崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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今話の出来事

主人公、遭難


Day 35

「うへぇ···」

 

翌日、私は遺跡の中に単独先行した

単独先行の探索要員という何気に重要なポストだ

私の失敗は全体の失敗と同義である

 

「やれやれ、単独任務が得意とはいえコレは困るね」

 

今まで単独任務が出来ていたのは、後方からの支援が確実に得られるという確証があるためだ

今回のように、補給線のない任務も出来なくはないが···

 

「難易度を考えてくれないかなぁ···」

 

難易度は凄まじいほどに跳ね上がる、今までの任務など子供のお使いというレベルに感じるほどだ

 

「よし、事前情報通り、チェックポイント2だな」

 

そうこうしているうちにチェックポイント2に到着した

ここから先は事前調査の不足しているエリアになる

 

「崩壊獣の出現も予測されてるんだっけ、委員長?」

「えぇ、十分に気をつけてください」

「あいあいさー」

 

そう言ってチェックポイント2を通過した次の瞬間···

 

「ふぁ!?」

 

床に空いた穴に私は落ちた

 

「痛いなぁもう、ここはどこよ?」

 

着地の衝撃がほとんど無いことから、そこまで高い訳では無いかもしれない

上を見たら、人一人分くらいの穴が上に空いていた、私が落ちた穴だろう

 

「意外に遠くね?」

 

ジャンプしても縁には届かないだろうなぁ、と感じる距離だったけど

 

「通信は···ダメだな繋がらない」

 

通信機自体は生きているようだけど、ノイズが聞こえる

恐らく電波の通じないところに入ってしまったのだろう

 

「位置レーダー···死んでやがる」

 

位置レーダーも情報は落ちる1秒前で停止している、それから理解するに

 

「あはは···あははははッ!!」

 

数秒ほど笑ったあと、すぅ···と深く息を吸い、私は思いっきり叫んだ

 

「ふっざけんなぁぁぁぁ!!」

 

そのせいで崩壊獣が私の周りにうろつき始めるのも構わず私は叫ぶ

 

「なぁにが私なら簡単だと!?見事に古典的なトラップにかかったじゃねぇか!!」

 

そして、突撃してきた戦車型を一刀で切り伏せて私は再び続ける

 

「お前ら···全てブチ殺す」

 

鬼気迫ると言うよりもはや狂気のそれな顔をしていようがお構いない

切って、抉って、蹴り、殴り殺す

もはや掃討ですらない蹂躙である

 

「死にてぇ奴だけ、かかってこい!!」

 

ゾンビ型の敵にそう叫ぶ、自我は無いはずだが、凄まじいまでの気迫に押されているのだろう

 

「せぇい、やぁ!!」

 

黒い瘴気を纏い、私は爆走する

駆ける速度は以前能力を発動した時より向上している

システムも正常、性能を十分に発揮している

 

「死ねぇ!!」

 

ゾンビ型の最後の一体を蹴り殺し、私は一息ついた

 

「ふうっ···」

「アヤカ、無事ですか!?」

「えぇ、通信回線は今しがた回復したのかしら?」

「えぇ、位置レーダーはまだですが···」

「それだけでもいいわ」

 

そう言って通信を切る、敵はまだまだいるのだ

全て屠り尽くすまで、暫くは通信をしないでおこう




遭難していることにまだ気づいてません
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