天才くんと妹ちゃん   作:村田 ハル

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第3話

「ただいまー」

 

「お兄ちゃん!」

 

俺は、家の玄関を開け二階にある自分の部屋に行こうとするが、妹の奈緒が後ろから抱きついてくる。

 

「おい、奈緒。もう中学3年生なんだから抱きつくのはやめろ」

「えー、やだ!」

 

仕方ないゲームをするのは諦めるか。

奈緒は、兄の俺から見てもかわいいし、料理もできる。おまけに、俺とは違ってコミュ力が高く、友達も多い。そんな自慢の妹なのだがブラコン気味なのが少し心配だ。

 

 

「お兄ちゃん、今日のご飯何がいい?」

「奈緒が作ってくれるものならなんでもいいよ」

「なんでもいいが一番困るんだけどなぁ」

 

俺の家は両親が共働きで平日は夜遅くなることが多いので、母が作れない日は奈緒が作ってくれている。

俺も作れないことはないが、奈緒が作った方が美味しいので手伝ったりするだけにしている。

 

「じゃあ、今日はハンバーグにしようか」

「了解。手伝うよ」

 

奈緒と二人で料理を作っていく

 

「そういえばさー」

「なんだ?」

「お兄ちゃん、また告白されたの?」

 

なんでこいつがそれを知ってんだよ。

 

「なんで、知ってんだ?告白されたの今日だぞ?」

「紗良先輩に聞いたー」

「誰だ、その人?」

「私と同じ中学校に通ってた先輩だよ。今日お兄ちゃんに告白した人と同じクラスなんだって」

 

こいつの交友関係はなんでこんなに広いんだ?

本当に俺の妹か?俺には智樹ぐらいしか話せる相手がいないんだが。

なんか悲しくなってきた。

 

「まあ、されたけど断ったよ」

「かなりかわいい人だって聞いたけどなんで断ったの?」

「中途半端な気持ちで付き合うなんて相手に失礼だろ。それに、俺も付き合うならちゃんと好きな人と付き合いたいし」

「ふーん。じゃあ、もし彼女できたらすぐに教えてね」

「できたらな」

 

そんな話をしているうちに夕飯が出来上がった。

奈緒と二人で盛り付けて、テーブルまで持っていく。

 

「よし、じゃあ食べるか」

「うん」

 

「そういえば奈緒はどこに受験するか決めた?」

「うん。お兄ちゃんと同じ高校にしようかなって」

「そうか。でも、うちの学校は結構難しいぞ?」

「大丈夫、大丈夫。ちゃんと勉強してるし、テストで10位以内はキープしてるから」

「それなら大丈夫だな。教えて欲しいところがあったら、ちゃんと言うんだぞ?」

「うん。ありがと!」

 

奈緒の受験の話をしているうちに二人とも食べ終わった。

 

「じゃあ、俺が片付けしておくから先に風呂入りな?」

「わかった。ありがとね」

 

そういえば、智樹が勉強教えてくれって言ってたな。片付け終わったら、解説ノートでも作ってみるか

 

「お兄ちゃん、お風呂空いたよー」

 

ノートをまとめているうちに奈緒が風呂から上がったようだな。俺も入るか。

 

「了解、ちゃんと髪、乾かしておけよ」

「うん、私これから勉強するから何かあったら呼んでね?」

「わかった。おやすみ」

「うん。おやすみ」

 

さて、風呂に入って、寝るとしますか。

 

 

 

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