トロール騒動のあった日の夜中、医務室のベッドにアルテは寝かされていた。
運び込まれてからアルテは既に三度眠りにつき、三度目を覚ましている。
いつもは一度意識を手放せば朝までぐっすりだというのに、暇で仕方のない今日に限って寝付けない。
枕の横に置かれていた、起きるたびに大して針の動かない怠けた時計は、先程起きた時にとうとう苛立ちのあまり放り投げてしまった。
腹は減っているし、飲まされた薬の影響か体の中をかき回されるような痛みが定期的に襲ってくる。
そして何より腹立たしいのが、前回起きた時から隣のベッドにいる謎の鳥である。
真っ赤な羽に覆われた、アルテが見たこともない美しい鳥だ。
長い尾羽は黄金に輝いており、尾から頭までの配色は燃え盛る炎を思わせる。
鳥はじっとアルテを見つめ、時折首を傾げたりしているが何処かに飛んでいくことはない。
何を考えているかわからないが、自由に空を飛べるというのにこの場で動かないというのが、どうも自分を煽っているようにアルテは思えたのだ。
いっそ無理にでも飛びかかってやろうかとも考えたが、飄々と躱されるのは目に見えている。
舌打ちして、もう一度目を閉じる。また眠るのには時間が掛かりそうだと、溜息をついた時だった。
「夜分にすまんのう、アルテ。ほんの少しだけ、良いかの?」
ベッドのすぐ傍から、穏やかな声が聞こえてきた。
その声の主はとても無視できるような相手ではないのだが、アルテはうんともすんとも言わない。
今は真夜中で、眠っていて当然の時間である。眠っている以上返事など出来よう筈もない。
「差し入れに焼いたベーコンを持ってきたのじゃが」
「ッ」
その言葉が紡ぎ終わるのと証拠の香ばしい匂いが鼻に届くのは同時だった。
先程お預けをくらった、念願の食べ物に思わず飛び起きる。
キラキラとした目を細めた白鬚の老人、ダンブルドア校長が、そこに立っていた。
「ほっほ。よほどお腹が空いたようじゃの。他の先生たちには内緒じゃよ」
風格不相応な茶目っ気を含んだ微笑みでそんなことを言いながら、ダンブルドアはアルテに金の皿を差し出す。
その上にはフォークと、脂の滴る分厚いベーコンが置かれていた。
目を輝かせ、アルテは皿を奪い取る。
一口、控えめに齧り付き、本物だと確信した後は一心不乱に食べ始めた。
味付けは軽く塩を振ってある程度で、なんらソースなどが掛かっている訳ではない。
だが、悲しい程に空腹だったアルテにとっては、それは至上のご馳走だった。
食べている間、アルテは苛立ちや体の痛みも忘れていた。
ベーコンがなくなるまで、五分と経たず、満腹とまではいかないが飢えから逃れたアルテは至福の息をつく。
それを見たダンブルドアが腕を動かすと、何処からか飛んできたナプキンがアルテの口元を拭った。
「美味しかったかの?」
ダンブルドアの問いに、満足気にアルテは頷く。
いつしか隣のベッドにいた鳥はダンブルドアの肩に乗り、先程より高いところからアルテを見下ろしていた。
「フォークスを探していたのじゃよ。ここにいるとは分かったが、今夜はキミがいると聞いておってな。せっかくじゃから差し入れをと思ったのじゃ」
その鳥はフォークスという名らしい。
数分前まで苛立ちの対象であったあの鳥が結果としてベーコンを運んできた事実を複雑に思いながらも、アルテはダンブルドアと視線を交わす。
――あまり、見ていて好ましい瞳ではなかった。
体の中、心より外、奥底への入り口の扉を掠めるような、奇妙な感覚に襲われる。
ダンブルドアの目が僅かに広がった。それも数秒、すぐに元の細さに戻ると、妙な感覚も消えていく。
「……トロールを倒したようじゃの。マクゴナガル先生から聞いたよ。友を助けるために勇敢に戦ったと」
「友達じゃない」
校長が相手と言えども一切変わりなく、アルテは即座に答えた。
