崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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それは次のための用意


Day 82

「さて、そろそろこちらの出番かな?」

 

それから数日、俺は色々な準備に追われていた

まずは最優先でキアナの為の治療施設を艦内に用意

その次に火器管制システムの最適化(実は今いる艦、まだ未完成である)

天命に潜入させているスパイとのやり取り、今後の方針決定etcetc・・・

当然のことながら、その仕事量は情人で賄いきれるものではないが、作業の単体で見れば効率的に分散化した分負担自体はとても軽いものだ

 

「セリア」

「キアナ用の施設ならもう稼働できる位の完成度だぜ、あとは内装を少し変えるだけでいいらしい」

「よし、頼むぞ」

「あぁ、頼まれてやるさ」

 

セリアに任せているのは、まさしくソレである

一応、医療系の学生をしていた事もあるセリアは俺と同じく医療系に明るい人物だ

効率的な機器配置に万が一のための対策など抜かりなくやってくれている

 

「師匠」

「火器管制システムは最適化率65%といった位だ、完了まではあと三日だな」

「出来るだけ急いでくれ、早いにこした事はないだろ?」

「分かっている、急がせてはいるさ。それで補給だが、このままポーランド沖に向かえばいいんだな?」

「あぁ、そこで補給可能なプラットホームを用意している」

 

補給の問題もあったが、それは自分の方で対応してある

というより・・・

 

「まさかこんなのを極秘裏に作っていたとはな」

「元々、いずれ生まれるであろう難民を受け入れて生活できるように作っていたからな」

 

俺の主導で作っていたメガフロート連結型超大規模難民船である

名前は某ゲームで舞台になった地名から、シエラプラタと命名している

 

「だがこれだけの大規模となると水平維持には莫大な演算能力を持ったスパコンが必要だろ?」

BALDR(バルドル)システムを使っている、アレなら十分以上の演算力はあるからな」

「またなんつーもん作ってんだか・・・だがまぁ、妥当といえば妥当か」

「動力源は50年は連続稼働可能な空母用の原子炉を計5基、システム運用専用が1基と姿勢制御と航海用が2基、生活のための設備用が2基だ」

「割とカツカツだな」

「なので一世帯当たり1週間分の電力割り当てを決めているんだ・・・ただまぁ、補給の間はその問題も解決するな」

 

俺はそう言って少し前から用意していたプランを提示する

 

「なるほど、この艦から電力供給するのか・・・たしかにこの艦で賄いきれる電力だしな・・・」

「あぁ、ココの動力がアレで良かったと思うよ」

「波動エンジンの有効活用ってか?」

 

そう、今使っている艦のメインエンジンは波動エンジンだ。艦内の電力はそれをコンバートして生み出されている

その総出力は人口50万の都市のおよそ2ヶ月分に相当する

 

「入港したら作業員に通達しとくわ」

「あぁ、そうしてくれ」

 

そして次の相手は・・・見えんな

 

「ちょっと、ワザとしてるの!?」

「あぁすまん、小さくて見えんかったわ、テレサ」

「絶対ワザとでしょう!?怒るわよ!?」

「まぁまぁ落ち着けって」

 

紅茶を淹れながらそう言ってソファーに座るよう促し俺も対面に座る

 

「学園生の方は私達で何とかしているわ、でも・・・ひとつお願いがあるの」

「下船希望者の受け入れは師匠に言ってくれ、俺は作戦の方の責任者であって艦全体の方は師匠にぶん投げたからな」

「それなんだけど、今向かっているところは貴方の主導で作った場所でしょう?」

「あくまで主導であるだけで責任者じゃない、現地には一応自治体があるからそこの長との話し合いの場を作るので限界だがそれでもいいか?」

「それだけでいいわ、後は私で何とか出来るから」

 

テレサはそう言い、俺を見て笑う

 

「なんだ?」

「そうしていると良い所のお坊ちゃまね?」

「育ちだけは無駄に良いからな、どうしても素の方が出る時だってあるさ」

 

たぶん、飲む時の所作のことだろう

育ての親がとても良い人物であり、マナーなども受け継いだ

普段はそれこそヤクザかチンピラな対応だが素は今のようなモノであり、どう隠してもそれが表に出る時もある

 

「アヤカもそうだったわね・・・」

「アイツは俺よかお淑やかだろ・・・一応、女だし」

「本人いたら今頃首と胴体泣き別れよ?」

「俺があいつに負けるわけない・・・とは言い切れんな、なんだかんだで俺の事一番理解してるし、対応されて手段防がれたら打つ手がないわ」

「ハメ殺し得意だったわね、そう言えば」

 

アヤカの得意な戦闘スタイルは相手の行動全てを事前に防ぐハメ殺しだ、ゆえに敵となれば俺とて勝てる見込みは非常に薄い・・・というより分が悪すぎる

 

「逆に貴方は圧倒的な手数で相手に息つく暇すら与えないスタイルね?」

OODA(ウーダ)サイクルが俺の戦術の基本だからな」

 

観察(Observe)、適応(Orient)、決定(Decide)、行動(Act)

このサイクルがOODA(ウーダ)サイクルという。OODAループとも言われるが円環に繋がる為俺はあえてサイクルとしている

観察は意思決定者自身が直面する、自分以外の外部状況に関する「生のデータ」の収集

適応は観察段階で収集した「生のデータ」をもとに情勢を認識し、「価値判断を含んだインフォメーション」として生成する段階

決定は行動として具体化するための方策・手段を選択し、場合によっては方針・計画を策定する段階

行動は採択された方針に基づいて、意図・命令を踏まえて、実際の行動に移る段階を意味する

人間相手ならこれを正確に高速で繰り返し続ける事で相手の対応能力をオーバーフローさせ消耗を促すのが常套手段だ

逆に崩壊獣やゾンビ相手なら理論が似ているPDCAサイクルで十分な成果が出るので使わないが

 

「おかげでこっちも効率よく戦えているわ・・・みんな無事に帰ってくるのがベストだし」

「最善なのはケガなく、だな?」

「えぇ、当然よ!!」

 

たしかにそうだ、最善は怪我無く帰ってくる方がいい

しかし反応した側がチビッ子である

 

「今、失礼な事考えたでしょ?」

「ナンノコトデショウ?」

「片言になって誤魔化すんじゃないわよ!!」

 

叩かれた、こいつチビの割に強いな!?

 

「とにかく、これからも頼むわよ!?」

「言われなくても頼まれてやるさ、テレサ学園長?」

 

そういうと少し不貞腐れた顔で彼女は退室した

 

「さて、こちらもそろそろかな?」

 

再度世界が動き出すまで、もうすぐだ




チビ・・・テレサ「最近投稿が遅れてる気がするけど?あと今チビってあったの気のせい?」
グータラ作者「並行世界(原神)の方で忙しくてな・・・あと気のせいではない」
テレサ「誰が豆粒ドチビよ!!」(誓約の十字架持って攻撃開始)
作者「誰もそこまで言ってねぇぇぇ!!」(何故か全ての攻撃を変態挙動で躱しながら逃亡開始)
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