Day 62
「え、私の昇格試験?」
「えぇ、そうよ、なんでこの時期なのかは不明だけど」
「うわぁヤダなぁ」
「そうも言ってられないわ、大主教直々の命令よ」
ある日、私は最悪の展開に出くわしていた
S級への昇格試験の実施だ、最悪以外の何物でもない
「しかも大主教直々という事は相手もエリートでしょう?」
「不朽なる刃の隊長、だって」
「うわぁ最悪だぁ···相性悪すぎんだろ」
「どっちに?」
「もちろん相手に」
私の対応速度は相手を混乱させるのに特化していると誰もが思っているが実はそうでは無い
私の対応速度はあくまでも強引に状況帰るためのものであり、今回の相手には非常に相性が悪いのだ
「確認ですけど、こちらはフル装備でやって構わないんですね?」
「えぇ、相手の隊長はそれを望んでいるわ」
「分かりました、では」
私は空間モニターを出し、みんなを驚かせる
「これで行きます、相手が全力を望むならそれに答えないといけないですから」
「いやいやいや!!コレ頭おかしいでしょ!?なんなのこの化け物みたいな性能は!?」
「これが私の本来の機体です、AGX-11a アークフレーム"オーヴェロン"の」
アークフレーム"オーヴェロン"それが私の新たな力
機体本体の性能は今使っているイミテートブラックフレームのおよそ2倍以上
汎用性はオプションに分散し、本体は基本性能のみを追求するという発想の元に改良を施した機体
通常時は武装数こそやや少ないが全距離に対応できる基本形態で運用し、各状況に合わせて装備を換装する方式をとる
換装に関しては戦闘時でも円滑に行える方式を採用し隙を作らない
今回の装備は基本形態そのままだ、追加装備の開発は実の所まだ未了であるが装備面に関しては刷新してある
ビーム·ショットライフル、ビームサーベル、シールド、シールド内拡散メガ粒子砲、ヒートシザースとこれだけでも相応の汎用性だ
特にシールド内拡散メガ粒子砲に至ってはこちら世界の艦船に搭載されるビーム砲と同程度の火力を誇る
「まぁ、偽装を施した方が賢明でしょ。最初から本気よりも相手に合わせて本気の方がね」
「偽装用のパーツをつけた形態は?」
「これです」
偽装パーツをつけた形態を出す、それを見て皆は···
「ずんぐりむっくり」
「デカい的」
「重そう」
「舐めプ?」
と様々な反応を返してきた
「いやいや!!性能は全く下がらないどころか機動性はむしろ上がってるんですけど!?というかずんぐりむっくりと舐めプとか言った奴、後でシバくぞ?」
「ひっ!?」
「いや事実じゃ···」
「あ···?」
「何でもございません」
同じく呼ばれていたキアナとレベッカにそう言って少しだけ脅しをかけて静かにさせ、私は告げる
「これで勝てないと判断したら即座にパージして本来の姿で戦うさ」
アーマーはすぐに外せるようにしてあるし、装備もあまり変わらないから問題は無い
せいぜい拡散メガ粒子砲が使えなくなる程度だ
「ならいいがな、そのタイミングを見誤るなよ?」
「まっかせなさい!!私はそのようなヘマをやらないわ!!」
「どうだか」
レベッカの冷やかしにそう答えて、その場は解散となった
さて、本体の製造と洒落込むか!!
今話より第4章開幕