あの時初めて話した――ロンとは二回目だが――相手を、友達とは言わないだろう。
「友ではない、か。では何故、彼らを守ったのかね?」
「ああしなきゃ死んでた。それに、わたしが一番頑丈だった」
「……ああ、アルテ。ではキミは、体が丈夫だからと一歩間違えば死ぬかもしれぬ相手と戦ったと?」
「死んでない」
あまりにも破綻していた。
究極的に、アルテは“現在”を生きている。
ダンブルドアはアルテに謝意を覚えつつも、獣のようだと感じた。
直情――その場で最も強い感情で、アルテは動いたのだ。
自分が戦わなければハーマイオニーたちが死ぬ。そしてハーマイオニーに比べ自分の方が頑丈だから、危険を被ることも厭わず突っ込んだ。
その結果どうなる可能性があるかなどまるで考えない。事が終われば、迎えることなく過ぎ去った可能性などそれこそ無意味だ。
危険だ、と思った。トロールのような単細胞な相手であるならば、場合によってはどうにかなるだろう。
だが、もしも大局を推し測ることのできるような闇の魔法使いであったならば――
「……そうじゃな。最悪の“もしも”を追求することもなかろう」
その価値観。その思考。その危険性を、今の己では変えられないとダンブルドアは悟った。
しかし、希望はある。
幸いにして彼女には三人の、大抵の時間を共にいる友人が出来ていた。
ダフネ・グリーングラス、ミリセント・ブルストロード、パンジー・パーキンソン。
全員が――ダフネは控えめではあるものの――スリザリン生らしい、ほんの少しだけ手の掛かる生徒ではあるものの、アルテに対する態度はまったく普通だ。
もしかすると、彼女たちが、アルテの価値観を変えてくれるかもしれない。
同時にどうしても考えてしまうのが、彼女たちがアルテにとって、大きすぎる存在になってしまうこと。
価値観の変動、アルテが人間らしく変わっていくのは、喜ばしくはある。だが、それによって三人が“守らなければならないもの”へと変わり、己をただ“動く盾”でしかないと定義してしまう可能性――
何を馬鹿な、と笑い飛ばすのは簡単だ。だが、どうにもそれを否定しきれないほどに、目の前の少女は不安定だったのだ。
「すまんの、アルテ。もう一つだけ、聞いてもよいかの?」
己が今、打てる手は少ない。
であれば今後少しでも手札を増やすべく、聞けることは聞いておかなければ。
そう――先の疑問が生まれるよりも前から持っていた、彼女への最大の疑問を。
「キミはなんのために、このホグワーツで勉強をする?」
――良き魔法使いになるため。そんな普遍的な言葉が出てくるとは思っていない。
――ただ、日々に授業があるから。大方の生徒の本心であろう言葉も、アルテからは出なかった。
――強き闇の魔法を求めて。決して好ましくはないが、最悪それでも良いと思っていた言葉さえ、出てこなかった。
己の最も破綻した部分を、誇ることも恥じることもせず、一切の疑問も挟まずに、ただ当然のことのように、アルテは即答した。
「――ヴォルデモートを倒すため」
「――――」
その心を覗くまでもない、純真な目だった。
そして、今この学校で起きようとしていることを考えると、この上なく危険な目的。
隠そうともしない己の存在意義をかねてより彼女の養父より聞かされていたダンブルドアは、それが冗談でも何でもなかったことに、大きな衝撃を覚えた。
ヴォルデモートは既に滅んだ。そう、ダンブルドアが言ったところで決して納得はしないだろう。
寧ろ、「ならば復活させてまた殺す」と言い出しかねない。
闇を滅ぼすために闇に与する。そうした歪んだ正義というものは、魔法界にも得てして存在する。
そうした者に彼女が成り果ててしまわないよう、せめてこの場では教師らしく、道を指し示す。
