剣斗「修也さん、食料はどれくらいある?」
修也「今の人数だと、1ヶ月持つかくらいかな。それくらいはあるよ。」
剣斗「そうか。どっちにしろ物資は回収しなきゃいけないな。どうやらこの付近は生き残った人間たちはいないようだ。ここら辺に上手く落としくれればいいが。」
政府がドローンで落とす食料や武器は常にランダムであり、いつどこに落とされるのかはその時まで分からない。
故に落とすの見かけたらすぐさま取りに行かなくてはならない。
また周辺に物資が落ちているかもしれないので、辺りを探索する必要もある。
その時杏奈が大声でこちらに駆け寄って来た。
杏奈「篠崎さん!物資が運ばれてきました!!」
剣斗「本当か!?」
杏奈「は、はい!」
杏奈に誘われ、外の上空を見てみると今まさにドローンが物資を隣の建物の屋上に落としたのが見えた。
剣斗「修也さん、杏奈さん、今のうちに回収しよう。」
剣斗達は、すぐさま行動を開始した。
男性「物資を取りに行くのか?気を付けてな!」
剣斗「はい、行ってきます!」
先程の男性に見送られ、剣斗達は物資が落とされた隣の建物へと急いだ。
そして、隣の建物に入口に来ると異様な雰囲気が漂っているのを、剣斗は感じた。
剣斗「二人とも、気を付けてくれ。おそらく神人がいる。」
剣斗はその場で神人の気配を察知して、動きを止めた。
剣斗「隠れよう。」
修也「ああ。」
杏奈「こ、怖い・・・」
剣斗「ごめんな、杏奈さん。物資を運ぶのに人手が足らなくて、他の人に頼んでも良かったけど、あの人達はまだ完全に信用出来なくてな。まだ二人なら、信用出来る。」
杏奈「あ、ありがとうございます。」
そんな会話をしていると、杏奈が少し驚いた顔をした。
杏奈「あ!摩耶!雪穂!彩菜」
修也「知り合いか?」
杏奈「はい、鳴沢摩耶、桂雪穂、一色彩菜です。前の避難所で一緒だった子達です。」
杏奈はどこからともなく現れた神人を指差して、そう言った。
剣斗「あの三人もフリージア学園の制服を来ているな。」
杏奈「雪穂と彩菜は元々、フリージア学園の生徒なんですよ。摩耶は私の大事な親友です。」
剣斗はその場で少々考えて、杏奈に訊いた。
剣斗「あの三人はもう神人となっている。殺してやる事はもう出来ない。だけど、助けたいか?」
杏奈「は、はい!助けたいです!!なにより摩耶にもう一度謝りたい!!」
剣斗「そっか、分かった。あの三人、元に戻してあげよう。」
剣斗そう言うと、三人の神人達の前に立ちはだかった。