「うん、経過はよしかな」
「何を作ってんの?」
「あの子が戦いに戻ると決意した時のための力、かな」
あれから1週間、私は次へと移っていた
あの子が非凡を選ぶか平凡を望むか、それは誰にも分からない
でも、力を欲するのなら、それに合ったものを用意しておきたいのだ
「ライダーシステム···これが新たな切り札になればいいけど」
ライダーシステム···フレームシリーズの兼価版としてこの世界で開発した、次世代型戦乙女装甲だ
作ったのはライジング、シャイニング、シャイニングの機能強化ユニットアサルトグリップ、メタルクラスタの4つになる
「本当なら使う必要は無いようにしたい、これはこの世界の技術で作ってこそいるけど、設計思想自体は私の世界のものだから。どのような作用をもたらすか私でも分からない」
「よって、機能制限をかけてある」
そう、危険性の非常に高いものになるから、それだけの制限をかけてある
初期ではライジングの機能しか使えず、経験を積んで機能制限のリミッターが次の段階への以降を認識したら自動的に機能が解除される
流れとしてはライジング→シャイニング→シャイニングアサルト→メタルクラスタの順になる
ライジングではB級、シャイニングとシャイニングアサルトでA級、メタルクラスタがS級の
「私はウェンディに戦って欲しくありません··本人の意見は尊重したいですが···」
「誰だってそうだよ、大切な人に傷ついて欲しくなんてない」
「でも、だからこそ、身を守る力として作るんでしょう?」
ブローニャちゃんはウェンディの事をとても心配している
それ故に、私に問いかけたのは、何のための力であるかだった
答えなんて決まっている、あの人も私も、そのための力として求めて欲した力だから
「えぇ、だから常に私の出来ることをしているだけよ」
コアユニットはウェンディちゃんから取り出した崩壊エネルギーの結晶体、律者の欠片の欠片だ
それだけでも相当のエネルギー量であり、素のまま使えばまた律者化しかねない程のものである
なのでこれを応用して新たな力へと変換した
「メタルクラスタが問題なんだよなぁ···」
唯一、メタルクラスタだけがまだ未完成だ
律者としての全能力を発揮できる代わりに安全装置を実装出来ていない
切り札ではあるが強力すぎて使えないのだ
「ウェンディちゃんは?」
「安定しています···意識はまだ···」
「そう···気長に待ちましょう」
容態は安定したようだがまだ目を覚ましていないらしい
あるいは、もう目覚めたくないのかもしれない···
それでも、あの子なら必ず目を覚ますと私は思った
「よし、これで完成!!」
メタルクラスタは問題として残るが、一応の完成を見た
メタルクラスタの制御のみ、追加装備で補うしかないだろう
問題はその登録が命綱レベルで危ないことにあるけど···その時はその時だ、何とかしてみせる
しれっと混ざる仮面ライダー要素、しかも令和最初の仮面ライダー
なお、悪堕ち主人公という仮面ライダーシリーズ初の出来事である