崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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目覚めたら?


Day 53

「んー、そろそろかな?」

 

脳波計を見て私が呟いたのはその言葉だった

 

「分かるのか?」

 

レベッカがそう質問してきたので私はウェンディちゃんを見ながら話す

 

「脳波の振幅が変わってきてる。強くなってる···というのかな?」

そう言ってデータを見せて場所を示す

 

「これならあと数時間くらいで目を覚ますよ」

「ブローニャを呼んでくる」

「うん、お願い」

 

同じ孤児院にいたブローニャは本当に心配している

真っ先に会わせた方が良いだろう

 

「おや、息を切らせながらどうしたの?」

「もうすぐ、目を覚ますと、聞いて!!」

「駆けつけたのね?」

「はい···!!」

 

いい子だなー、ほんとにいい子だー

さて、私は最後の仕上げをしますか

 

「何をしているんです?」

「フィッティング」

「はぁ···変な事はしないでください」

「善処はするよ」

 

ジー、っと私を見てくる

絶対に疑っている目だ

 

「どうかした?」

「なんでもありません」

 

おや、そう来たか

 

「素直じゃないなぁ」

「子供扱いしないで下さい」

「私から見たら子供よ」

「···?」

「私、18よ?」

 

その瞬間、ブローニャがありえないものを見る目になった

 

「もしかして···初めて知った?」

「えぇ、初耳です」

「oh···」

 

先生方何してんですかね?いや言わなかった私にも問題はあるけどさ

 

「まぁ、気にしなくてもいいけどね」

「留ね」

「早生まれなだけよ」

 

誰が留年だコラ、今日の訓練メニュー鬼畜コースにすんぞ?

 

「さて、私は帰るよ、せっかくの再会に水を指すのはマナー悪いからね」

 

一式のセットを鞄に詰めて私は退室する

 

「さて、どう動くかな?」

 

布石は作った、後はこの流れがどうなるか

最悪の可能性も想定内に収めながら、次の次の次を用意する

全てはただ一つの可能性を掴むために

 

「conclusion oneってね」

 

そう、全ては自分のわがままから始まっている

その罪と罰は甘んじて受ける覚悟がある

だが、それでも···未来を掴む可能性を残したい

人類と崩壊の歴史が那由多の時を過ぎようとも、勝利者が人類である為に

そのただ一つの答えにたどり着くために、一人の人間のわがままが人類を救えるのなら、その犠牲は安くない

 

「アークを開発しないと」

 

アーク、フレームシリーズの最終機体

色を冠するフレームシリーズの中で唯一、色がない機体

かつて私の親族の一人が強奪し、ゴールドフレームと改名して運用した機体

私にとって重要な意味を持つ機体だ

 

「名付けるなら、アークゼロ···かな」

 

ゼロからのリスタート、正義の力として···

私の力として、いずれ返さなければならないブラックフレームの後継機として開発しよう

その基礎データは私の頭の中にある、何故なら

 

「あぁいや、今は思い出さなくていい」

 

吐き気がした、未だにトラウマからは抜け出せないらしい

 

「分かってる、分かってるさ···そう簡単には行かないって」

 

それでも、やらなければならないんだ




主人公が何故か少しずつ追い込まれているこの状況、いずれプッツンしてもおかしくねぇぞ!?
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