「ただいまー」
「お兄ちゃん!」
俺は、家の玄関を開け二階にある自分の部屋に行こうとするが、妹の奈緒が後ろから抱きついてくる。
「おい、奈緒。もう中学3年生なんだから抱きつくのはやめろ」
「えー、やだ!」
仕方ないゲームをするのは諦めるか。
奈緒は、兄の俺から見てもかわいいし、料理もできる。おまけに、俺とは違ってコミュ力が高く、友達も多い。そんな自慢の妹なのだがブラコン気味なのが少し心配だ。
「お兄ちゃん、今日のご飯何がいい?」
「奈緒が作ってくれるものならなんでもいいよ」
「なんでもいいが一番困るんだけどなぁ」
俺の家は両親が共働きで平日は夜遅くなることが多いので、母が作れない日は奈緒が作ってくれている。
俺も作れないことはないが、奈緒が作った方が美味しいので手伝ったりするだけにしている。
「じゃあ、今日はハンバーグにしようか」
「了解。手伝うよ」
奈緒と二人で料理を作っていく
「そういえばさー」
「なんだ?」
「お兄ちゃん、また告白されたの?」
なんでこいつがそれを知ってんだよ。
「なんで、知ってんだ?告白されたの今日だぞ?」
「紗良先輩に聞いたー」
「誰だ、その人?」
「私と同じ中学校に通ってた先輩だよ。今日お兄ちゃんに告白した人と同じクラスなんだって」
こいつの交友関係はなんでこんなに広いんだ?
本当に俺の妹か?俺には智樹ぐらいしか話せる相手がいないんだが。
なんか悲しくなってきた。
「まあ、されたけど断ったよ」
「かなりかわいい人だって聞いたけどなんで断ったの?」
「中途半端な気持ちで付き合うなんて相手に失礼だろ。それに、俺も付き合うならちゃんと好きな人と付き合いたいし」
「ふーん。じゃあ、もし彼女できたらすぐに教えてね」
「できたらな」
そんな話をしているうちに夕飯が出来上がった。
奈緒と二人で盛り付けて、テーブルまで持っていく。
「よし、じゃあ食べるか」
「うん」
「そういえば奈緒はどこに受験するか決めた?」
「うん。お兄ちゃんと同じ高校にしようかなって」
「そうか。でも、うちの学校は結構難しいぞ?」
「大丈夫、大丈夫。ちゃんと勉強してるし、テストで10位以内はキープしてるから」
「それなら大丈夫だな。教えて欲しいところがあったら、ちゃんと言うんだぞ?」
「うん。ありがと!」
奈緒の受験の話をしているうちに二人とも食べ終わった。
「じゃあ、俺が片付けしておくから先に風呂入りな?」
「わかった。ありがとね」
そういえば、智樹が勉強教えてくれって言ってたな。片付け終わったら、解説ノートでも作ってみるか
「お兄ちゃん、お風呂空いたよー」
ノートをまとめているうちに奈緒が風呂から上がったようだな。俺も入るか。
「了解、ちゃんと髪、乾かしておけよ」
「うん、私これから勉強するから何かあったら呼んでね?」
「わかった。おやすみ」
「うん。おやすみ」
さて、風呂に入って、寝るとしますか。