珈琲色の2年   作:翔/sho

3 / 8
皆さん、お久しぶりです。
翔と申します。
最近暑い日が続きますね、私はいつも部屋に引きこもっていっつもゴロゴロしてますw
てことで、2週間ぶりの投稿です!
いや〜ほんとに遅くなりました。
実は最近この小説を楽しみに待っててくれている人がいて、とても嬉しいかぎりです!
これからも精進していきます!
では、前置きはこれくらいにして第3話をどうぞ!


3話「変えられない運命と変えれる今」

「知ってたよ」

 

 

(...............え?)

 

俺の頭は混乱状態を通り越し、軽いパニックになっていた。

 

「つぐみ、なんで」

 

俺は素朴な疑問を投げかけた。

 

「あ!いや、知ってたというよりは......元気ないな〜と思って」

 

つぐみはやっぱり気付いていた。

三日前からの俺の様子の変化から俺に何かあるってことを。

 

「そうなのか」

 

そして俺はもう1つの真実を伝える。

 

「つぐみ...」

 

これはさすがに戸惑ったが、勇気を出していうことにした。

 

「俺の余命は、あと2年なんだ」

 

つぐみは黙り込んだ。

だが、その表情は驚嘆している訳ではなくただ優しく俺を見つめていた。

 

「そうなんだ」

 

つぐみは言う。

 

「ねぇ、陽介くん」

 

彼女が俺の名前を呼びかけてくる。

 

「陽介くんは、今死んでも悔いは無い?」

 

彼女は俺に問いかける。

真っ直ぐな眼差しを俺に向けて。

 

(いいはずが無い、俺にはまだやる事が沢山あるんだ)

 

そう重い口を開く。

 

「良くない」

 

そしてつぐみは言う。

 

「時間はあと2年だよ、その間に自分のやりたいこと全部できる?」

 

彼女は俺に言う。

 

(正直に言うと、出来る量じゃない。)

 

「分からない」

 

俺は小さな声で答える

 

「頑張ってみる気はある?」

 

(俺はやることを最後まで全力でやりたい)

 

「頑張れる、頑張るしかないから」

 

俺はさっきより少し強く答える。

 

すると、彼女はにっこりと笑い俺に行ってくる。

 

「その気持ちを聴けて、よかった」

 

俺には一瞬なんのことだか分からなかった。

 

「陽介くん、私も頑張るから!残りの2年...,グスッ、頑張るから....

 

彼女の目には涙が浮かんでいた。

そしてさっきまでの優しい表情が崩れ、涙に埋めれていく。

 

「頑張るッ、からさ、、嫌だ.....そんなの....死んじゃうなんて.....」

 

彼女は俺の前だからなのか気を遣わせないためなのか気持ちを我慢していた。

 

「つぐみ....」

 

(俺はつぐみが泣いてるとこなんて見たくない。なのに泣かせたままでいいのか、俺は)

 

自分が情けなくなった。

 

でも、俺にはどうしようもない。

 

「つぐみ、これが現実なんだ。これが運命なんだよ、受け入れてくれ」

 

無理な話だ。

1高校生の俺だって自分が死ぬことを容易に受け止めきれる訳じゃない、ましては俺とずっと一緒にいた幼馴染には尚更だ。

 

「でも、受け止めなきゃ行けないんだよね」

 

つぐみが口を開いた。

 

「だったら私受け入れるよ、陽介くんの苦しみも全部一緒に背負う!」

 

彼女の目には涙が浮かんでいた。

だが、その眼差しは真っ直ぐに俺の方を見ていた。

 

「ありがとう、ほんとにありがとう」

 

俺は不器用な男だ。

不器用だから、こんな伝え方しか出来なかった。

でも、これでいいと思えた。

 

 

1ヶ月後

 

俺は一週間前に迫った、【全国高校吹奏楽選手権】の地区予選のための練習に没頭していた。

 

俺のパートはドラムだ。

ドラムはリズムの基準になる楽器だから、俺がチームの要の1つと言っても過言ではない。

 

「ふぅ、一息着くか」

 

練習時間はもう4時間を超えており、部員のみんなも少し疲れている様子だったので休憩に入ることにした。

 

