探索を始めた剣斗達は、最初に神人探しを行うことにした。
少しでも多くの神人の数を減らして、安全性を高める為である。
剣斗「拠点周辺にも結構気配を感じるな。」
修也「オレにも分かる。神人の数が尋常じゃないよ。」
男性「本当か!?」
男性「でも、怖がってばかりもいられねぇ。」
周辺には、瓦礫が散らばっており、普通に探索を行うだけでも、崩落に巻き込まれるなどの相当な危険性がある。
それだけでなく、今、東京はザンビ惨禍によって壊滅状態にあり、その東京を支配しているのは、ザンビや神人達である。
彼らに噛まれれば、人間はたちまち、ザンビと化し、一定時間を経て、神人となる訳である。
剣斗「どうやら、お出ましのようだ。」
修也「二人とも、剣斗から離れないでくださいね。」
男性「ああ。」
男性「わかった。」
剣斗は神人の姿を確認すると、すぐさまセフィロトを発動させようとする。
男性「お、おい!!後ろからも来てるぞ!!」
しかし、後ろ側からも神人が現れた。
剣斗「何!?」
修也「しまった!!囲まれた!!」
剣斗「三人とも俺のそばを離れないで!!今から結界を張る!!」
剣斗はそう言うと、結界魔法を発動させた。
剣斗「光よ来たれ!我求めるは聖なる光の壁!!【エンシェントアーク・ブレイヴ】!!」
剣斗の結界魔法が発動し、白い結界が剣斗と修也達三人を包み込む。
神人「シャァァァァ!!」
神人「キシャァァァァァァ!!!!」
神人達は結界がある事が分からず、そのまま剣斗達に襲いかかる。
剣斗「無駄だよ!」
バリバリバリバリッ!!!!
神人「ギャァァァァ!!!!」
神人「グワァァァァ!!!!」
修也「神人達が弾かれた!?」
男性「す、すげぇな・・・」
男性「これなら大丈夫かもしれねぇ。」
修也達三人はそう言いながら、なんとか危機的状況を脱した事に安心していた。
剣斗「この結界には主に呪いや呪術的なモノを弾く効果がある。だから、呪いの塊そのものの様なザンビや神人には効果てきめんなんだ。」
ザンビや神人は、呪いをその身に受けた生ける屍である。
また、呪いを広める呪術的なあやつり人形みたいなものでもある。
そのため、ザンビや神人達は呪いや呪術的なモノを弾く剣斗の結界に触れようとすれば、弾かれ、その身を焦がす事になる。
剣斗「だが、彼らにかけられた呪いそのものは解くことは出来ないから注意しなければならないからな。」
修也「なるほどな。なんとなくわかったよ。」
剣斗は修也のその返事を聞くと、神人達が集まる中心に飛び出し、セフィロトを発動させた。
呪いを浄化された神人達は、たちまち人間の姿を取り戻して行った。
男性「あ、あれ?オレは一体・・・」
少女「あれ?私、なんでこんな所に・・・」
その様子を見ていた修也は一人の少女のことが気になり、剣斗に話し掛けた。
修也「剣斗、ちょっと気になる女の子がいるんだが。」
剣斗「もしかして、知り合いでもいたのか?」
修也「いや違う。あの子なんだけど、一ノ瀬さんに似てないか?」
修也は杏奈に似ていると思われる一人の女の子を指しながらそう訊いてきた。
剣斗「ああ、確かに似ている。というか瓜二つじゃないか?」
剣斗はその時、杏奈には双子の姉がいたと、本人から聞いていた。
その話を思い出し、これはもしやと思い、彼女に話し掛けてみる事にした。