崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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それは反撃の砲火


第6章 そして始まる次の・・・
Day 75


「さて、反撃と行くかね・・・」

「天命部隊、各地より移動しています。目的地はバビロン実験室です」

「まぁ、そうするだろうな、それも予測済みだ」

 

CICの中で報告を受ける、相手は天命内部に潜らせている内通者の一人

カズマは艦橋で自分の妹、ノインツェーンと居残りだ

特記戦力の一部として温存しなければならない

 

「作戦の概要を説明する」

 

その言葉と同時に、CICの大型モニターに映像が出される

 

「天命最重要拠点、バビロン実験室を攻撃する。この施設は天命でも最高の防衛戦力が構築されており、難攻不落を誇る要塞だ」

 

マップには三箇所の赤いマークが浮かんでくる

 

「事前調査と設計時の資料によって脆弱な場所は判明している、地点は今示している三箇所。それぞれを各部隊で抑える」

「内訳は?」

「ポイントAは俺達、転生者集団で抑える。ここは三箇所の中でもっとも戦力が集中している箇所だ、俺達の戦闘能力なら十分に撃破可能だろう。」

「ポイントBは学生たちの有志で抑えてください、ここは比較的手薄で配置されている敵の練度も低いです」

 

カズマの説明を受け継ぎ、私がポイントBを説明する

 

「じゃあポイントCは教師陣で抑えるという事ね?」

「あぁ、ここは俺達の次にキツイ所だからな」

「作戦の成功はキアナの奪還、律者に覚醒していてなおかつ人類を害する場合は殺害」

「失敗は?」

 

その言葉に全員が私とカズマを見る

 

「キアナの死亡もだが。覚醒の阻止失敗と大崩壊、そして人類の滅亡。これを作戦の失敗とみなす、それ以外なら悪くても引き分けだ」

 

そしてカズマは机を叩いた

彼は判断を下す時、机を叩く癖がある

 

「作戦は以上だ、参加各員には自らの限界を発揮してもらう。だが死を前提とした行動は絶対に取るな。あくまで生き残る事を考えろ!!」

 

作戦は至ってシンプル、だが多面作戦により敵の混乱を誘い、あまつさえ翻弄する

 

「作戦名は?」

脱獄(プリズンブレイク)

 

カズマはそう言って笑った

なんの捻りもなく、ただ普通にそう言いたいだけのように

実際、捉えられているキアナにしてみればその通りだ

そして、そんな彼女を脱獄させるのが私達の任務になる

 

「雑よねぇ・・・」

「つまらないですね、アヤカより残念なセンスです」

「及第点も出せないわね」

「お前ら・・・」

 

学園長にブローニャに姫子先生から一言ずつ酷評を叩きつけられカズマは撃沈させられた

 

「まぁいい、既に決まったものだ。文句は言うなよ?」

「それで、各部隊の失敗を補うのは誰なのよ?」

「俺とノインツェーンと師匠と教官がいればどうとでも盛り返せる。特記として温存しているのはそのためだしな」

「え、俺もしかしたらガキのおもりするのか?」

「したくないならここから紐なしバンジーさせるぞ?あぁ、もしかしたらパラなしのスカイダイビングになるかもな」

「果てしなくごめんなさい」

 

闘真さんが余計な事を言ったので速攻で教官にシメられた、この人は冗談のような本気でそれをやるから怖いのだ

 

「よし、作戦まであと24時間、各員気合を入れてかかれよ!!」

 

もうすぐだ、キアナを必ず取り戻す!!




気づいたらUAが8000行ってて驚いた作者です

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