「ようやく、追い詰めたよアヤカちゃん!!」
「よもやここまで追い詰められるとは私も想定してなかったよ」
アレからウェンディちゃんは怒涛の勢いで追いかけてきた
鬼気迫るとはあの事を言うのだろう
「どうしても貴女に聞きたいことがあるの」
「そう、私がその質問に答えると思うの?」
「答えてもらう、何が何でも!!」
「そう、なら来なさい」
私は緩く構える
今はその行為だけでも私が真剣であると分かるはずだ
「ライジング!!」
「ブラックフレーム」
それぞれの力を取り出し、起動する
「変身ッ!!」
「変身」
黄緑の光と黒の闇が世界に生まれる
そこから現れたのは、緑の目の色に変わったウェンディちゃんと黒の闇を纏う私だ
「はぁぁぁぁぁ!!」
「ふっ!!」
風の攻撃をステップだけで躱し、こちらの反撃を繰り出す
「ダークネス、ブラスター!!」
ライフルの出力リミッターを解除、最大出力で放つ
「ライジングインパクト!!」
「ちぃ!!」
ウェンディちゃんはそれを風の壁で反らし、お返しの反撃を繰り出してきた
「なかなかの威力に仕上がっているわね、驚いたわ」
「涼しそうな顔で言われたって、説得力ないよ」
「あら、それは手厳しい」
「貴女を倒す、そのための力をあなたに示します!!」
次の瞬間、ウェンディちゃんは変身を解き、プログライズキーを握り締めた
「眩い光を今ここに!!」
<shining jump !!>
「変身!!」
<The rider kick increases the power by adding to brightness!!>
光に包まれ、ウェンディちゃんは新たな鎧を待とう
<shining hopper !!>
「はぁ!!」
<When I shine,darkness fades>
各部の鋭利さが増した新たな姿
その姿は律者だった時に更に近くなった
当然それだけでは無い、戦闘能力もそれだけ高まっている
「行きます!!」
「来るがいい」
斧とショットガンの機能を備えた特殊装備、オーソライズバスターも持っている
いやはや、初回起動で持ちますか普通?殺す気満々じゃん
「てやっ!!」
「あぶなっ!?」
よそ見してたら攻撃をされていた、それを紙一重で躱し、お返しに蹴り上げるが躱される
「くっ!!」
「いやー、今のは危ないね、まさか
「躱したのによく言いますね!!」
「言えるだけの余裕もそろそろ無くなるんだけどね」
ウェンディちゃんの成長を喜ぶ半分、その速度に驚きもある
いやはや、予想の斜め上どころか真上を高速飛行してくれるな···
「だから私も、本気で行こう」
次の瞬間、機体の全リミッターを解除し星辰炉の出力を遠隔で最大出力に移行しそのエネルギーを受け取る
「全出力最大、一撃で倒してあげよう」
オールドライブ、フルパワー
「なに、その姿は···!?」
「
4基の追加大推力スラスターに加え、2基の大容量プロペラントタンク
それらを支えるために全身を覆う追加装甲を施し、遠隔攻撃システムも追加した重装仕様
元の全備重量が約65kg、総合推進力が350kgに対して、全備重量185kg、総合推進力は1490kgという化け物のような強化を果たした
なお、これでもまだ機動性が低下しているのを無視している
欠点としてはそれだけの高性能を発揮するためには高い素養を必要とする点であるが、私自身がそれをすでに満たしているため実行している
「くっ!!速度では私の方が速いのに!!」
「装甲強度と手数では私が上だ、早く解決しないとジリ貧だぞ?」
「分かってるよそんな事っ!!」
削れるだけ削ろうとしているのだろうけど、私の方が経験と勘で上回る
速度では確かに手も足も出ない程にウェンディちゃんが速い
しかしこちらはそれを補い余りある能力で後塵を拝させない
「これでッ!!」
「甘いッ!!」
アックスモードにしたオーソライズバスターでの攻撃を、リフレクターインコムで曲げたビームで軌道をそらす事で回避する
同時にビームサーベルで切り払い、そのまま壁に叩きつけた
「がはっ!!」
「終わりよ、ウェンディ」
「つっ!!」
首元にビームサーベルを突きつけ、私はそう宣言する
「降参···するしかないね」
「えぇ、そして···」
レベッカに持たせていたあるモノを受け取り、ウェンディちゃんに見せつける
「えっ?」
「これはドッキリでーす!!楽しんでいただけたかな?」
ドッキリ成功!!というプラカードを見せられ、ウェンディちゃんの思考が停止した
ようやく認識し、ウェンディちゃんがとった行動は···
「あれ?なんで変身しようとしているのかな?」
「絶対···絶対に···」
「・・・?」
「絶対許さない!!」
「のわぁぁぁぁ!?」
全力の鬼ごっこが始まった
これは酷い