其の2
side 風人
授業が終わり、放課後になった。
オレ達5人一緒に帰っている。
オレと王河は何かしら歯車が噛み合ったかのように意気投合したのだ。
まあ、マンガとかゲームとかマンガとかゲームとか。
アリサが近道しようと提案した。本人曰く、塾への近道らしい。
オレは断ろうとしたが、アリサが覚えておいたほうがいいと言われたので、従うことにした。
…断ったらなんか怖い気がして…
アリサ達の目的地が近くなったとき、突然なのはと王河が立ち止まった。
「なのは?王河?突然どうしたんだよ?」
オレは立ち止まった2人に声をかける。
「ねえ・・・今何か聞こえなかった?」
「ああ、なんか人の声がしてさ」
なのはと王河がオレ、アリサ、すずかに対して質問をする。
「人の声?オレは聞こえなかったぞ?」
「私もよ」
「うん、私も」
顔を見合わせ、そう答えるオレ達。
なのはと王河はうーん、と首を傾げた。
気のせいじゃないのか?と言おうとした時、なのはと王河が突然走り出した。
何事!?
「お、おい!?どこ行くんだ!?」
「王河!?なのは!?」
「王河君!?なのはちゃん!?」
「2人を追いかけるぞ!」
オレ達3人は2人を追いかける。
side なのは
放課後、アリサちゃんとすずかちゃん、王河君と風人君と一緒に帰ろうと言いました。
風人君はなんというか、どこか不思議な雰囲気だったかな。
あの王河君を改心させるんだもん。
王河君は、当分私達のお願いを聞くことになるかも。
さーてどんなお願いを聞いてもらおうかな~。
アリサちゃんが近道しようって提案してきたの。塾への近道だって。
風人君は遠慮してたけど、アリサちゃんの押しが効いたのか、一緒にいくことになったの。
『助けて』
「「・・・!?」」
私は突然立ち止まる。同じく王河君も何か感じたみたい。
風人君が私達に声をかけてきた。
私はみんなに人の声がしなかったか聞いてみる。
王河君も私と同じく人の声が聞こえていたんだね。
だけど風人君とアリサちゃんとすずかちゃんは聞こえなかったみたい…。
私達の気のせいなのかな…?
『助けて!』
また声が聞こえた!声がする方は・・・あっち!
「王河君!」
「おう!」
王河君と一緒に声がするところへ走っていく。
風人君達には悪いけど…
side 風人
一体なんだってんだ…
なのはと王河が突然走り出して・・・まるでなにかを感じたかのように向かって行ったぞ…
「一体どうしたのかしら…2人とも」
「幽霊の声・・・だったりしてな」
「ちょ・・・ちょっとやめてよ!そういうのは!」
「ワリワリ。冗談だよ」
「でも・・・2人とも急にどうしたんだろうね?」
そこだよ。そこがわからない。
オレの人生の中で一番不思議な体験をしている。
オレ達はなのはと王河に追いつくと、なのはが何かを抱えている。
どうやら動物のようだ。首に赤い宝石がつけている。
「なのは、それ抱えてるのは・・・イタチ・・・か?」
「イタチみたいだけど、フェレットみたいだね」
「え・・・?フェレットって普通色は白黒・・・」
「その子、怪我してるみたい!」
「どうしよう!?とりあえず病院!?」
「確か近くに動物病院があったハズだ、そこに行こう!」
王河が動物病院に行く事を提案した。オレ達は近くの動物病院へ向かった。
でもなんだろう、オレのツッコミスルーされてなんか目から・・・
動物病院の先生の話によると、怪我は軽くですんでいたようだ。
脱走して、どうすれば良いかわからず迷っていたのかもしれない、だそうだ。
オレが違和感を感じるのは、イタチ・・・もとい、フェレットから何かを感じる物がある。
まるで、姿が変わった感じがするように。
アリサ達は塾の時間を思い出し、動物病院を出る。
オレはじーちゃんの稽古があるからここで別れることになる。
数十分後…
「では風人よ、さっきのヤツを教えてやろう」
地下のトレーニングルームにて、オレが気になってたじーちゃんの力。
これで解るはずだ。
「・・・むんッ!!」
「!!!!!!」
ドンッ!という衝撃。オレは一瞬だけだが吹き飛ばされかけ、よろめいてしまった。
じーちゃんからうっすらとだが、白いオーラが出ている。
「じーちゃん・・・それは一体・・・」
「こいつは【気】というヤツじゃ」
「気?」
「気とは生物すべてに宿るエネルギー。生命力みたいなもんじゃな」
「じゃあ、全部ギリギリで避けたのは…気のおかげってこと?」
「まあ、そうなるのう。じゃが、これも実力で掴んだんじゃぞ?」
マジでか!やっぱりじーちゃんはスゲーや!
「じーちゃん!オレにも気を使えるかな!?」
「今のお前なら使えるはずじゃ。では今回は気の練習と行こうか!」
「うす!」
それから、じーちゃんと一緒に気のトレーニングを行い、
数時間かけて気のコントロール、気を使った技術を伝授した。
「わしは数十年かかって覚えたというのに、お前さんは数時間で物にするとはのう・・・」
「自分でも信じられないくらいだよ。まるで初めから覚えてる感じ・・・」
「そうじゃ、風人。お前さんにもうひとつ伝授したい術がある」
「術?」
「そう。その術の名は・・・【心術】」
「心術・・・?」
「聞いて知るより見て知ったほうがいいのう。風人、下がってなさい」
オレはじーちゃんの言うとおりに下がる。
「とくと見よ、心術の力を」
じーちゃんの眼がするどくなり、構える。
「…【生命波動】!!」
足元から陣らしきものが浮かび上がり、じーちゃんの体が光り出し、その光が鋭い槍のように変わる。
「…!!!!!!」
オレは声が出なかった。じーちゃんの体から光が出てきて、
その光が鋭い槍のようにかわったのだ。驚かないはずが無い。
「じーちゃん・・・そ・・・それが心術ってヤツ・・・なの?」
「如何にも。心術を極めた者は強大な力となるのじゃ」
じーちゃんは生命波動を解除し、オレに近づく。
「風人よ、どうする?決めるのはお前さん次第じゃ」
・・・オレは、心術を見たとき最初は恐怖を感じたよ。
だけどオレはその術を使ってみたい。
「…やるよ、じーちゃん。心術、教えてください」
「うむ。お前の覚悟、聞き入れたぞ」
オレはじーちゃんからの指導の下、心術のいろは、方法、術の数、訓練。
オレは少しながらも心術の一部を会得した。
「わしからは心術の全てを話した。後は自分自身経験を積んでいけばよい」
「うす」
「じゃあ晩飯にしようか。風人よ、お前さんは風呂に入ってきなさい」
「はーい」
地下施設から出たオレはオレの部屋から着替えを取り出し、風呂場へ向かった。
早朝にて、オレとじーちゃんはニュース番組を見ているとき、
道路がぼろぼろになってたり電柱が倒れてたりの惨状が映し出されている。しかも地元だ。
「物騒じゃのう」
「ほんとだね・・・」
サガフロより、一度出したかった術です。
かっこいいですよね!