崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

46 / 90
見つけたのは真相を知る鍵だけではなかった


Day 49

「よし、私の方の要救助者の収容は完了ね」

 

私の方は幸い、無傷だったからフルトン回収してもらった

打ち上がる時なんか叫んでたのは気の所為だと思う

そうこうしているうちにキアナ達が来た、目を開けて振り向くとこちらに歩いて来ている

 

「···その子がブローニャの?」

「はい、友人です」

「良かったね、無事で」

「えぇ···」

 

だが、私は車椅子に座るその子を見て違和感を感じた

身なりが綺麗すぎるのだ、車椅子の汚れ方から見て

見た所、足が悪いと分かるのに、その違和感が拭えない

 

「収容をお願いするわ、迎えを」

「えぇ、分かったわ···ってちょっと待って!?」

 

違和感の正体は、すぐに分かった

 

「崩壊指数急上昇!?1000、1500、2000!?一体どうなって」

「崩壊指数2000かぁ···これだけあればあの艦を落とせるかな···?」

 

その声に、私は納得した···あぁ···

 

「この偽善者め、アンタらが憎い!!全部が憎い!!纏めてバラバラにしてやりたいほど憎い!!」

 

憎悪の目で、理解した

コイツはもうダメだ···でも助けないといけない

 

「ふふふ···あははは···あははははは!!」

「律者···あの子があの惨劇を産んだのか!!」

 

私のとる行動は決まっている

 

「あの子を助けるぞ、崩壊の意思に操られているだけだ!!」

「わかった!!」

「了解です!!」

「必ず助けます!!」

 

3人もすぐに行動する

 

「これで行かせてもらう!!」

 

イミテートブラックフレームは現在改修中、だから私は体内のナノマシンを利用する武装システムを使うしかない

まぁ、そのシステムだけでもこの世界のバランスを壊せるくらいの高性能なのだが

 

「変···身ッ!!」

 

武装システム起動の掛け声はソレである

一瞬の光が発生して、私の服装はかつて着用していた軍服に変わっていた

 

「ここで新しい力を使うの!?」

「残念ね、これは私の本来持つ力の一端よ」

 

そう言った瞬間、私は一歩で律者となったブローニャの友達の目の前にいた

 

「つっ!?」

「遅い!!」

 

そしてかかと落としで地面に叩きつける

 

「はぁぁぁぁ!!」

「ちいっ!!風を操る律者の力か!!そんな···」

 

この身から溢れるものの正体を教えてやろう

 

「小賢しい真似で勝てる思っているのか!!ふざけるなぁ!!」

 

嚇怒の叫びが自分の限界を一段棄却した

その裂帛と共に、風の刃が全て霧散する

 

「許さない!!認めない!!敗北してなるものか!!」

 

嚇怒の力は、この世界に亀裂を作り始める

 

「時よ、止まれ!!息絶えろ、薄汚い崩壊の意思が!!その子は絶対渡さない!!」

 

私の願い通りに世界が凍てつき始める、その空間は時間の停止した領域だ

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

気迫がその領域を急速に拡大していく

最初は半径数メートルが、一瞬後には数千メートル、30秒経つ頃には数キロまで拡大した

さすがに末端は停止できず減速している程度だが、それでもこの領域は絶対防御性能に特化してると言える

 

「その力···どこから!!」

「気合と根性だ!!思い一つ、気合一つで限界を棄却してやる!!」

「人の身で···!!」

「がぁぁぁぁぁッ!!」

 

次の限界もまた棄却する

だが、そこに···

 

「それは困るな、彼女にはまだ働いてもらわないと困る」

「つっ!?」

 

その声に気を取られた一瞬、私はいつの間にか現れた新形戦術機甲に殴り飛ばされていた

 

「なっ、にぃ!?」

「彼女は我々が利用させて貰う」

「まて!!」

 

スモークをたかれ、律者が姿を消し、敵も消えた

 

「クソッ!!」

 

武装を解除する、ここにいても意味は無い




次話、急転
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。