「よし、設計完了だ」
アークフレームの基礎設計を思い出しながら、今いる世界の技術で作れるレベルに改良を施す作業がやっと終わった
やり始めてから2ヶ月も掛かった、まぁ、任務や他の技術開発と並行していたからこれでも早く終わった方である
「全体性能比で3%向上したのは思わぬ収穫だけど、装甲の一部が犠牲になるし、追加装備のいくつかは装着出来なくなったのが問題かな···まぁ使うことも無さそうだし割り切るしかないよね」
一部の装着型追加装備が使えなくなったのは改良によって不要になったのと、装甲の一部が干渉するからだ
ほとんど使ってなかった装備が対象なので気にするほどではないにしろ、やはり惜しまれる点ではある
「
しかし、通常時に毛が生えた程度の加速しか得られなかった
というのも、ブラックフレームには元々、大推力スラスターに加えてレーザーパルス推進装置という、大推力を単機で得るための装備があったからだ
原理としては大規模の水蒸気爆発を推進力に変える代物で、推進剤は水にアルミの粉末を均一に混ぜたものになる
そこに大出力のレーザーを当てることでアルミの爆発的燃焼と水の水蒸気爆発を利用する事で推力を得る
「光の翼を再現したかったけど、この世界の技術水準じゃ無理なんだよねぇ···」
それが出来たのは、あくまでも元の世界の技術水準がこちらよりも高いからだ
確かに技術的に再現出来る事が多いものの、それはあくまでコアパーツ以外のところだ
コアパーツはこの世界の技術では再現できなかった、では何故ブラックフレームが存在しているかというと、コア自体がこの世界にあったからだ
まぁ、私のバックの中に転がっていたのだが···
「偶然にしては出来すぎよ、全く」
だがまだ
今はまだ、マスター権限を持つ私の思考と指示に反応して応答しているだけに過ぎない
完全復旧には、アークフレームへの強化改修が絶対不可欠だ
「はぁ、全く···」
何てものをあの人は開発して運用したのだか···そう思いたくもなる
だが、それ程までに求めた
その結果として惨劇を招いたとしても、その思いと願いだけは間違いでは無いのだから
「私もあなたのようになれますか?カズマさん」
天井の、その先の空を見ながら、私は呟いた
アークフレームの性能は次章にて明らかに