「……闇を憎み、闇を滅ぼそうという気概は立派じゃ。大変に誇れることじゃ。その心持を失わず勉強すれば、必ずや如何なる闇をも打ち払える魔女になることじゃろう。魔法省には、闇払いという局がある。闇の魔法使いを倒すことを役目とする強者たちじゃ。キミならばきっと――」
「どうでもいい」
「む……?」
そして――教師として触れ合ったことで、ダンブルドアは彼女を理解し――彼女の危険性を大いに高く改めることになる。
「わたしが倒したいのは、ヴォルデモートだけ。他にどれだけ――たとえヴォルデモートより強大な魔法使いがいても、興味は無い」
アルテのヴォルデモートへの執着は、彼女が知る限り最大の闇であるからではないかと考えていた。
その他の闇が世の裏に蔓延っていることさえ示唆すれば、執着を消し去り、正しき方向へ成長してくれるものだと。
しかし、それを教えた結果は、決意でも動揺でも恐怖でもなく、完全な無関心だった。
ヴォルデモート以外の闇など、彼女にとっては路傍の石よりも気にならないものなのだ。
それを愚かなことだと――無意味なことだと断じることは、ダンブルドアには出来なかった。
彼は教師であった。アルテの命そのものでもある最終目標を否定することは――それが、ヴォルデモートのような大悪でない以上、出来なかったのだ。
その壊れた生存理由に対し、適した言葉を、ダンブルドアは終ぞ見つけられなかった。
ゆえに、残す言葉は最低限の、彼女が道を踏み外すことのないための警告だけ。
「……生き急いではならんぞ、アルテよ。友を信じ、大人を頼り、協力する。それで良いのじゃ」
ダンブルドアは空になった皿とフォークを手に、のそのそと医務室を出る。
もしかすると、何一つ変えることは出来なかったかもしれない。
だが、これは足がかりだ。未来に向けての第一歩。これから少しずつ、その堅牢な氷壁の如き歪さを、溶かしていけばいい。
もしも、何かヴォルデモートとは別の執着心を僅かでも持っていたなら、もう一つだけ、ダンブルドアは試してみたいことがあった。
それが実行されることはなかった。ヴォルデモートという敵しか映らない世界を秘めた彼女にそれを実行すれば、どんな結果が巻き起こってしまうか予想すら出来なかったからだ。
――その瞬間は、一年と経たずにやってくることを、アルテも、ダンブルドアも知らなかった。
結局、薬のせいと思われるアルテの不調はハロウィーンの翌日まで続き、復帰したのは二日後のことだった。
マダム・ポンフリー曰く「そこまでの副作用はない筈」とのことで、奇妙なまでの具合の悪さに首を傾げていた。
本人の意向で面会謝絶となり、彼女によって許可された大量の料理やら、代えの制服を持ってきたダフネら三人以外の生徒は医務室のベッドに寝転がるアルテの姿すら見ることがなかった。
さて、復帰した時、アルテの評価は大いに変わりまくっていた。
当然ながらその理由は、ハロウィーンの夜のトロール事件にある。
事件の詳細を知っているのはアルテを含む七人の生徒と、一人の先生だけ。
その誰もが口外していないにも関わらず、アルテが一日医務室に放り込まれ、面会も許可されなかったという状況は彼女の関与を公言しているようなものだった。
はじめは「トロールは退治された」という噂から始まり、瞬く間に誇張されながら広がった噂は、トロール事件から二日明けた時にはこうなっていた。
スリザリン一年生のアルテ・ルーピンは、力だけは人間がどれだけ鍛えても及ばないトロールに無謀にも近接戦闘を挑み、最終的には首を裂いて打ち負かしてしまった。
その時の血に染まった姿は血みどろ男爵すら真っ青になるほどであり、千切れたトロールの肉片が体中にベッタリとこびり付いていた――
事件を目にしたグリフィンドール生――ハリーとロン、ハーマイオニーは当然それが事実かどうかを聞かれたが、口外しないという義理以上に、正直そんなに間違っていない噂話に口を閉ざし、信憑性をかえって増してしまった。
