新学期一日目、朝食におけるスリザリンのテーブルは、一つの話題で持ち切りだった。
前年度末の事件を阻止し、学校の英雄となった四人のうち二人、グリフィンドールのハリーとロンが昨晩仕出かしたことについてだ。
彼らはあろうことかホグワーツ特急に乗り遅れ、ロンの父の空飛ぶ車を強奪して二人で学校にやってくるという大暴挙をやってのけたのだ。
その際少なくない数のマグルに飛行を見られ、魔法界の大手新聞である日刊預言者新聞にも大見出しで取り上げられる始末。
挙句の果てに学校の敷地内に植えられている暴れ柳に突っ込み損傷させるという、それ単独で罰則になるようなおまけも披露した。
マグルの記憶忘却のため、魔法省は忘却術師を出動させ、魔法省大臣からホグワーツの教師まで、広く胃を痛めさせた彼らの退学は免れない、というのが大半の生徒たちの予想だったのだが、その日の朝食にも当たり前のように二人は出てきた。
当然無罪放免という訳にもいかず、罰則は与えられたようだが、それでも退学だけは許されたようだ。
「しっかし本当に馬鹿だなウィーズリーもポッターも! 乗り遅れたなら学校に手紙を出すなりすれば罰則も軽くなったかもしれないのに! ああそうか、フクロウ便を出す金もないのかもな!」
スリザリンの盛り上がりの中心となっているのは、やはりというべきかドラコであった。
何かとハリーとロン、それからハーマイオニーを目の仇にしている彼は、こうした彼らに責がある状況において一層元気になる。
それが原因で前年度スリザリンが減点されたこともあるのだが、まったく懲りていない様子だった。
「でもまあ、あれが本当に学校を守ったってのも正直信じられないわよね」
「本当。アルテ、実はあんたが全部やったんじゃないの?」
「
薄いベーコンを三枚重ねにして格闘しているアルテはその状態のまま答える。
アルテ自身はあの石を守るにおいて、仕掛けられた罠の突破に何ら関与はしていない。
そもそも石を守ったのだって結果論だ。例えばヴォルデモートとクィレルが別の勢力で、クィレルが石を持って逃げようとしていたとしてもアルテはヴォルデモートに向かっていただろう。
まあ、アルテは石を巡る事件で誰が活躍したとかはどうでもいい。ハリーとロンのアクロバティックな来校手段も、同じくらいどうでもいい。
今を生きるアルテに重要なのはこのベーコンの溢れる脂と濃厚な味だけである。
この時間は、世間話こそすれ、露骨な妨害などしてはならない。やれば最悪噛まれる。
それはダフネたちも、ドラコも、他のスリザリン面々も、そして他寮の生徒たちすら知っていることだ。
故にこそ――こんな状況でアルテの食事を大いに妨害する者は、ある意味偉大な勇者であるということだろう。
「車を盗み出すなんて、退校処分になっても当たり前です! 車が無くなっているのを見て私とお父様がどんな思いだったかお前はちょっとでも考えたんですか!」
部屋を震わせ、ガラスを軋ませるほどの大音量が、大広間に響き渡る。
「昨夜ダンブルドアから手紙が来てお父様は恥ずかしさのあまり死んでしまうのではと心配しました! お前もハリーもまかり間違えば死ぬ所だったのですよ!」
その“手紙”が送られてきたのを知っていた近くの生徒たちは、あらかじめ耳を塞いでいたことで対策が出来た。
しかし、それが出来なかった、反対側の席のスリザリン生は、暫く何が起きたか分からなかった。
大音量に吹き飛ばされるように引っ繰り返る生徒、驚愕に思わず立ち上がり、その拍子に近くの食器を引っ繰り返してしまう生徒。
そして、帽子で塞いでなおも常人を超える聴覚を持つ一人の生徒は飛び上がり、フォークに刺さったベーコンやらカップに注いだミルクやらを落としていた。
「全く愛想が尽きました! お父様は役所で尋問を受けたのですよ! 今度ちょっとでも規則を破ってご覧なさい! 私たちがお前をすぐ家に引っ張って帰りますからね! ――それとジニー。グリフィンドール入寮おめでとう。ママもパパも鼻が高いわ」
吠えメール、という込められた声量を数十倍、数百倍に増幅させる手紙だ。
開けなければ爆発し、開ければ辺りの迷惑も顧みず一方的に騒ぎ立てるという迷惑千万な道具である。
どうやらそんな手紙をロンが受け取ったらしく、手紙の読み上げが終わった後もロンは肩を震わせていた。
「……ビックリした。こんな大勢いる場で吠えメールなんて普通開ける?」
「常識がなってないわよね。せっかくの朝食が台無しじゃない……ん?」
「え?」
