「そこっ!!」
「甘いですよ」
あれから全てのリミッターを外して戦闘をしているがなかなか相手を捉えられない
回避速度とそこからの反撃の速度が早い、単純な機動性だけならむしろあちらが優位だ
しかし相手も私にダメージを与えられていない、装甲強度が違うからだ
「それが本来の姿であるのはわかりました、ですがまだ裏がありそうにも思えます」
「あぁそうかい!!」
攻撃のお返しにビームサーベルで斬り掛かるが槍でそれを防がれた
「仕方ありませんね、まだ完成はしてないですが使わせてもらいましょう」
「やはり隠していましたか···」
一度距離を取り、追加デバイスを取り出す
「変身···」
<Ark Rise !!>
オーヴェロンの外装が剥がれ落ち、その裏にあった金色の装甲までも剥離する
「それが本当の姿ですか···禍々しいですね」
「未完成だからね、仕方ないさ」
その瞬間、必殺の一撃を起動させる
「しかし、機密中の機密だ、そうそうに倒れてもらおう」
<All Extinction !!>
エネルギーを一点に収束し蹴りを放つ、それを槍で受けたデュランダル隊長だったが、思いもしない高出力に対応しきれず手から槍が落ちた
「終わりだ」
<All Extinction !!>
そして再び発動させ、緊急で展開したシールドごと蹴り飛ばした
「なるほど···それが全力ですか···」
「案外しぶといな···厄介なんだよそういうのは」
アークフレームに姿を戻し、その上で追加装備であるオーヴェロンまで差し戻す
流石に機密中の機密の姿を長時間晒すわけにも行かない
「私は最強の
「あっそう、なら···」
ビームショットライフルの銃口を向けて私は告げる
「これが貴女の初敗北だ」
圧縮したエネルギーを解放した
しかし、その一撃はかき消される
「あなたも隠していましたか···」
「スターアンカー···使わせてもらいます」
あちらも隠していた姿があったらしい
その名はスターアンカー、美しい姿と名だ
だが···
「ちいッ!!」
攻撃力は恐ろしいまでに跳ね上がっている、いや、総合性能の時点で既に桁違いの上昇か
「はぁ!!」
「くっ!!」
後ろ蹴りを防ぐ、しかし···
「なにぃ!?」
巨大な弓が形成され、そのまま弾き飛ばされた
「がぁぁぁぁ!!」
致命的なダメージを被る前に、気合と根性でそれを突破する
しかしこれによりシールドは破壊された
機体性能を活かして戦うということは既にそのアドバンテージの基礎から崩壊している
ならばどうする?どうすればいい?
簡単だ、それが出来るのは···
「オーヴェロン、解除···アークフレーム、戦闘を続行する!!」
オーヴェロンの偽装を解除、黄金の鎧を纏うアークフレームへの移行を行う
相手が格闘型なら、こちらもそれに合わせればいい
「行きます」
「来るがいい」
デュランダル隊長が迫る、その速さは先の比ではない
だが、それを私は片手で防いだ
「つっ!?」
「これで終わりだ」
<Strike Impact !!>
必殺を叩き込むため、腰にあるエネルギーローダーを押す
それにより機械音声と同時にエネルギーが再度収束する
それを全面に解放、吹き飛ばしてフィールドから離れさせた
これによりデュランダル隊長は無条件で敗北となる
「まさか、その方法を取るとは思ってませんでした」
「私としても不本意だよ、貴女とは正々堂々と勝負したかった」
そう、本来ならフィールド内で決着をつけるつもりだった
だが、相手の強さは私の想定のはるか上だった、そんな相手に勝つ方はこれくらいしか無かったのだ
「では、またいつか戦える時は全力で正々堂々と」
「えぇ、またいつか」
最後に握手し、今回の件は終わる
そして私は極東支部所属のS級ヴァルキリーとして昇格した···あんまり嬉しくないなぁ
次話、新章突入!!