こうして『ピーブズ避けのアルテ』と陰で囁かれていた通称は『トロール殺しのアルテ』『血みどろアルテ』などに発展し、それから少し日にちが経った頃には興が乗ったウィーズリーの双子によって、「ありとあらゆる魔法生物を狩り尽くす『怪物殺しのアルテ』」というオールラウンダーにまで昇華されかかっていた。
流石に荒唐無稽すぎると『怪物殺しのアルテ』については大して浸透することもなく忘れ去られていったが、結果としてあの事件はアルテの周囲を少なからず変化させた。
何を仕出かすか分からないという期待は相変わらずながら、そんな彼女を見る目には一定の恐怖が見られるようになった。
不愛想なこともあり、やる時は魔法の如く無慈悲に殺戮を繰り広げるのではないか、と。
そんな中、一時期妙なことを頼まれることもあった。
「教室まで付いてきてほしい」と言われ、暇だったのでそれに従うと到着してから銅貨や銀貨を渡される。
「決闘をするから介添え人として付いてきてほしい」と言われ、暇だったのでそれに従うと相手が勝手に逃げて、それからやはり銀貨を渡される。
『一定の金額を渡すことで、ピーブズ避けやその他の護衛に“あの”アルテが付いてくる!』――そんな張り紙をアルテ自身が見つけたのは一週間ほど経ってからの話である。誰が発案者なのか、火を見るより明らかだった。
結局匿名の双子はすぐに特定され、マクゴナガルとスネイプ両名からの減点と罰則を受けたという。アルテにはまったくどうでもいい話だった。
そんな風に、辺りで誰が何を言っていようと興味のないアルテの学校生活はそこからは平穏に続いた。
アルテが医務室から出た日の、グリフィンドール対スリザリンのクィディッチ戦。
ハリーのデビュー戦だろうと、そこでハリーの箒が変な挙動で飛行しようと、その原因をハーマイオニーが追ったところ、スネイプが呪いを掛けていたのが原因だろうと関心がなく、そもそもアルテは見物にすら行かなかった。
自分が減点されようと加点されようと気にせず、日々同じように授業を受け、相変わらず魔法薬学や変身術をはじめとした幾つかの授業では妙な才能を見せる。
クリスマス休暇ではアルテはホグワーツに残り、満足に眠り満足に食べを毎日続けるという至福の時間を過ごした。
そこから二学期が始まって一か月以上経つまでハリーら三人が図書室に入り浸っていたなど、そもそも知らなかった。
ハグリッドが学校に秘密でドラゴンを飼っていたり、ハリー、ハーマイオニー、ネビルが夜中に出歩いていて百五十点も減点されたという噂は流石に耳にした。
彼らと、あと何故かドラコが行った罰則で何を発見し、何を知ろうとも、アルテにはなんの関係もない。
トロール事件以降は特に何も起きることなく、アルテの一学年目は終わる。
そう、思っていた。
ホグワーツの学年末試験は、五日間を掛けて行われる。
初めてとはいえ、一年生のそれにも容赦はない。
一年間で学んだことの集大成として、全体的な知識、技術を求められるのだ。
全ての授業の筆記試験と、幾つかの授業には実技試験がある。
試験を翌週に控え、対策に追われる生徒たち。
そんな中で――やはりアルテはいつも通りだった。
「……相変わらずよね、アルテ。本当に、勉強せずに期末試験に挑む気?」
「勉強はしてる」
「授業で、でしょ? 苦手科目はどうするの? 魔法史とか天文学とか。闇の魔術に対する防衛術は……まあ、にんにく臭が苦手なだけで授業自体は分かってるっぽいけど」
アルテはいつものようにダフネら三人と集まり、食事をとっていた。
授業以外で教科書を開くことも、杖を振るうこともない。
魔法史については三人も人の事が言えない。というかあの授業は生徒の大半が寝てしまっており、試験における大きな難関となるのだ。
