世界を超えて求め続けたモノ
人はそれを祈りと呼んだ
「あぁ、そろそろか」
時間を確認する、もうそろそろ作戦準備の時間だ
「ゴールドフレーム」
<準備は出来ています、P-GCTX-01の開発とフィッティングは済んでいます>
「そう、ありがと」
<ですが、覚悟はしていてください。
「思考汚染の問題か」
<使えば使うほど、
問題は元々、開発を開始した頃から確認されていた
P-GCTX-01、暁・未来(試作型)・・・カズマがこの世界の戦士・・・
名前である暁・未来も、暁という、新たな未来を得るための力、という祈りと願いが込められている
現在はまだ試作段階だが、完成したらその性能は現在使用されているもののおよそ数倍に匹敵し、神殺し装甲の性能すら上回る
試作型であるため、安全性は正式仕様より劣るし、正式版でオミットされる予定の機能もいくつか有する
その一つに、思考リソースの機械的優先順位変更機能がある、これは思考汚染の可能性があり危険であるため正式版で削除される機能だ
それに万が一の場合の強制停止機能もない、暴走したら自壊するまで止められないのだ
<それでも行くんですね?>
「えぇ・・・」
<それは何故ですか?>
「・・・」
<はぁ、そこは即答してくださいよ・・・>
答えられない質問が来た、なんのためかなんてキアナの為だ
だが相棒はそんな回答など望んでいない
どうしてそうするのかを聞いてきている、答えを知っていて
<貴女は、寂しがり屋なのです>
「だから憎む、だから愛する」
<なら、
そう、失敗したとしても・・・何度でも!!
<行きましょう、世界の破壊者。貴女の理想に至るために>
「
燃え上がる決意は力となり、私を包む
この世界で分離され、自ら積み上げた研鑽の果てが今だというのなら、その先にある未来を見届けたい
「ゴールドフレーム、暁・未来・・・出撃する!!」
金の装甲をまとう白き閃光が空を翔ける
その先にあるのは巨大な建造物
決戦の始まりは静かなものだった
今話から新章突入