崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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それはかつての記憶の再演


Day 42

「ここは・・・?」

 

目を開けたら、懐かしくも嫌な思い出を見ていた

それは両親と自分の運命を変えられた日・・・

 

「あの日の景色か」

 

忘れもしない、そんなことなど許されはしない景色

私の始まりにして、最初の記憶

運命の始まった、あの日

 

「死ぬ覚悟はあるのか?」

「ないさ、あるのはただ一つ」

 

その景色を見て、次にいたのは瓦礫に包まれた空間だった

言うまでもなく、私のいた場所

両親の声と、あの日との声が聞こえる

私を助けてほしいと叫ぶ両親と、その声を聞いて私の場所を聞くあの人の声

 

「・・・」

 

暗闇が晴れ、そこにいたのは心の底から安堵する両親と、何かから救われたような表情の彼だった

 

「あぁ、そうだ」

 

なぜ私が彼の後継を目指したか

 

「彼のような人になりたいから」

 

自分よりも他人を救いたいから

それも本音で、本当は救ってくれた彼を支えたかったから

だから、彼の後継を目指した

彼がその重責から心を壊してしまわないように、その負担を少しでも減らしてあげたくて

 

「あ・・・」

 

そして、再び景色が変わる

 

「私が選び、背負い、歩んだ運命に後悔の念は一つもないよ」

 

一人の人間の背中を私は見ていた

その人は、優しくそう私に言ってくる

 

「なぜならそれは、私が耐えれば良い事だから。藍澤カズマという破綻者だけが苦しみぬけば済むことだから」

「・・・」

「人工生命という化け物を対価にして、愛した世界が繁栄するなら、是非もない。まさに破格の取引だろう。私は自ら願う通り、無限の地獄を駆け抜けた」

 

それを聞くと、むなしくなる

彼を支えられたのか、わからなくなる

 

「私の戦いの先にこそ、誰かが笑顔でいてくれる輝く明日があると信じて・・・」

「・・・」

「気力を武器に戦い続けた誓いは今も変わらない。たとえ神と呼ばれる存在になり果てようとも、人の善と幸福こそ守らねばと感じている」

 

そうして横に立った私に彼は微笑みながら続ける

 

「だからこそ、案ずるがいい、アヤカ・・・英雄の後継に相応しい、尊敬すべき子・・・いずれ来る終末においても、君に滅びは訪れない。なぜなら世界でただ一人、自分が耐えればいいことなら、鏖殺の雷霆だけが苦しみぬけば済むことなら・・・その果てに誰かの涙を止められるならば、依然変わらず、是非もなし。悪の敵という塵屑は、愚かしいほど無敵のままさ」

「分かっています、だから私も、私の答えをあなたに見せたい・・・目指す偉大な先人に、示してみたいと思うから・・・」

「その返答こそ私は眩しく・・・いや」

 

彼は一瞬、素の自分に戻っていた

それほど私の発言が意外だったのだろう

 

「そうだね、楽しみにしておこう」

 

視界が白く変わっていく、どうやら目覚めのようだ




あれ、見覚えが
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