「報告書出来ましたよー姫子先生」
「そこに置いといて、あとで見るわ」
「はいはーい」
私はあれから数日後、作戦報告書を提出していた
これでも、私はA級バルキリーである
S級も取れなくはないが、あえて取らない方針なのは姫子先生も知っている事だ
何せ本人の目の前で発言してる訳だし
「さて、この先生の問題は」
姫子先生の自室は一見綺麗なように見える・・・だがそれはそれ、実際には物を適当に隠しているだけである
「さて、始めますか」
整理整頓が苦手な先生のために、少しばかり部屋を綺麗にして差し上げよう
「アヤカ、まだ居た・・・あぁぁぁ!?」
「あら、先生。こんなに汚していたんですね?」
風呂場から出た先生の第一声は悲鳴だった
無理もない、私が寝室で整理整頓をしているのだから
「そこにあるのは洗濯に出すものです、はい、ランドリーへ行ってらっしゃい」
「うぅ・・・」
「早くしないと蹴りだしますよ?」
「ここ、私の部屋なのに・・・」
それはもう少し部屋を綺麗に片付けられるようになってから言って頂きたい
「さて、一気に片付けるか」
あるのはどうせ
「おや、ココにこんなものが」
大人のアレもあったが、あえて触れないでおこう
これは私も見てないことにして、次は照明器具のチェック
「うわ、球切れてるじゃん」
「失礼します、姫子先生は?あら?アヤカさん?」
「うん、先にお邪魔してるよ」
「何故そこでそれをしてるのか聞いても?」
「くっそズボラな我らが教師の部屋をクリーニングしているのであります」
そこにやってきたのは芽衣ちゃんだった
「先生来るまでそこで待っててよ、ランドリーからだからそこまで遅くはならないだろうし」
「もう着いたわよ」
「あらお早い帰りで、芽衣ちゃんの報告書でも見てください」
「えぇ、あんたのは先延ばしよ」
「なん···だと」
少しだけ驚くふりをして私はクリーニングの続きをする
「うん、簡潔に纏められているわね、今後の課題に関しても認識がしっかりしている、受け取るわ」
「ありがとうございます」
「キアナはどうして報告が遅いのかしらね···」
「面倒くさがってしてないんでしょうどうせ、後でちょっと言っておきます」
キアナの性格的にまずそうだろう、後で叱っておくか
まぁ、改善は望み薄だからどうしようもないけど
「しかし、あんたのも理路整然としていて報告書のテンプレのような作りね」
「それはどうも、でも色々と動き始めましたね」
「そうね、今までのが何だったって言うくらいに激しく動き始めたわ」
今、この学園を含めた天命自体が激しく動き始めている
S級認定条件の緩和を初めてとして妙な動きがある
「場面を整えているのか···それとも」
窓から空を眺めて、私は告げる
「そろそろ私も動きます、やつを妨害しなければ」
「敵として現れることもあると言うのね?」
「はい、その時は加減なしで」
「了解よ、任せなさい」
さぁ、こちらも手を出していくか
次章、トラウマ