【この素晴らしい世界に祝福を!】カズマはのんびりと魔王討伐を志す様です。 作:よるくろ
さて…良い話が思いつきませぬ。
お待ちしていた方、今回は少しつまらないと自傷します。いや本当に、しっくりこないんですよね。
次回は新しい戦い方でも導入しようかと考えていますが…あっ、これを書いている時にアイディアが浮かぶのはなんででしょうか。
まぁともかく…ゆっくりしていってね()
さてその後、無事友達となれたカズマとゆんゆんは、カズマの「そろそろアクアが起きてくる時間かな」という発言で確認のために下へと降りた。
すると案の定、アクアはカズマが出る前に置いていた朝食代を使って、めぐみんと朝食を食べていた。それを発見したカズマは、忙しなく働いているウェイターを避けながらアクアの元へ歩いた。
「おはよう」
「
カズマの挨拶に真っ先に答えたのは口いっぱいにカエル肉を頬張っているめぐみんだ。フォークを踊らせながら獣のように貪る姿を見ると、前までの衰弱していた姿が影も形もなくなってくる。
その次にカズマに気づいたアクアが、カズマに挨拶を返した。
「おはようカズマ…ん?そっちの子は誰なの?」
「お、おはようございます…」
「!…ゆんゆんじゃないですか、何しにここへ?」
ゆんゆんに気づいためぐみん。カズマの背後に隠れているゆんゆんを見て少し恨めしそうな表情をしているのは気のせいだろうか。
めぐみんの声を聞いたゆんゆんはカズマの背後から出て、腰のベルトに差していたワンドを抜いてめぐみんに突きつけた。そして声高らかに、めぐみんへ宣戦布告をした。
「こ、ここであったが百年目!目と目があったら真剣勝負!勝負よめぐみん!」
「…しょうがないですね。ここ最近はあなたに構ってあげられませんでしたし、今日くらいは構ってあげましょう」
スッとめぐみんが立ち上がり、机に立てかけていた杖を手に取る。そして、名乗り上げた。
「我が名はめぐみん!爆裂魔法の担い手にして、爆裂道を突き進む者!さぁ真剣勝負と言ったからには名乗りが無ければ味がないでしょう!貴女も名乗ってください!」
マントを翻し、杖をゆんゆんへと向けるポーズを取りながら名乗るめぐみん。広がったマントの端がちょうどアクアの目に当たり「痛ァーッ!」と叫んでいるが、誰も…いや、カズマが応急処置へ向かった。
「え、えぇ!?」
かなり大きな声で喋っているのに、朝から騒がしいギルドに掻き消されている。むしろそれの方がありがたいとアクアを介抱しているカズマは思ったが、そもそもこんなところで勝負するのはやめて欲しいとも思った。
めぐみんの名乗り要求に戸惑うゆんゆんは先程の自信は何処へ、段々と突きつけたワンドの先が下がっていった。だがすぐに持ち直し、まるでこれから勇気ある決断をするかのような表情で、言った。
「わ、我が名はゆんゆん!紅魔族随一の魔法使いとなる者!」
「…やっぱり、優しいよなぁ」
「へ?そ、それよりカズマ、もう目から手を離していいのよ?というか逆に冷たくて瞼が痛い痛い!?」
「あっ、ごめん」
羞恥心を捨てて名乗り上げるゆんゆんを見て、めぐみんに付き合ってあげているところを見るとやはりゆんゆんは優しいとカズマは思う。自分じゃ絶対できないなと思っていると、アクアの瞼が押し当てていた氷の冷たさでダメージを負っていた。
そんな茶番を繰り広げている二人とは裏腹に、ゆんゆんとめぐみんは向かい合いながら睨み合っている。勝負はめぐみんの朝食を食べ終えていないという要望から、手っ取り早く済むじゃんけん三回勝負で決まったらしい。
結果はゆんゆんの負け。めぐみん曰く「幸運値の高いカズマの加護ですね」と勝利後カズマに手を合わせて拝んでいた。釣られたのか、ゆんゆんも「もっと友達ができますように」と割とガチな願い事をカズマにしたとか。
「さて、私は食事の続きでもしましょうか」
「あっ、俺も腹減ったからなんか食う」
「で、では私も…」
「じゃあ私が頼んどくわね?すいませーん!唐揚げもう三つ下さーい!」
めぐみんとゆんゆんの出会い頭の儀式とも言える勝負が終わった後、カズマ達は朝食を開始する。カエルの唐揚げだけで彩られた机に伏せるカズマや、その隣で暇そうにカズマの髪をいじるアクア。逆ではめぐみんが残りの料理を頬張っており、口元についた食べカスをゆんゆんが拭いている。
まるで家族のような光景を、めぐみんはゆんゆんに口を拭ってもらいながら見渡す。実家ぶりのこの雰囲気に懐かしさを覚え、少し紅魔の里に里帰りしたい気分に陥るが、それはまだ、自分がもう少し成長した時でいいだろうとめぐみんはカズマを見ながら思う。
___…本当に、ありがとうございます。カズマ。
そんな感謝の念を心の中で呟き、めぐみんはウェイターの運んできたカエルの唐揚げを一つ、口に放り込んだ…。
