珈琲色の2年   作:翔/sho

7 / 8
皆さんこんにちは、翔と申します。
夏休みに入ったということでばしばし投稿していきたいですね!
さて、今回は全国大会です!
どうなるんでしょうか?

では、7話をどうぞ!


7話「全力勝負と止められない運命の歯車」

 

 

ロビーでは全国から集まった出場校の生徒達が、ミーティングや気合い入れをしていた。

 

だが俺は大会のプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。

 

俺がいる金崎高校(かねさきこうこう)は全国大会の常連校ではあるが、1度も優勝したことがない。

 

(...やっぱ緊張するな...)

 

そう思ってる矢先、俺は他校の生徒に声をかけられた。

 

「こんにちは、僕は岡山学芸館の主将をしている佐伯と申します。」

 

前年度の優勝校の名前を語り自己紹介してきた人物は長身でガタイもよく、さらに顔立ちまで整ってる高スペックな人物だった。

 

そして続けて言う。

 

「金崎の浪川さんですよね?」

 

その人は俺の名前を言ってきた。

 

「はい、そうです」

 

(学芸館て、去年の優勝校のじゃねぇか...!)

 

「お会いできて嬉しいです!」

 

「え?」

 

その人は俺に会えたことを嬉しいと言ってき

た。

 

「去年のドラムの演奏を見たときから、ずっと目標にしてきました!あのドラム裁きに憧れて毎日練習してきたんですよ!」

 

その人は熱く言ってくる。

 

「でも、今年は負けませんよ!それじゃあ私は行きます。大会は全力でやりましょう!」

 

俺はただ唖然としていただけだった。

 

(いや、去年勝っとるやん)

 

「お〜い陽介〜!」

 

後ろから俺を呼ぶ大輝の声が聞こえた。

 

「みんな来たぜ!」

 

大輝がそう言って後ろを指す。

 

そこには、つぐみを初めに上原や花音さんもいた。

 

「なんで?来たん?」

 

思わず関西弁で言ってしまった。

 

「そりゃ、浪川さんの晴れ舞台だよ!みんなで見に来るよ!」

 

上原が高らかと拳を掲げて言った。

 

「いや〜昨日ひまりちゃんに言ったら来るって言って聞かなくてさ」

 

大輝が笑いながら言う。

 

「ま、多い方が盛り上がっていいじゃん!」

 

呑気に大輝が言う。

 

「浪川くん、頑張ってね!」

 

「ありがとうございます、花音さん」

 

そして彼女が口を開く。

 

「陽介くん、頑張ってね。応援してるから」

 

俺はその言葉に心打たれるように、無性に元気が湧いてきた。

 

「ありがとう。つぐみ、絶対優勝してやるからな」

 

「うん、頑張って!」

 

「よ〜し、みんな頑張るよ!えい!えい!おー!」

 

「おー!」

 

その掛け声に乗ったのは大輝だけだった。

 

「ちょっと〜!言ってよ〜!」

 

「あはは、悪い悪い」

 

俺が笑いながら言うと、館内放送が流れた。

 

「出場校の皆さんは時間ですので、控え室にお戻りください。」

 

「それじゃ、行ってくるわ」

 

「いってくるぜ!」

 

俺と大輝はそう言って、控え室に行った。

 

 

控え室に行くと部長が言ってきた。

 

「よし!お前ら!円陣組むぞ!」

 

といって熱血的なことを言ってきた。

 

俺たちは円陣を組み、部長に続き叫んだ。

 

 

「絶対優勝するぞ!!!」

 

「「「おー!!!!!!!!!!!!!!!!」」」

 

 

そして各学校の演奏が始まった。

 

流石は全国大会なだけあり、どの高校もとてつもなく高い技術を有している。

 

そして時間は流れ、俺たちの番になった。

 

舞台裏で部長が最後に言う。

 

「お前ら、全力出し切ろうぜ」

 

その言葉に、俺たちは絶対答えると心に誓った。

 

そして今、舞台に立つ。

 

舞台からはつぐみ達も見える。

 

そして演奏が始まった。

 

 

(.......ッ!!)

 

 

 

 

大会が終わり、閉会式も終わった後、俺たちの空気は殺伐としていた。

 

俺たちは負けた。

 

結果は47位。すなわち最下位だ。

 

俺は演奏する時用意してたスティックに明らかに人に入れられたヒビを見つけた。

 

誰かにヒビを入れられたのだ。他校なのか自分のとこなのか、そんなことはどうだっていい。

 

それを気にして俺は全力を出し切れずに負けた。

 

俺は部長の言葉に答えられなかった。

 

罪悪感と後悔でいっぱいのなか、目の前に現れた男がいた。

 

「浪川さん、あなたには失望しましたよ」

 

佐伯だった。

 

「話を聞いた限り、あなたのスティックには意図的にヒビが入れられていたそうですね」

 

「はい」

 

俺は答える。

 

「それと、大会で全力でやらないことに関係があるんですか?」

 

「私は全力のあなたとぶつかりたかった。あなたが手を抜いたことで手に入れた2連覇なんて嬉しくないです。」

 

そう言って、通り過ぎてしまった。

 

俺が手を抜いたことでたくさんの人を傷つけてしまった。

 

俺はもうなんで吹奏楽をやっているのか分からなくなっていた。

 

「陽介くん」

 

目の前にはつぐみとみんなが立っていた。

 

「つぐみ....俺は....」

 

(うっ....?!?!)

 

俺は突然の腹部の激痛により、その場に倒れ込んだ。

 

「ッ!陽介くん!」

 

つぐみが俺にかけよる。

 

「陽介くん!陽介くん!」

 

「おい!誰か救急車呼べ!」

 

大輝が周りに言う。

 

だが、その声が聞こえないまま、俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?
倒れた陽介はどうなってしまうんでしょうか?
次回はこの小説で多分1番重い回になりそうですw

では、次回お会いしましょう!
さよなら!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。