その後、剣斗達は安全な場所まで移動し、落ち着きを取り戻した少女から話を聞くことにした。
剣斗「まずキミの名前から聞いておこうか。オレは篠崎剣斗。キリスト教の教会から派遣された悪魔祓い師だ。」
修也「オレは宮川修也だ。彼によって神人の状態から、元に戻してもらったんだ。」
杏奈「一ノ瀬杏奈です。助けてくれてありがとうございます。」
剣斗「キミは初めはどこの避難所にいたんだ。」
剣斗がそう聞くと、震えながらもしっかり答えてくれた。
杏奈「私は、西東京病院に連れていかれてそこで避難生活を送っていました。」
剣斗「なんだって!?」
修也「知っているのか?」
剣斗「ああ、そこの病院は前から非道な人体実験が行われていると噂があってな。いずれ調査が入る予定だったんだ。」
その話を聞いて杏奈は、そこで起こった惨劇を全て語ってくれた。
杏奈「これが私のいた所で起こったことの全てです。」
剣斗「そんなことがあったのか。その天津圭って女医師がザンビの呪いを広めていたか。」
杏奈「ザンビって呪いから発生しているんですか?それに神人って?」
剣斗「ああ、順を追って説明するよ。」
剣斗はザンビの呪いについて、神人について、杏奈に分かりやすく説明した。
杏奈「100年前に生き埋めにされた女性の怨念から始まったんですね。あとは神人・・・ザンビの成れの果てで殺すことも出来ないって・・・」
剣斗「ああ、残念ながらそうなんだ。」
修也「そろそろ拠点に戻らないか?暗くなる前に、行かないとヤバそうだぞ。」
剣斗「ああ、そうだな。杏奈さん、立てるか?」
杏奈「はい、大丈夫です。」
三人は立ち上がり、荒れ果てた東京の街中を拠点を目指し、歩き始めた。
その道中、神人の群れに遭遇したが、剣斗のセフィロトによって全員を元の人間の状態に戻された。
その後は神人から元に戻った人々に事情を説明し、その人たちと拠点に戻った。
拠点に戻ると、剣斗に男性が一人、話しかけて来た。
男性「さっきはありがとうな。まさか人間に戻れるとは思わなかったよ。」
剣斗「いえ、任務ですから当然ですよ。それに神人に対抗出来るのは、今の所オレしかいないので。」
男性「けど、ここを拠点にして大丈夫なのか?」
剣斗「ええ、今は強力な結界を拠点一帯に貼っているので、ザンビはおろか、神人さえ入って来れませんよ。」
剣斗はそう言って、男性を安心させた。
だが、一つ心配な事があった。
それは食料についてだ。
どうやら、拠点にはいくらかの食料が備蓄されていると、修也が教えてくれた。
だがこの先、神人を元に戻し、人々が増えて行き、いずれ食料が底を尽きる。
それによって、奪い合いが発生するかが懸念された。