「あっ!それ私の唐揚げよ!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アクセル付近にある始まりの草原と呼ばれるこの大草原。カズマ達は、いつも通りジャイアントトードの討伐クエストを受け、やってきた。だがやはり冬が少し近づいているこの季節ではあまり多くカエルが見受けられないが、それでも数十匹の姿が確認できた。
「…それじゃ、さっさと仕事始めるか」
「ですね、早く終わらせましょう。…ですがその前に一つ。何故ゆんゆんがここにいるのです?」
「えっとそれは…」
「パーティ勧誘のためな。めぐみん以外にも攻撃手段は必要だし、正直前衛俺だけじゃ持たないから後方支援と遊撃が欲しかったんだよな」
カズマの言うことも尤もだ。実は過去に一回カズマの前衛を突破し、動けないめぐみんを標的にしたカエルがいたのだ。そのカエルはギリギリカズマの間合いの中にまだ居たため討伐することができたが、あのまま行けばめぐみんはカエルに食われていただろう。
その事を危惧したカズマは、なんとかならないかと密かに悩んでいた。そこで、ゆんゆんの出した友達募集のクエストだ。未だ友達のいなかったカズマと、ソロでも十分強い友達欲求のゆんゆん。互いにwin-winな関係を築けるどころかパーティの手数不足の解消にもつながるという、まさに一石二鳥だったのだ。
それをめぐみんに話すと一応納得したのか、「仕方ありませんね」と身を引いた。理由は、別にカエルに食べられるくらいならと思っていたのだが、カズマが自分の身を案じているのが嬉しかっただけだったりする。
「あとはまぁ、友達だし…友達を仲間に誘うってのも普通だろ?」
「カズマさん…!」
感動したような顔をしてカズマを見るゆんゆん。ちょっと面白くなさそうな顔をしてそっぽ向くめぐみんだが、その視線の先に七匹のカエルが固まった群れがあった。
「あれ…カズマカズマ、あそこに爆裂魔法を撃っていいですか?」
「ん?…そうだな、あそこに…っと、あっちから二匹来てるな」
そして、前からカズマ達に気づいたジャイアントトードが迫ってくる。
それに気づいたカズマは手に持っていた剣から布を取り外し、柄を持ってカエルに走り出す。
前衛であるカズマは後衛に敵が行かないよう足止め、可能ならば討伐という役割を担っており、本格的な攻撃は一発限りの魔法を使う、後衛であるめぐみんの爆裂魔法だ。後方支援としてアクアがめぐみんの隣でスタンバイしている。
アクアの支援魔法がカズマに付与され、カズマの駆ける速さは上がった。カズマに狙いを定めたカエルは飛び、獲物を踏み潰そうと高く飛んだ。
ドスンッッ!!!と地響きを鳴らしながら着地するカエル。だがおかしい、カエルには、今の獲物を踏んだ感触がしなかった。
「…ばーか」
スパッと豆腐のように切れるカエルの脚。支援魔法の恩恵を受け、筋力が上がったカズマは地を蹴り、瞬発的な加速でカエルの下を通り過ぎたのだ。
背後から片足を斬られ、バランスが取れなくなり地に伏したカエルの頭を剣で突き刺し、トドメを刺すカズマ。剣に付いた血を振り払って、カズマは今のカエルを相手しているうちに後衛へと向かっていったカエルに顔を向けた。
めぐみんに目を付けたカエルは、捕食しようと舌を伸ばす。本来ならばカズマが助けに入るが、今回はもう一人の後衛がいる。
「『ライトニング』!」
ゆんゆんの杖先から放たれた霹靂がカエルを貫く。的確に弱点を突いた攻撃はカエルを刹那で絶命させた。
「ナーイス…っと、あ、レベル上がってる」
「カズマー!めぐみんに爆裂魔法の許可出したけど、あっちでいいのよねー!」
「んー…え?ちょ、ま、そっちじゃない!」
アクアが指さした方向は、七匹のカエルの群れ…ではなく、その手前の三匹程度の群れが集まる場所だった。当然そんな指示を出していないカズマは今すぐ止めようとするが、めぐみんの詠唱完了が先を迎えてしまい___。
「すいませんカズマ!もう…!『エクスプロージョン』ッ!」
謝罪を込めながら全力で放ったその一撃は、一寸の違いもない狙いで三匹のカエルを消滅させた。消し炭すら残さない一撃は、奥の群れに少しも届かなかった。
「そんなところに撃ったら奥のカエルが…ってもう遅いか」
「た、助けてー!カズマさーん!」
爆音に気づいたカエルの群れ七匹が、残らずめぐみん達を捕食しようと追いかける。爆裂魔法を撃っためぐみんは地面に倒れ伏しているため既に食われているが、アクアは追いかけられ、ゆんゆんは撃退しようと奮闘している。
言わんこっちゃないと呆れるカズマは天を仰ぎ、思った。
___…ゆんゆん誘って良かった…!
巳四つ半は11時半だと思います()
自分自身うろ覚えなのであっているかは分かりませんが、知っている方、ご報告お願いします。
次回は必ず(多分)面白く仕上げてみせます…!(ジブンノセイヘキフクメテ)
ではお楽しみに。