「教科書は読んだ」
「いつ……!?」
――授業で寝る前、である。
どうせ寝てしまう、と本人も分かっているからか、授業開始前に適当にページを捲っていたのだ。
相変わらず先生が話し始めると五分と経たない間に眠ってしまうが、勉強は出来ている、と少なくともアルテ本人は思っている。
「むぅ……やっぱりダフネ、貴女が教えてよ。魔法史とかについて、先生とか教科書よりわかりやすく」
「えぇ!? い、いや、私も魔法史はちょっと……」
この四人組の中で、最も器用なのがダフネだ。
飛び抜けた才こそないが、何をやらせても及第点より上は行く。
加えて日頃の努力もあって、エリスやハーマイオニーに続くのではないか、と先生たちからは期待を受けているのだ。
「まあ、最低限落第さえなければいいんだけどね……」
「そういう面だと一番読めないのがやっぱりアルテよ。試験でやらかすならプラス方面にしてよね」
「知らない」
加点になるような予想外や、減点になるような予想外、アルテを巡っては多々あった。
そのうち後者、それこそ致命的なものが、試験の最中にないことを、三人は切に願った。
そんな時だった。スリザリンのテーブルに、いてはいけない者がやってきたのは。
「アルテ! ちょっと来てくれる!?」
息を切らしてやってきたのはハーマイオニーだ。
彼女の後ろにはやや釈然としなさそうながらハリーとロンもいる。
周囲の目が一気に鋭いものになる。憎きグリフィンドール生が、スリザリンのテーブルに何の用なのかと。
「ちょっとグレンジャー。アルテに何の用よ」
「そ、それは言えないわ。けど、重要なことなの! アルテ――」
「やだ」
「え……?」
重要なこと、と銘打ったにも関わらず即答の拒否。
辺りから笑いが巻き起こる。あのアルテがグリフィンドール生に対し一泡吹かせるという最高に愉快な展開を期待し、身を乗り出す者までいる始末だ。
「で、でも――!」
尚も食い下がろうとするハーマイオニーに対する回答は、言葉ではなかった。
皿に盛ったウィンナーにフォークを突き立て、齧る。
マイペースに咀嚼し、一本食べきってから、ようやく出てきたのは、たった一言。
「食事中」
アルテにとっては十分過ぎる理由であった。
にべもなく断られたハーマイオニーに、ドラコなんかは手を叩いて笑っている。
辺りの様子に不快感を覚えながらも、ならば、とハーマイオニーは続ける。
「じゃあ、食べ終わったら! それでいい?」
「ん」
滑稽なハーマイオニーを更に笑ってやろうとしていたスリザリンの面々は、やはり即答の許可にその表情のまま固まった。
「アルテ! グリフィンドールの頼みなんか聞かなくていいのよ!」
「そうそう、なんで応じるのよ!」
ミリセントとパンジーはテーブルを叩きながらアルテに詰め寄る。
視線も動かさず食事を続けるアルテは、噛んでいた肉を呑み込んで、言った。
「この後は暇。断る理由がない」
言っても聞かないだろう、身も蓋もない理由にミリセントたちは呆れかえる。
ダフネは何となく、そんな答えを理解していただけに苦笑で済んだものの、辺りの目は厳しかった。
これがきっかけでスリザリン生の度を過ぎた反感を買い、アルテが危険な目に遭わないか、それが心配だった。
――結果として、スリザリン生の間で厄介ごとが起きることはなかった。
その代わり、トロール事件が何でもないほど危険な大事件に巻き込まれるなど、この場で予想していた者はいなかった。
※フォークス「ねえどんな気持ち?」
※校長面談。
※ベーコンの魔力に屈するアルテ。
※対ヴォルデモート専用物理魔女。
※『ピーブズ避けのアルテ』『トロール殺しのアルテ』『血みどろアルテ』『怪物殺しのアルテ』
※半年以上飛ぶ時間。無関心ゆえ特にピックアップされるイベントがない不具合。
※食事は邪魔されたくない。