剣斗は休憩してからしばらくすると、再び行動を開始した。
剣斗「次に神人に遭遇した時に浄化の力を使って見るか。」
剣斗はもしまた神人に遭遇したら、修行で得た新しい特殊な力、浄化の力を使うと決めていた。
ここで試して置かなければ、この力を得た意味が無くなる。
そう剣斗は思っていた。
剣斗「さて、力を使おうと決めたものの神人どころかザンビの気配もないな。」
しかし、肝心な時に剣斗はザンビや神人と遭遇出来ないでいた。
その時だった。
ダダダダダダッ!!!ダダダダダダダダッ!!!
剣斗「近くで戦闘があるのか!?」
銃声を聴いた剣斗は、その方向行ってみることにした。
現在の東京は壁で覆われ、外に出る事は出来ない状態だ。
壁を登ろうとすれば、機銃で撃たれる。
だが、政府は完全に東京に生き残った人々を見捨てたわけではなく、ドローンで食料や武器を運んで来てくれる。
しかし、どこに落とすか分からず、生き残った人々達で武器や食料の奪い合いが発生する可能性がある。
それが剣斗はネックであった。
剣斗「あまり他の連中とは会いたくないが、こう神人達との遭遇率が低いと埒が明かない。」
剣斗はそう言って、戦闘のある方向へと向かった。
戦闘が行われている場所に来てみると、何人かの高校生くらいの年齢の人たちが神人の群れと戦っていた。
剣斗「しかし、ありゃ押されてるな。」
ここで助けに入ってもいいが、物資の奪い合いが発生する可能性がある。
正直このまま見捨ててもよかったのだが、浄化の力を試すには絶好の機会だった。
剣斗「おい、今すぐ撤退しろ!!」
戦闘中だった高校生達は、急に声を掛けられた為に呆気に取られていた。
?「な、なんだよ!?お前は!!」
?「急に割り込んで来て何!?」
剣斗「このままじゃ、ジリ貧だ!!あいつらは死なない!!」
そこで高校生達のリーダーらしき人物が、前に出てきた。
?「みんな、撤退しよう。このままじゃやられる。ここで喰い殺されたくはない。」
リーダーがそう言うと、高校生達はその提案を受け入れ頷いた。
?「誰だか知らないけど、助けてくれてありがとう。」
剣斗「礼はいい。早く行け。」
?「分かった。」
リーダーがそう言うと、高校生達のグループは撤退して行った。
そしてそこに残ったのは神人の群れと、剣斗だけだった。
神人「グアアアアアアア!!!!!」
神人「ギシャアアアアアア!!!!」
神人「グオオオオオオオオオ!!!」
剣斗「さて、頼むから効いてくれよ!!!」
剣斗はそう願いを込め、浄化の力を発動させた。
その瞬間、眩い光が剣斗と神人達を包み込んだ。
包み込まれた神人は徐々に動きが鈍りだし、異形の姿から元の人間の姿へと戻り始めた。
剣斗「よっしゃ、なんとか成功したか。」
そして神人達は完全に元の人間の姿へと次々に戻って行った。