崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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それは取り戻すための決意の大火


Day 51

「よし、行けるな」

「全く大したものよ、ここまで用意周到に準備をしていたのかしら?」

「まさか、あの子だったのは想定外ですよ・・・」

「じゃあ、それすらも計算の内だったというわけ?」

 

一瞬間を開けて回答する

 

「万が一の場合の異常事態にも即応するだけの汎用性を持たせるのが、私の作戦立案の基本コンセプトなので」

「凄まじいまでの対応能力の秘密はそれなのね」

「えぇ・・・」

 

だが、懸念事項もある

 

「今回の作戦の成功率は正直いって50%を切ります。はっきり言うと分が悪い賭けになる」

「それでも、可能性に賭けるんでしょう?」

「えぇ、人は限界を、可能性を超越していく存在だから」

「だから全力で戦う・・・それが貴女の示す回答ですか?」

 

学園長と話していたらいつの間にか委員長がいた

 

「まぁね、これぐらいでしか自分を示せないから」

 

戦うことでしか自分を示せないから、だからこそ自分に出来る事には常に全力なのだ

 

「その結果がどうであれ、選んだ事に後悔はしたくないの。そうなれば最後、私は私でいられなくなるから」

 

きっとそうなった自分は最悪の災禍をこの世に撒き散らすであろうと思うから

 

「ままなりませんね・・・」

「そうと決めて今の自分があるからね」

 

全ては自分の選んだ事、その責も罪も罰も自分のものだ

誰かに委ねたり渡したりするなど誰であろうと出来る訳が無い

 

「さて、作戦開始時刻(ゼロ・アワー)だ」

 

意識を切り替える、ここから先は戦闘だ

 

「作戦状況は?」

「追い込みには成功しています、予想範囲内での戦闘になりますね」

「よし、出来るだけ悟られないでよ?」

「了解!!」

 

反応地点に爆撃をお見舞しながら市街地を出来るだけ遠ざけさせる

人的被害を極限まで抑えるためだ

 

「ミサイル効果なし、風の防壁で防がれてますね、流石は律者というところですか」

「砲撃は?」

「実体弾はまるで効果ありません、レーザーは限定的ですが効果がありますね」

「粉塵で曲げに来たかぁ···なんでもありかよ···」

 

呆れながら私は告げる

 

「レーザーの発振周波を変更してみて、意外にダメージあるかも」

「了解です」

 

さて、追い込みながらこちらも迎撃体制を整える

 

「キアナと芽衣ちゃんと私で前線を構築。ブローニャちゃんは後方から、適宜前線に出て支援」

「了解!!」

「わかりました」

「了解です」

 

さて、3人の返事もいいものだ

こちらも仕掛けておいたトラップに掛かってくれればいいが

 

「トラップの作動確認しました!!崩壊エネルギーの減衰を確認!!」

「よし、ステップ2に移行!!飽和攻撃開始!!」

 

敵の戦闘能力を低下させる為にここまでの行動が必要になってくる

律者とはそういう存在だ、だからこちらも容赦なく戦闘能力を奪いにいく

 

「そちらに向かっています、会敵まで10秒です」

「よし、行くぞ!!」

 

さぁ、今から始まるのは私達のターンだ

 

「攻撃開始っ!!」

 

見つけた瞬間、私は攻撃を指示した

 

「これでも喰らえ!!」

 

崩壊エネルギー変換型ビーム速射狙撃砲を構え、3連射するが···

 

「風の障壁を粉塵で強化した!?そんなのあり!?」

「ならばこれなら!!」

 

今度はビームサーベル兼ビームマグナムを使うがコレも

 

「ですよねぇー!!」

 

効果なしだった、仕方ない···ここはジリ貧だけど使うしかないか

 

煌翼たれ蒼穹を舞う天駆翔·紅焔之型(M k B r a z e H y p e r i o n)!!」

 

実体剣として装備しているソルブレイブに持ち替えて戦乙女(バルキリー)としての力を使う

ジリ貧なのはこの能力を使う度に私の体に過負荷が生じる事だけど···今はそんな事言ってられない

 

「燃え尽きろ!!」

 

風を切り払い、粉塵を燃やして爆発さえも利用して接近する

火の粉を残像の様に残しながら最高速で近づき、腹部を殴った

 

「くっ!!」

「逃がさない!!」

 

交代しようとした瞬間、隙を突いて攻撃を加えたキアナに気を取られる

攻撃は避けたが···その後ろから来ていた芽衣までは想定してなかったのだろう、痛打を受けた

 

「しまっ···!?」

「終わりです、ウェンディ!!」

 

ブローニャの砲撃で地面にたたきつけられる、3人の連携による初めての有効打···それを受けてウェンディは

 

「ふざけるな···私が、人間ごときにぃぃぃぃ!!」

「いいや、終わりだ」

 

ブラックフレームのパワードポートと呼ぶ特殊機能を発動する

 

「滅亡しろ、渇望の嵐(デザイアジェム)···第2律者の残骸!!」

<オール·エクスティンクション>

 

破壊のエネルギーを一点収束、殴る形でウェンディにぶつける

 

「はぁぁぁ!!」

 

狙うのはウェンディの体内の崩壊エネルギーの収束点、そこが恐らくコアとなる渇望の嵐(デザイアジェム)の埋め込まれた場所だろう

意地汚い事に左心房のギリギリ上という凄まじい難易度だが

 

「あ、あぁぁ···あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

命中、急速に崩壊エネルギーが減衰した

 

「よし、成功だな」

 

手に握りしめている欠片を見る

一撃を与えた際に分離した渇望の嵐(デザイアジェム)

 

「これが欲しいんでしょ?」

 

そう言って、私はそれを河川敷に向かって投げた

そこに潜んでいた無人型戦術機甲がステルスを解除してそれをキャッチする

 

「好きにしなさい、私たちには不要なものだから」

「敵に塩を送る真似をするの!?」

「今はそれが得策よ」

 

そう言って、地面に倒れているウェンディちゃんを抱きかかえる

 

「その代わり、この子の身柄はフレイア学園が貰う。異論は言わせないわ」

「良いでしょう、労せず欲しいものが手に入った事だしね」

「話は終わりよ、私の気分が悪くならない内に消え失せろ」

 

最後に睨みつけて画面の先に殺意を送る

 

「さーて、目が覚めるまで治療だー。できるだけ徹夜はなしで頑張るぞー」

「目が既に死んでますよ···アヤカさん」

 

誰かがそんなこと言ってたが無視して帰る




ウェンディちゃんを人間に戻したのは神業としか言えない
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