【この素晴らしい世界に祝福を!】カズマはのんびりと魔王討伐を志す様です。   作:よるくろ

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 ルビぃ…

 最近まおりゅうっていうゲームにハマってて執筆とかが送れました、申し訳ありません。

 今日ピックアップの解放ヴェルドラを初手10連で引き当ててテンション爆上げになって、勢いのまま書いた文章です。

 それでは、どうぞ…


【41】 限りなく果てしない変態(ヤベェ奴)『セシリー』

 とあるアルカンレティアの教会地区。

 

 不動産屋のお婆さんから貰った地図を頼りに、カズマ達は道を歩き、ここに辿り着いた。

 

 

「…静かですね」

 

「あぁ、気配は感じるんだが…」

 

「…信仰…お祈りしてるみたい。現に信仰心が本殿にある”聖書“に集まってるわ」

 

「聖書?」

 

 

 アクアが空を見上げて、何かを確認するような仕草でそう言う。

 

 その中の”聖書“という単語にカズマは疑問を投げかけた。

 

 

「聖書っていうのは、神の教えが書かれた本の事よ。別名”神託の書“とも呼ばれて、信者達への目標や、課題。纏めて言うと“導”が書かれているわ。“導”を達成すればするほど信者としての格が高くなって、プリーストでもアークプリーストになれるの」

 

「なるほどな…ゲームで言う、経験値がもらえるタイプのミッションってことか」

 

「そういうこと」

 

 

 心の中で感心しながら、「やっぱりこの世界ってゲームっぽいな」とカズマは思った。レベル、経験値、スキルポイントetc…様々な要素が地球にあるゲームなどに類似するこの世界は、ゲームが好きな日本人には素晴らしい世界だろう。

 

 まさに理想郷、だが現実。

 

 

「…ここか」

 

 

 カズマ達がたどり着いた先には、古びた教会が鎮座していた。

 

 元々は廃教会だったのだろうか、今では木の板で修復されているが、板の隙間から見える風化して開いた穴からは中の様子が見える。それも一箇所だけでなく、天井含め数十箇所。雨風防げなさそうな見た目だが、現にこうやって住めているということは、住めなくはないという感じなのだろう。

 

 だがそれを抜きにしてもボロボロだ。許可を取れればの話だが、これから住む拠点がこんなのでは到底長期間の移住は難しいだろう。許可を取れたら、本格的にリフォームする必要がありそうだ。

 

 カズマ達は錆だらけの門に手を掛けて、敷地内に入る。すると最後尾にいるダクネスが入った瞬間門が閉じられたが、恐らく門の内側に取り付けられている魔導具が原因だろう。

 

 それを無視して扉の前に立ち、カズマはチャイムを鳴らす。

 

 カーンという子気味良い音が鳴り、それから数秒すると中からギシ…ギシ…と足音が聞こえた。

 

 

『はーい』

 

 

 声は若い女性のようだ。本当にバトルジャンキーなのか疑わしくなってきたが、扉を開けた瞬間襲い掛かられては困るので、少し身構えるカズマ。

 

 そして扉が開くと…

 

 

「どちら様でしょうか〜」

 

 

 金髪碧眼の、シスター服に身を包んだ女性が姿を表した。

 

 いよいよ本当にバトルジャンキーというのが信じられなくなったカズマは、警戒を解いて話を切り出した。

 

 

「えーと、初めまして。俺はアクセルから移住してきたカズマと申します。この度はこの教会に移住させていただきたく参ったのですが、ここに移住する許可を頂けないでしょうか」

 

「え、えぇ…ご丁寧にどうも…私はセシリーと申します。え、えっと、移住ですか?よろしいですよ。ただこの教会に住んでいるのが私だけで、食料も日用品も、なんならベッドもないですけど…」

 

「そこはお構いなく。移住といっても本拠点が決まるまでの期間で十分ですので。許可をありがとうございます」

 

「はい。…大変ですね、“女性だけ”のパーティなんて、長旅ご苦労様です」

 

 

 ここでもかー、とカズマは膝を折って顔を抑える。

 

 ポンとめぐみんが肩に手を乗せて慰めるが、その慰めがさらにダメージとなって精神(ハート)にヒビが入った。

 

 仲間達もカズマに憐れみの目を向けており、セシリーは何が何だかわからないと言った表情で、おろおろしながらゆんゆんに問いかけた。

 

 

「え、な、何が?」

 

「…えっと、カズマさんは、“男”です。はい」

 

「えっ」

 

 

 セシリーは驚愕の表情を浮かべて、顔を俯かせる。その顔は何かを堪えているようで、拳をキュッと握っている。

 

 話の流れから察するに、人の性別すら見抜けない自分に恥じているのだろうと、ダクネスは推測する。温泉でカズマに出会う前、一目見かけて女性だと勘違いした時もあったダクネスも、クリスに教えられるまで男と気づかなかったのだ。

 

 故に、女性と見間違えるほどの美貌を持つカズマが悪いのであって、貴方は決して悪くないと言おうと言葉を掛けようとする瞬間…、

 

 

「キターーーーーッ!!!」

 

 

 と大声を上げながらカズマに抱き付き、カズマ達を混乱の渦に陥れた。

 

 

「!?!?」

 

「生!生男の娘!小説官能本の中でしか存在していなかった生男の娘が今ここにぃ〜〜〜!はぁはぁ最高、このツヤサラな髪の毛と良い匂いと、私的には小生意気でも良かったけど礼儀正しいクール系の男の娘はもっと最高ぉ〜!」

 

「な、な、な___」

 

 

 ___何してるんですかぁぁぁぁぁッッ!!!

 

 

 杖を振りかぶりながら憤慨するめぐみんの怒声は、アクシズ教会本殿にも届く勢いであった…。






 いかがでしたか?

 これからは少しだけ早く投稿が早くなる可能性がありますので、よければまた見にきてください。

 次回もお楽しみに…
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