元に戻った人達に説明をし終えた剣斗は、次に雪穂と彩菜の後輩だと言われるフリージア学園の制服を着た二人の少女に声をかける。
剣斗「二人とも、身体に異常はないか?」
少女「はい、大丈夫です。」
少女「私の方も大丈夫です。」
剣斗「そうか、それは良かった。オレは篠崎剣斗。さっきも言ったけど、バチカン直属の悪魔祓い師をしている。」
剣斗が安堵しながら自己紹介をすると、二人は自己紹介を返してくれた。
花蓮「私は本宮花蓮です。フリージア学園の一年生です。」
ゆかり「同じく、フリージア学園一年の飯野ゆかりです。助けてくれてありがとうございました。」
剣斗は二人が自己紹介を終えると、二人に気になっていたことを聞いてみた。
剣斗「二人は桂さんと一色さんの後輩だと聞いてるよ。」
花蓮「は、はい。」
ゆかり「そ、そうです。」
その事を聞かれた二人は少し、表情を曇らせた。
剣斗「ん?桂さん達と何かあったのか?」
ゆかり「はい、実は・・・」
ゆかりは雪穂達と何があったのか、表情を曇らせながらも教えてくれた。
花蓮とゆかりは、摩耶達と同じ施設に収容されていたと言った。
ザンビの集団の襲撃に遭う前、摩耶と杏奈、そして雪穂と彩菜は、その時にザンビに襲われたと思われる男性が遺体で発見されたため、後から来てからこの事件が発生したという理由で、当時、収容者達の監督をしていたフリージア学園の教師、本庄美奈子に疑いを掛けられていたと花蓮達は言った。
だが、摩耶達は断固としてそれを否定した。
その際、雪穂と彩菜と言い争いになり、二人に対して、暴言を吐いてしまい、そのまま喧嘩別れという形になってしまっていた。
その後、花蓮はその場でザンビ化し、皆を襲い、その場で摩耶に倒された。(結局は死んでいなかったが)
この施設での事件の全容は、摩耶達からすでに聞いていたため、その話自体はスッと入ってきたが、中でどんな会話が行われていたかまでは、把握し切れていないため、剣斗は重苦しい表情を浮かべた。
剣斗「事情はわかった。だがな、オレとしても東京をこのまま放っておくわけにも行かないんだ。神人を減らし、最後にはすべての神人を元に戻す。あの二人と仲良くしろとは言わない。助けた以上、オレには二人を守る責任がある。だから、オレに二人を守らせてくれ。」
剣斗は真剣な眼差しで二人にそう言った。
この東京を元に戻すには、東京中に蔓延る神人をすべて元に戻す必要がある。
それには助けた人々を守って行くしかない。
その事を花蓮とゆかりは分かっていた。
花蓮「わかりました。あなたと共に行動させて下さい。」
ゆかり「私もお願いします。」
剣斗「ありがとう。そして、これからよろしくな。」
剣斗は花蓮とゆかりの受け答えに笑顔で返しながらそう言った。
その後は、雪穂と彩菜、花蓮とゆかりは剣斗の立ち合いの下、しっかりと話し合い、和解が成立した。
和解が成立した後は、暗くなって来たため、剣斗達は拠点に戻り、一夜を明かしたのだった。