崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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それはありえない現実


Day 48

「うわぁ···これは酷いな」

「惨すぎでしょ···吐き気がするんだけど」

「生贄祭壇と言ったところか」

 

その場に広がるものを表現するのに、私の言葉は恐らく的確だった

 

「律者の反応は近い···ってちょっと待て!!これは!!」

 

次の瞬間、風の壁が迫ってきていた

 

「やるしかない!!全員しゃがめ!!」

 

全員がしゃがんだことを確認した瞬間、私は莫大なエネルギーを水平方向に迸らせた

 

「あっぶな!!」

 

まさか罠を仕掛けられていたとは思わなかった

まぁ、それでも何とか対応できただけマシか

 

「いやはや、今度の敵は厄介だな」

 

そう、厄介だ

あの時でも、ここまでの対策をしてきた相手は強かった

強かだからこその念入りな対策・・・油断するほどの事は無い

 

「リストが来た・・・通信は安定してないけど文書だけは送れるまでに回復したか・・・」

 

送られてきたのは行方不明者のリスト、そこに記載されている人物の名を見て・・・ブローニャの表情が僅かに陰った

 

「友達がいるの?」

「はい、とても仲の良い友達が・・・」

 

「探し出さないとね」

「はい、絶対に見つけてみせます」

 

よし、作戦は決まった

 

「作戦決定よ、まずは要救助者を発見、保護する。後に律者の反応を調べて探す、以上よ」

「シンプルイズベストだ!?」

「そう、だからこそ必ず達成しなくてはならない」

 

だから、ここは適材適所で行く

 

「ブローニャ、生命反応の探索を任せる」

「了解です」

「芽衣とキアナはツーマンセルで行動、私は単独で行くわ」

 

今回も私は単独行動、慣れているから問題はない

それに不慣れな3人にも経験を積ませるならこの方法がベストだと判断した

まぁ、やれるだけのことはやる

 

「よし、それでは行動開始」

 

私も本気で見つけ出さないと、今回の件で一番重要な証言を得られる生存者かもしれないのだから

 

「よし、広域サーチ起動・・・反応は2か、一つはキアナたちが向かっているみたいね・・・」

 

生命反応広域サーチシステム・・・精度に関しては僅かにこの世界の類似システムに劣るが、走査範囲においては破格のスペックを誇る人命救助活動支援システムだ

戦うだけでなく、守るための力としてもブラックフレームは開発されているのだから、当然それを行う為の機能も備えている

 

「よし、話を聞けるようだな・・・3人とも、一時母艦に帰港する、ポイントL31に集合」

「「「了解!!」」」

 

ポイントL31、緊急時に指定されていた集合地点、そこにはかつての軍港跡がある

緊急時の補給も兼ねているため選ばれた場所だ

 

「意識はないけど、怪我もない・・・良かった無事で」

 

この人から、少しでも多く情報を聞き出さなくてはならない

そう、少しでも多く・・・そう思って行動したことが、この先の惨事を招く事になると、この時の私は考えていなかった




次話、惨劇開始
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