生徒たちの混乱で台無しになった朝食のテーブル。
それを見て、まずダフネたちが、そしてその事実を理解したスリザリン生たちが徐々に蒼白になっていく。
向けられた濃密な殺気のようなものと、残っていた恐怖でロンがテーブルに突っ伏す。
しかしそれでは飽き足らないと、死神が立ち上がった。
「ストップ! アルテ、ストップ! 一旦落ち着こう!」
「誰か! レイブンクローでもいいから! ベーコン! ベーコン持ってきて!」
「私たちで止められてる今が最後のチャンスよ! じゃないと死人出るわよ!」
伸ばされた爪を隠しつつ、ダフネたちが必死でアルテを抑え込む。
そうでもしなければテーブルを蹴散らしてロンの首筋を引き裂きに行きそうなアルテに、大広間はたちまちパニックになった。
――この場で、歯を剥き出しにしたアルテの口にベーコンを突っ込むもう一人の勇者がいなければ、先生たちも総出となっていたことだろう。
「はい、ベーコン」
「んぐ――」
いつの間にかスリザリンのテーブルにやってきていた、ルーナであった。
キラキラと縁の輝く眼鏡をかけた奇妙な恰好ではあるが、確かにアルテとダフネがコンパートメントで一緒にいた、レイブンクローの一年生である。
突っ込まれたそれをアルテが咀嚼するたびに、殺気が少しずつ消えていく。
未だ不機嫌であることには変わりないようだが、とりあえず爪は引っ込んだ。
「な、ナイス、一年生! さあアルテ、そろそろ授業が始まるわ! 行きましょう!」
大人しくなったアルテを三人が引っ張っていく。
それを手を振って見送ったルーナは、何事も無かったかのように自分の席に戻っていく。
――この日から、アルテを飼い慣らした猛者としてルーナが、主にスリザリン生からちょっとした尊敬の目で見られることになった。
一方で不機嫌になったアルテを引っ張って教室に向かうダフネは、
「最初の授業って何だっけ?」
「闇の魔術に対する防衛術よ」
「ロックハート様! 遂にロックハート様の授業が受けられるのね!」
「……」
――神様の当てつけのような時間割に、胃の痛みを覚えた。
アルテが教室に到着し、ようやく落ち着いた頃には、他のスリザリン二年生たちも集まってきていた。
ミリセントをはじめとして、主に女性陣の中で期待の声は大きい。
かのロックハートの初授業だ。生ける伝説の教えを直に受けられるとあらば、期待するのも仕方なしだろう。
授業開始時刻になると、後ろのドアが勢いよく開かれた。
自己顕示欲を外見からして全開にしたロックハート教授は、最前列の生徒の本を取り上げると、それを掲げて一言。
「私だ」
同時に本の表紙の彼自身の写真と、ロックハート自身が同時にウインクした。
一部の女子生徒から黄色い声が上がる。無論、ミリセントもその一人であった。
「ギルデロイ・ロックハート。勲三等マーリン勲章、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、そして『週刊魔女』五回連続『チャーミング・スマイル賞』受賞。もっとも、私はそんな自慢をするつもりではありませんよ。バントンの泣き妖怪バンシーをスマイルだけで追い払った訳じゃありませんからね!」
彼なりのジョークに、数人が曖昧に笑う。
ただでさえ最初から胡散臭さを感じていた男子生徒らはより白い目を向け、アルテは小さく舌打ちした。
彼女が読んだ本の内容、そしてリーマスが受ける筈
横でハラハラしながらダフネが顔色を窺っているが、それすら気付かず鋭い視線を壇上に向けている。
「全員、私の本は勿論揃えているね? そして当然一、二冊くらいは読み終えている事とは思う。そこでまず簡単なミニテストを実施します。心配無用! 君達が私の本をどれくらい読んでいるかをチェックするだけ。満点を取れて当たり前のテストです」
ファンの数人すら、何を言っているのだろうと疑問に思った。
ロックハートの中では、生徒たち全員、あの分厚い本を全て読破している認識であるらしい。
そして早速テストというのも冗談でも何でもないらしく、ロックハートは生徒たちにテスト用紙を配っていく。
「さて、制限時間は三十分、始め!」
1.ギルデロイ・ロックハートの好きな色は何?
2.ギルデロイ・ロックハートの密かな大望は何?
3.現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中で、アナタは何が一番偉大だと思うか?
……。
54.ギルデロイ・ロックハートの誕生日はいつで、理想的な贈り物は?
