「サーセン」

「反省しているのかな?」

 

おおぅ、センセーの顔に青筋が

 

「反省はしてます、あの場で本来選ぶべきだったのは撤退だと・・・」

「でも市民をほっておく事が出来なかったんでしょ?」

「えぇ」

「その結果確かに多くの人達が救われたのは事実、でもそれが小を殺してきた結果の上であるのも真実よ、貴女が誰かを救いたいというなら、そのあなたが小の側になるのは避けなさい」

 

その言葉はとても重かった、まるであの人と話しているような気がしてくる

 

「それに、まだ君は若い。無理はいいけど無茶はダメよ?」

「えぇ、分かりました」

 

そして私は退院を言い渡された

 

「ふいー、退院できたよぉぉぉ!!」

「うるさいわよ」

「あっれー、なんでそんなに顔色悪いんですか?」

「尋問よ、これから」

 

うん・・・?うーん?

 

「第三次崩壊の・・・」

「律者になりかけた子の尋問ですか?」

「そうよ」

「私が代わりにやりましょうか?」

 

無言で調書を渡された、マジでやりたくなかったんだな

 

「さてさて、向かいますか」

 

姫子先生から尋問を行う部屋の番号も聴き出し、私はその部屋の中に入る

 

「初めまして、私は九条アヤカ。貴女の尋問を行う事になった者です」

 

テーブル越しに向かい合って座り、私はそう名乗った

 

「・・・」

 

生気のない顔だ、ほっといたらこのまま自殺しそうなくらいの

 

「お友達のキアナちゃんは順調に回復しているらしいよ」

「そうですか・・・良かった」

 

ほんの少しだけ、表情が浮かんだ・・・安堵のものが

 

「私の処分は・・・お任せします」

「殺すのもありかもしれないね。律者が滅びれば、世界は滅びの予言から逃れられる」

「そう・・・ならよかった。私が生きていれば必ず、人を傷つける事になります・・・だから私が死ねば」

 

その瞬間、私は目の前の同い年の子の胸ぐらをつかんで頭突きを食らわせた

 

「ふざけるな!!私と同い年のくせして死に急いでんじゃないわよ!!それに私は処刑人じゃない!!」

 

目の前の子は驚いた表情で私を見る

 

「そんなに簡単に捨てられる命なら私によこせ!!その力を制御出来る方法を編み出してやる!!」

「もし、それが出来なかったら!?また暴走して人を傷つけるかも・・・!!」

 

私は手を銃の形にして彼女の額に指を突きつける

 

「その時は私があなたを止める。どんな手を使ってでも」

 

手を離し、ちょっとしたマジックで温かいお茶を目の前において私は言う

 

「だから、生きて・・・最期の時まで足掻いて」

 

そう言って私は部屋を出る、その時に小さな声で···

 

「ありがとう」

 

そう、言われた気がした




次話、いきなり危機突入
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