あけましておめでとうございます
本話はこれまでのストーリーを端折りまくった振り返りです
「よう、なぁに新年から黄昏れてんだ?」
「カズマ・・・黄昏ているわけではないよ」
「憂いている表情しといて言う事かよ、鏡見てこい」
「少し、これまでを思い出してたのよ」
新年あけて、朝日を見つめながら私はこれまでを思い出していた
この世界に来てから、自分の歩んできた道を
「B.O.W.の事件を解決して・・・そのまま崩壊を貴方の、いや、セリアの力で鎮圧したわね」
火炎発生能力能力であり、炎と熱は彼に纏う不滅の鎧となり、武器である刀剣は火炎を宿し切れ味を上昇させる。
血に引火性が帯び、体外に流れたそれがバーナーのように噴出するのを利用し桁外れの機動力を得ることも可能だ(失血死のリスクが付き纏うのでやらないが)
「俺の介入がなかったらオットーの人形にされていたな、いやホント危なかった」
「その割には雑だったけどね」
「緊急対応だからな、仕方ない」
カズマはそう言って笑い、私の横に座る
「それからしばらくして、ウェンディを救うための賭けをしたり」
「あれは見ていて驚いた、まさかあの手を使うとは思ってもいなかったからな」
「一歩間違えばウェンディが死んでたけど、それでも賭けには勝てたよ」
「毎度あんなのされたら治療するこちらがかなわんがな、少しは自重してくれ」
「無理ね」
「即答かよ」
ウェンディを救うための賭け、彼女の心臓ギリギリにある律者のコアを体外に放出するための行為に、カズマは見ていて驚いたらしい
まさかその手を使うとは考えていなかったようで、治療班総出で見守っていたそうだ
「キアナが連れ去られた時は本当に精神的な限界に追いやられたわ」
「その結果最悪の選択をしたのは反省しているかな?」
「しているわよ、1ナノメートルだけ」
「それを反省とは言わねぇよ・・・」
私の命を賭して戦った結果、キアナはどうにか助けられた
その結果が自信を死に追いやりかける結果としても、そこに後悔や反省はない
たぶんではなく次も同じ事をやる、死なない限り何度でも
「8ヵ月眠って、目が覚めたら蘇生されてるし身体は変わっているしで気が遠くなったわ、貴方のせいよカズマ」
「謝罪はしねぇぞ」
「しなくて結構、十分受け取っているから」
「可愛くない奴め」
キアナは目論見通り大きく成長していたし、みんなも私と同等クラスまで進化していた
それでも私のアドバンテージが揺らぐ事はなかった
その理由はやはり、カズマの内側にいて彼を見て自身の糧としてきた事前学習の賜物だ
それがなければ今頃最下位だし、そもそもS級のバルキリーになれていない
「カズマ」
「なんだ?」
「この世界をどう思う?」
「世界は美しくなんてない、これは沢山の世界を渡り歩いた経験からそう思っている事だが・・・同時に俺はこう思う」
私の質問にカズマはすぐに答えた
しかし途中で言い淀み、何かを思い出しながら再び話す
「だからこそ、人は美しいものに感動し守ろうとする。それが環境であれ動物であれ人であれ・・・関りから生まれる
「そうね・・・」
その言葉は、カズマだからこそ生まれた言葉
かつて人の身で神となり、様々な世界を旅する事になった青年だからこその重みある言葉だ
「お前は?」
「私も同意見よ、一つ付け加えるなら・・・奪われたら取り戻す。という事くらいね」
「お前らしいな」
私の言葉にカズマは笑って、しばらく無言だった
いつもなら何か言い始めるが、何かを考えている
「これまでもそうだが・・・ここから先は地獄だぞ」
「既に地獄は嫌ほど経験したわ、それに比べればこんな事くらい平気よ」
「諦めという文字は?」
「貴方と同じで、頭の辞書にそんな言葉はないわよ」
そう返すとカズマは頭を抱えて笑う
「ははははッ!!そう言うと思ってたよ!!」
「カズマは少し自重して頂戴」
「そんな言葉は俺の辞書にないな!!」
「言うと思った」
そう言って私も笑い、外を見る
正月三が日とは言え、じっとしていられない性格のキアナは日付変わってすぐに神社に行くようで、外で芽衣とブローニャを待っている
「お前も行って来いよ、神頼みというのも案外面白いモノだと思うぜ?」
「神様がソレを言う?」
「俺は神としてなぁんにも出来ないんで」
「神様失格ね・・・あ、人間としてもか」
そう言うとカズマを捕まえに来たイセリアにあとは任せ、私もキアナたちに合流する事にした
なお、カズマがイセリアにつかまる理由は経費の無駄遣いである、震えて昼を迎えればいいと思う
今年は何とか間に合ったぞ!!(三度目の正直)
本編はこれから原作のストーリーを大幅スキップするけど、これでも頑張っているんだ許してくれ・・・