崩壊3rd Destiny Eye   作:アーヴァレスト

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横紙破りを敢行する者たち



Day 90

「数が多いわね・・・」

 

オットーの計画ではおそらく、これも想定内だろうという数の妨害を受け、私は呆れた声を出した

場所は既に別の空間に移行している

今いる場所は過去にすら干渉可能な異次元空間、この空間を形成するのはカズマから奪った力と・・・推測ではあるがカスラナ一族の誰かの力も転用されていると思われる

 

「あぁぁもうめんどくせぇ!!空間ごと爆破解体してやる!!」

 

そう言って指を鳴らした瞬間、超絶規模の爆発が発生する

私の能力である楽園を照らす光輝よ、正義たれ(セントスティグマ・エリュシオン)を最大威力で行使したのだ

 

「ダメだぁ効いてなぁぁい!!」

「アヤカ、遊んでいる場合じゃないよ!!」

「安心しろ、遊んでない」

 

敵が更に湧いた瞬間、その足元が爆砕された

 

「私の能力は悪辣でな、一度使い始めれば、それを意識して解除しない限り・・・」

 

拡大していく爆発半径の外側で私はそれを見て呆れている連中に告げる

 

「このように、指数関数的に威力が上がっていくのさ」

 

そして解除のためにもう一回指を鳴らした瞬間、最初の一撃を大きく上回る極大規模の爆発が起きた

 

「これが私の特殊能力、楽園を照らす光輝よ、正義たれ(セントスティグマ・エリュシオン)だ」

「そして小技も効くってか?」

 

巻き込まれかけたセリアがそう言って私に近づき、一言

 

「やるならやるって言ってくれよ、巻き込まれかけたじゃねぇか!!」

「あなたならどうにか躱せるでしょ?心配はしてないわよ、信頼はしているけどね」

「まぁ、そうだけどさぁ・・・」

ちょろいわぁ

「今なにか言ったか?」

 

おっと、地獄耳なの忘れてたわ

 

「全く、そこそこ進んでいるのかと思えば、大して進んでいないではないか馬鹿どもめ」

 

カズマの声が聞こえた瞬間、黒色の波動が敵を纏めて爆砕していた

 

「この程度で足を止めるな、まだまだ先は長いんだぞ」

「カズマ、お前・・・」

 

セリアの声で私も気づく、腰にさした剣と手に持つ物が変化していることに

 

「いま一度、助力してもらった。ココが俺の決戦の場でもあるからな」

 

そう言って旗を振り、石突を地面に突き立てる

ひろがった旗には、かつてカズマが作った組織のシンボルが描かれている

そしてそれは、私の身体にバルキリーとして宿った聖痕でもある

 

「さぁ、横紙破りをしに来たぞオットー!!阻止したいならさっさと終わらせやがれ!!」

 

いつの間にかこちらを見ていた大主教は呆然とした顔でカズマを見ていた。明らかにボロボロの身でそんな啖呵を切るのだからそうなっても当然だろう

だけど私や、私のいた世界でカズマと共に戦い続けた人間達は知っている、この状態こそが最高最強の姿であると

 

「それとも破いてほしいか?だったらそのまま呆けてろよ、すぐにぶん殴ってやるからなぁ!!」

 

そこまで言った瞬間、大主教はカズマの意図に気がついたのか背を向けて走り始めた

目指すのは一点、アカシックレコードの編集地点。そこでやることは唯一つ、自身の大切な人が生還できる未来を作ること

そのために彼は全てを捧げ・・・犠牲にしてきたのだから

 

「俺としてはヤツに同情するよ、俺が奴ならば全く一緒の事をしていただろう」

「貴方には止めてくれる仲間がいるでしょ?」

「そこが違いでもあるけどな」

 

カズマとそう言い合い、私はレベッカに背中を預ける

 

「こういうのも、悪くはないな」

「エキサイティングでしょ?」

「・・・行くぞ、アヤカ」

「えぇ、レベッカ!!」

 

そして、一陣の風が吹き荒れる

その発生源は言うまでもなく、ウェンディの・・・律者形態?

 

「ってあれぇ!?律者形態!?なんでぇ!?」

「お前が与えたプログライズキーは元々、あの子の体に入っていた崩壊の欠片を流用したものだろう?あの子はそれに気づいていたのさ」

「だから、力を上手く制御する方法を考えて実践し続けて律者形態を安定して使えるようになったの」

「あ、なるほどぉ・・・」

 

納得はしたが一瞬理解できなかった・・・相性の差かあるいは何か他の要素があったと考えておこう

 

「防御は私とレベッカさんに任せて!!」

「お前は突き抜けろ、アヤカ!!」

「背中は任せたよ、二人共!!」

 

そして私も後を追いかける、いつの間にかカズマが並走していた

 

「行くぞ、合わせろ!!」

「借りるわよ、カズマ!!」

 

私のカズマの持つ剣から闇の瘴気が吹き荒れる

今の私達の相性は過去最高値だろう、だから全開で使用できる

 

「怨みの叫びよ、天へ轟け!!」

「輝く銀河を喰らうのだ!!」

 

そして振り抜くは前面の敵、それらを一切残らず撃滅しよう

 

「「闇の竪琴、謳い上げるは冥界賛歌(H o w l i n g S p h e r e r a z e r)ッ!!」」

 

かくして放たれた一撃は目的通り、オットー・アポカリプスに微塵のダメージも与えず、周辺の敵を一掃した




まるで新旧主人公みたいな奴らだなお前ら
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