「おつかれ、ドラム様」

 

気さくに話しかけてくる男子生徒が居た。

 

浜辺大輝(はまべ たいき)

俺の中学の頃からの親友で、吹奏楽部の仲間。

パートはフルート。

いつもふざけたことばっかり言ってるけど、実力は部の中でもトップクラスだ。

 

「サンキュ」

 

お茶を渡されたので、俺は軽く礼を言った。

 

「お前も大変だよな、ドラムなんてキッついパートやっててよ」

 

いつも通りの軽い口調で話しかけてくる。

 

「まぁ確かにリズムの要だからな、確かに結構大変だわ」

 

「俺だったら絶対しないわ〜だって俺リズム感覚全然ないし」

 

微笑を零したような声で、大輝が答える。

 

「そういや大輝さ、お前この前フルート壊したんだって?」

 

「あはは、バレてんだな」

 

額に汗を浮かべながら、大輝は答える。

 

「部長から聞いたんだよ、お前が物壊すなんて珍しいなって思ってさ」

 

大輝はいつも道具を大事にしてるやつだった。

そんなやつがなんでまたと思った。

 

「あのフルートも使い始めてから10年だしな、そろそれはガタがきたんだろ」

 

その言葉が無性に心に刺さった。

 

(10年もしたからガタが来たか、俺の体もそうなのかな)

 

俺は自分の運命を受け入れたが、やっぱりまだちょっと動揺する面もある。

 

「悪い、お前の体のこともあるからあんまこういうこと言わない方が良かったよな」

 

大輝は俺ががんであることを知っている。

だから、いつも気にかけてくれている。

ほんとにいいやつだなと思った。

 

「いや、気にすんなよ。それより俺達はまず、地区大会突破だろ?」

 

「そうだな!」

 

少し大きいくらいの声で大輝が答える。

 

「3年になれば俺達は必然的に部を離れなきゃいけなくなるし、去年は負けてんだ。これがラストチャンスだからな!」

 

(そう、俺の人生のなかでも、ラストチャンス)

 

「よ〜し、そろそろ再開するぞ!」

 

部長が声をかけると俺達は練習に戻る。

 

「よし!行こうぜ!」

 

俺は大輝に言う。

 

 

練習が終わり、帰り道。

 

俺は何か晩飯までの繋ぎでも買おうかとコンビニに寄った。

 

「あ、浪川さんだ!」

 

ふと声をかけられ見た先には、つぐみの幼馴染の1人の上原ひまりがいた。

 

「上原、いい加減そのさん付けやめない?」

 

俺にさん付けはどうも合わないと思った。

 

「え〜!だって浪川さんは浪川さんの方がしっくりくるもん!」

 

コンビニスイーツを大量にカゴに入れながら答える。

 

「まぁ、それならいいけどさ」

 

少し笑いながら俺は答える。

 

俺はチョコアイスを1つ取りレジへ行く。

 

「160円です」

 

俺は会計を済ませコンビニを出る。

 

「あ!そういえば、つぐが映画のチケット1枚余らせてたよ!」

 

唐突にそんなことを上原から言われて少しポカーンとしていた。

 

「何で、それを俺に言うんだ?」

 

「もー!ほんと鈍感なんだから!」

 

そう言うと俺にそのチケットを渡して

 

「いい!絶対つぐと見に行ってよ!1人で見に行ったりなんかしたら許さないから!」

 

そんな捨てセリフを行ってせっせと帰って行った。

 

(なんなんだ、ありゃ?)

 

そう思う俺だった。

 

(でも、映画か。つぐみと2人でか...これはこれで嬉しいな、ありがとな上原)

 

俺はなんだか、胸が弾むような気持ちになった。

 

「映画か〜つぐみに連絡してみっか!」

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?
今回は新キャラも多数出てきて少し、ストーリーに進展があったんじゃないでしょうか?
さて、次回はついに恋愛パートですよ!
今まで結構重かったんで、次回胸がキュンキュンするような話を書きたいですね!w

お知らせ
7/10から7/17までの間は修学旅行のため更新できません。
ご理解の程よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。