「……」
――スリザリン二学年が誇る優等生、エリス・アーキメイラでさえ自身の目の異常を疑い、眉間に指で抑えるほどのものだったと言えば、このテストの馬鹿らしさが分かるだろう。
カリカリと羽ペンを走らせる音は、学年末の筆記試験より少なかった。
少なくともそれは闇の魔術に対する防衛術のテストではない。
というか最早、懸賞付きのクイズの域だった。
それが本の概要さえ知っていれば解けるほどのものであればまだ救いもあったが、どれもこれもしっかり読み込まないと分からないような問題ばかり。
これから本を通して学んでいくものだと思っていたダフネは、当然さっぱりだった。
よりわかりやすくなったアルテの怒りで集中できない事もあり、結局幾つかの問題をそれっぽい解答で埋めただけで終わってしまった。
三十分後、ロックハートはテスト用紙を回収し、それをペラペラと捲りながら大袈裟に首を振る。
「ちっちっち。皆さん、あまり勉強をしておられないようですね! 私の好きな色はライラック色ということを殆どの人が書けていません。『雪男とゆっくり一年』に書いてありますよ。こうして見ると誰が何の本を読んだか丸わかりですね。例えば、そうだな……ミス・ルーピン! ミス・ルーピンはどこですか?」
心底嫌そうな顔でアルテは顔を背ける。
そんな仕草と、生徒たちが一斉に彼女の方を向いたので、ロックハートはすぐに分かったようだった。
「貴女ですね、ミス・ルーピン! 例えば彼女は『狼男との大いなる山歩き』を大変好んで読んでくれたらしく、本書からの問題は全て正解しています! いや、確かにアレは私の中でも思い出深い一冊でね! それを心から気に入ってくれたのなら嬉しい限り。おや、そんなに恥ずかしがらなくて良いのですよ? 私の前では帽子を外して構いません。その顔をもっと良く――」
「せ、先生! 点数の良かった人はいるんですか!?」
胃に穴が開きそうだったダフネは、果てしなく興味がなかったがわざわざ挙手して聞いた。
テーブルに爪を立て、軋ませているアルテにこれ以上話しかければ、ロックハートがどうなるか分からない。
汽車の中で見た限り、アルテは『狼男との大いなる山歩き』に対し凄まじい憤りを覚えている。
読んだものに関した問題であったゆえ、仕方なく解答したのだろうが、見事彼の関心を引いてしまったらしい。
「おっと、良い質問ですミス・グリーングラス! 素晴らしいのはミス・ブルストロード! なんと満点です! パーフェクト! スリザリンに十点あげましょう!」
ミリセントは感涙している。喜んで生贄になってくれた友人に感謝しつつ、ダフネはもう一度アルテを見る。
テーブルに爪が刺さっていた。
彼女をどうにか落ち着かせている間に、ロックハートは答案を見終えたらしい。
本題に入るようで、机の上に布をかぶせた大きな籠を置く。
中身は何らかの生物で間違いない。ガタガタと揺れ動き、今にも飛び出さんとしている。
「さあ、気を付けて! 魔法界で最も穢れた生き物と戦う術を授けるのが私の役目です! これから君達が遭遇するのは、見たこともないような恐ろしいモノでしょう。ただし私がここにいる限り、君達は安全です! くれぐれも取り乱したりしないように!」
癖なのだろう、大袈裟な身振り手振りでロックハートは生徒たちの恐怖と緊張感を煽る。
伝説的な彼のいう、恐ろしいモノ。それは、二年生という子供たちには想像もつかない。
まさかドラゴンの幼体でも出てくるのだろうか、と息を呑む生徒たちの視線の先で、ロックハートはその布を取っ払った。
「さあ、捕えたばかりの、コーンウォール地方のピクシー小妖精です!」
籠の中にいたのは、二十センチほどの小さな生き物の群れだった。
群青色の尖った顔つきの妖精だ。可愛いとは言い難いが、しかし恐ろしいとも思えなかった。
ピクシーといえば数ある魔法生物の中でも危険性の低いものである。
確かに群れで襲い掛かってくれば危険ではある。だがある程度実力のある魔法使いならば障害にもならない。
先程の演説は冗談だったのかと、そこかしこで失笑が漏れた。
「侮っていますね? それは結構! では君達がこいつらをどう扱うか――お手並み拝見!」
そんな笑い声を受けてロックハートは、籠の扉を開け放った。
堰を切ったように溢れ出てくるピクシー妖精。
教室中の失笑が一瞬にして悲鳴に変わった。
笑い飛ばしていたものの、いざ対面するとどうして良いのか分からないのか、殆どの生徒は机の下に避難する。
豪胆なのか呑気なのか、エリスは自分の周りに防御魔法による膜を張り、収束を待っていた。
「ちょ、ちょっと、髪引っ張らないで……! 助けてアル……テ……」
