崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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それは意外な繋がり


第2章 Winds vs Metal
Day 46


「お、メール来てた」

 

ある日暇をしていた私はメル友から受信したメールを確認していた

 

「うわぁ、大変だなぁ···」

 

綴られていたのは相手の現況であった

少し前に体調を崩してから回復してないそうだ

 

「内部に崩壊エネルギーが溜まりすぎて臓器を痛めているのか···住所でも聞くかな?」

 

私からのプレゼントとして、崩壊エネルギー減衰薬剤をプレゼントしようと思った

これは本来、空気中に液体として散布する人体に有害な成分を無害化しつつ効果を残すように工夫して開発した最新薬剤だ

実験台に姫子先生を使ったが気がついてはいないだろう、戦闘後に負担が軽かった事に少し怪しんだくらいだし

 

「お、来た」

 

早速、配送の準備に入る

国際郵便になるが速達メール便で送るため問題は無いだろう

 

「お礼に本名を教えてくれた···ウェンディって言うのか、いい名前だね」

 

私も名前を教えてくれたお礼にペンネームではなく本名を教える

 

「住んでいるのはオセアニア支部のほうか···夏休みに行こうかな?」

 

そう言って私は今までのメールを見返す

 

「年齢は私と同じか少し若いくらい、文章の書き方からして恐らく元は孤児。メールのやり取りは自由だが外出を余り出来ない環境下にある···軟禁状態か。バルキリーとしての素質は中の下程度···って昔の癖出てる」

 

いけない、昔の癖が出ていた

 

「早く会いたいな···どんな子なんだろう?」

 

それが、最悪の形で実現すると···その時の私は想像してなかった

最悪の出会いから始まる、その悲劇を···

 

「オセアニア支部が壊滅っ!?」

「律者の攻撃でね···映像すら残ってないわ」

「馬鹿な···律者の誕生は数年単位ではなかったはず!!」

「芽衣は完全に律者として覚醒する前だったから、イレギュラーなのはそっちの方よ」

「つっ!!」

 

言われてみればその通りだ、そこに気がつけなかったのは私の想定の甘いところだろう

 

「緊急出動の許可を、相手が律者なら降りるはずです」

「ダメよ」

「何故です?」

「ロシアの時と同じく管轄外だからよ、あの時は特例で許可が降りたけど、今回は降りなかったわ。それに今のアンタは私情で動いている」

「管轄外は分かりますが···私が私情以外で動いた試しがあると?」

 

次の瞬間、私は振り抜かれた剣を片手で止めていた

 

「ふざけている場合ではないのよ!!」

「それはこちらのセリフだ、管轄など知るかボケェ!!」

「そういう所が子供なのよあんたは!!」

「おうさそうとも子供だよ、それがどうしたァ!!」

 

距離を取り、私は姫子先生を睨む

 

「そんな顔ができるなんて意外ね」

「つっ···」

 

一瞬···私は自分がどんな表情を浮かべているか分からなかった

 

「心の底から誰かを助けたがっている···普段の自分を忘れるほどに」

「つっ···!!」

 

そう、オセアニア支部の壊滅を聞いて、真っ先にうかべたのはウェンディちゃんの事だった

 

「会いたい子がいるんですよ、あそこに」

「そう、ブローニャも同じことを私に言っていたわ。親友がいると」

 

構えをとき、私は告げる

 

「ブローニャは冷静だったのでしょう?」

「えぇ、任務を優先にはするけど、探すのだけは許可して欲しいと言ってきたわ」

「···少し、頭冷やしてきます」

 

そう言って私はシャワー室に向かう

冷水で興奮している頭を冷やして冷静になるために

 

「・・・」

 

さて、状況を整理しよう

まず、何らかの要因によりオセアニア支部にて律者が誕生したのは間違いない

次にオセアニア支部が壊滅した理由についてだが、これは律者を倒せるだけの力を持ったバルキリーが所属してない事と、比較的最近できた支部であるため戦力の増強途中であり、対抗手段が少なかった事が要因として挙げられる

次に律者が誰かについてだが、これは以前不明のままだ

推定として、所属しているバルキリーの誰かということしか分かっていない

よって優先順位は

1 オセアニア支部を壊滅させた律者への対処

2 付随して発生している崩壊現象の沈静化

3 要救助者の救助

となるだろう

「よし···」

 

頭は冷えてきた、あとは···

 

「必ず···助け出す」

 

覚悟を決めるだけだ




最悪の展開スタート、と同時にキャラが暴走を始めた
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