剣斗「それで、神人から元に戻って早々悪いんだけど、この後オレたちはこの建物の屋上にある物資を回収するんだ。三人にはそれを手伝ってもらいたいんだ。」
摩耶「はい、もちろんです。」
雪穂「分かった。確かに東京がこんな状況だし、このままだと、今度は餓え死にしちまうからな。」
彩菜「分かったよ。せっかく人間に戻れたんだしね。」
三人は剣斗の頼みを笑顔で快諾した。
剣斗「ありがとう。助かるよ。」
杏奈「それで物資を回収した後は何するんですか?」
杏奈はその後の予定について気になったのか、首を傾げながらそう聞いて来た。
剣斗「あとは、神人探しかな。」
修也「もしかして、周辺の神人を減らして行くのか?」
剣斗「ああ、そのつもりだ。修也さんよく分かったな。」
修也「オレもそう思ったから聞いただけだよ。」
摩耶「あのーすみません。もしかして、ザンビよりも神人の数の方が多いんですか?」
剣斗はその質問に対して、少し苦い表情で返す。
剣斗「ああ、もうほとんど神人だらけだと、予想しているよ。っとそろそろ行こうか。」
剣斗はそう言うと、入り口先の奥の階段から屋上へと登り始めた。
修也達も、それに付いていく。
登っていくと、屋上にに出る扉があり、そこから屋上に出てみると、先程ドローンが落とした物資があった。
剣斗「これが物資か。」
摩耶「中身を確認してみましょう。」
修也「そうだな。」
中身を確認すると、かなりの食料と武器があった。
剣斗「結構あるな。」
雪穂「そうだな。これなら結構持ちそうだな。」
彩菜「そうね。武器もかなりある。」
杏奈「武器も強そうなのばかり。心強いですね。」
物資の中には食料や武器も豊富にあり、剣斗達はひとまず安堵した。
摩耶は安堵した表情しながら、杏奈を見て話し掛けた。
摩耶「杏奈、ちょっといい?」
杏奈「うん、どうしたの?」
摩耶「杏奈、今まで黙っててごめんね。祐奈の事。」
杏奈「そ、それは・・・」
剣斗「祐奈?」
雪穂「それって、杏奈のお姉さんの事?」
彩菜「祐奈って言うんだね。」
摩耶「うん、そうだよ。」
修也「何かワケありの様だね。」
摩耶と杏奈は過去にあった出来事を話し始めた。
杏奈「私には双子の姉がいたんです。」
摩耶「そうです。杏奈には双子の姉がいました。」
雪穂「杏奈のお姉さん。祐奈さんはザンビに襲われてザンビになってしまったんだよ。」
摩耶「それで私はザンビになって行く祐奈を見ていられずフェンシングの剣で延髄を突き刺して殺したんです。」
摩耶と杏奈は悲痛な表情を浮かべながら、当時あった出来事を話してくれた。
摩耶「杏奈!ごめん!ずっと黙ってて!!!」
杏奈「私の方こそごめん!!あの時、摩耶の事置いていったりして!!うわあああん!!」
剣斗はこの時、一つ疑問に思っていた事があった。
剣斗「そう言えば、あの施設は爆撃されたはずだったよな。それなのに、何故無事だったんだ?」
摩耶「はい、それはですね。爆撃される前におそらく神人でしょうか。それに噛まれてしまい、ザンビ化してしまったからです。爆撃によって施設は破壊されましたが、運良く巻き込まれずに生き延びたからです。」
剣斗「そうだったのか。他の収容者はどうなったんだ?」
摩耶「本宮花蓮さん、飯野ゆかりさんという雪穂達の後輩がいたんですけど、本宮さんは私達の前でザンビ化しました。ですがその場で延髄を破壊して私が倒しました。飯野さんはその後は知りませんが、多分ザンビに・・・」
その後、摩耶は杏奈が教えてくれた事と同じような事を話してくれた。
そしてその話が終わると、剣斗達は、結界の張ってある拠点に食料と武器を届けに戻った。