咄嗟の事でダフネも対応しきれず、アルテに助けを求めようとして――止まった。
偶然、一瞬不思議なほどに静かになったタイミングで、パキリと乾いた音がした。
生徒たちもピクシー妖精も、そちらを見る。
両手に一匹ずつ鷲掴みにし、そして一匹を咥えているアルテの姿がそこにあった。
アルテが顎に力を込めるとピクシー妖精は甲高い悲鳴を上げ、もう一度パキリと音が鳴ると、ぐったりとして動かなくなる。
そうしている間に手で掴んだ二匹に爪を立て、素早く仕留めると、もう用事はないと投げ捨てる。
――ピクシー妖精への悲鳴の半分はアルテへの悲鳴に変わり、半分は歓声になった。
悲鳴にはピクシー妖精のものも混じる。
口の一匹を咀嚼しながら無謀にも特攻してきた一匹を見事な反射神経で掴み、潰す。
ゆっくりと一歩進むと同時、ピクシー妖精たちはアルテから全力で逃亡した。
「あっちだルーピン! あの棚の上に一匹いるぞ!」
「こっちに二匹、捕まえとくわ!」
「ルーピン! 後ろ後ろ!」
「さあ賭けた賭けた! ルーピンが何分で片付けると思う!?」
――今年度最初の『アルテの時間』が幕開けた。
悲鳴を上げている面々は、仕方なくエリスが広げた防御膜の中に逃げ込む。
そして沸き上がる面々はアルテを応援し、ピクシーの逃げた場所を教え、更には賭けを行う者まで出てくる。
近くを飛ぶ一匹を捕え、仕留める度に歓声が上がる。
高いところにいるピクシーを指させば誰かが撃ち落とし、哀れにも餌食になる。
悪乗りした生徒たちも交えた狩りで、見る見るうちにピクシーの屍の山が積みあがっていく。
「…………」
――事実は
アルテがゆらりゆらりと歩みを進め、腕を振るう度にピクシーが細切れになっていく。
人の指先でそんなことは不可能だ。考えられる可能性はただ一つ。
無言詠唱、かつ杖無しで行使されている切断魔法――!
叩けばピクシーは壁まで吹っ飛び、勢いでぺしゃんこになる。
目に入らなければとあえて走って逃げるピクシーを蹴散らし、離れた連中は他の生徒たちが獲物を差し出すようにアルテに近付ける。
それは一つの絵として、あまりに完成されていた。
連中から飛び散る僅かな血飛沫すら、アルテという生粋の“野生”を装飾する化粧に過ぎない。
積み上げられる死に慈悲はない。ただ障害であるならば叩きのめし、命を賭して立ち向かってくるなら応じる、というだけ。
無秩序の上に立ち、血と屍を食んで生きる。静謐にして獰猛なる
高貴さで以て、秩序の上に立つロックハートには決して至ることの出来ない美しさが、そこにあった。
五分余り。数十匹のピクシーは全てその動きを止めていた。
歓声にはロックハートも混じっていた。拍手をして、自分が隠れていたことなど思わせない堂々とした佇まいでアルテを称える。
「ブラボー! ピクシーたちをその四肢で以て打ち倒してしまうとは! 見事です、ミス・ルーピン! スリザリンにもう十点あげましょう!」
杖を使わず対処したことを責めるのではと思う生徒たちもいたが、それは杞憂であった。
アルテの、お世辞にも正しい対処法とは言えないただの狩りを、しかしロックハートは高く評価しているらしい。
「なるほど! 去年学校を守ったというのは嘘ではなかったようです! 良いでしょう、貴女のような素晴らしい生徒をもっと強く、美しくするのも私の役目です! 大丈夫! 私が教えれば、貴女はもっともっと優秀になれる!」
ロックハートが何やら喚いているが、アルテは出来る限り彼の声は聞きたくなかった。
「さあ、最初の授業はここまでです! 宿題ではないですが、私の本をちゃんと読んでくださいね! ではまた次回、楽しみです!」
何だかワクワクしながら教室を出ていくロックハート。
彼が出ていくまで、全力で彼を意識の外に出していたアルテは、気を張っていたのか肩の力を抜く。
そんなアルテに、心配そうな表情を浮かべたダフネが駆けてきた。
「アルテ、大丈夫だった!?」
少なからず真っ赤になったアルテには、怪我は見られない。
だが見えない何かがあるのでは、と思ってのことだったのだが、アルテはまったくいつも通りだった。
まだ口に残っていたらしい“何か”を噛み、ゆっくりと呑み込んで一言。
「――悪くない」
「何が!?」
――筋張って骨が目立ち、肉が少なかったが、それなりにお気に召したようだった。
※賢者の石<お辞儀。
※吠えメールにビビッてベーコンを落とすアルテ。
※マジギレアルテを止めるべく協力する面々。
※
※私だ。
※一点特化型だったため目を付けられるアルテ。
※地雷原でタップダンスを踊るロックハート。
※アルテちゃんのたのしいピクシー狩り。
※色々勘違いしまくった挙句変な方向に暴走しだすロックハート。
※ピクシーの肉をお気に召すアルテ。