GMOD 彼の地にて、斯く戦えり   作:COTOKITI JP

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アドオンの数だけ強くなる

2019年 11月 16日

 

真冬の中、暖房を効かせ、日光がカーテンの隙間から差し込んでいる部屋の中でゲーミングPCと睨めっこする男がいた。

 

画面に映っているのは某FPSゲームの最新作、B○Vである。

もう既に次回作の情報も出ており、B○Vはプレイヤー達から飽きられつつあった。

 

だが、そんな状況を覆したアップデートがされたのだ。

 

それは日本軍、アメリカ軍の実装だった。

 

このアップデートのお陰でB○Vはかつての勢いを取り戻し、今まで飽きられつつあった第二次世界大戦モノのFPSでありながら過去作のB○3並に人気がうなぎ登りとなった。

 

しかも来年にはソ連軍や東部戦線のマップも追加される事が決定され、運営は少し遅めにプレイヤーの願いを叶えたのだ。

 

そしてそれをプレイしている男は、ラノベにありがちな日本人のイケメンオタクゲーマー…………

ではなく、モスクワ在住のロシア人の男、レギル・ニコライ・エリセイヴィッチという名である。

 

確かにニコライはゲームは大好きだが、別に引きこもりでもない。

暇があれば外に出て友人と遊んだりもしている。

この前なんか氷の張った湖の中にロケット花火をぶち込んで遊んでいた。

 

実を言うと彼、ニコライは元ロシア連邦軍兵士で、しかもスペツナズからもスカウトが来ていた程の腕前を持っていた。

 

しかし、既に彼は軍は辞めている。

何故かと言うとニコライは学力が低過ぎる上にやる気の無い男だったからだ。

物覚えは悪く、銃のメンテナンスすら長時間を要する不器用で数学は基本的な計算以外全て全滅の癖に使い所の無い知識ばかり付けている。

 

そんなニコライだったが訓練ではいつもトップだったのだ。

射撃訓練、格闘訓練共に成績一位、体力もあり、やる気は無いくせに忍耐力はある兵士だった。

 

そんな彼を上官は表では罵詈雑言を浴びせ、怒鳴り散らしていながらもニコライの事を優秀な兵士と評価していた。

 

それ程に彼は強かったのだ。

射撃訓練では的を外す事はほとんどなく、格闘術では非番の時にたまたまコンビニ強盗に巻き込まれた時にその強盗犯を返り討ちにした事もある。

 

そして彼の元にスペツナズからスカウトが来たのだ。

だが、彼はスペツナズには入らず、次の月に軍を辞めた。

 

理由は、訓練が辛かったというのもあるが、彼を突き動かした物があったのだ。

それはゲーム、彼はゲームの魅力にゾッコンとなり、余生をゲームと共に過ごす為に軍を辞めた。

 

今はニコライの願い通り、ゲームとの生活にどっぷりと浸かりつつ、自分よりも前に退役した同期と遊んだりもしていた。

 

この生活にニコライはとても満足している。

ネトゲで知り合った日本人の話によれば、その日本人は高校生で進級やら後の就職の為に毎日せっせとデスクで何時間も勉強しているんだそうな。

 

大変なこった。 日本人に生まれなくて良かったぜ。

 

勉強を嫌う彼は今日もゲームをしながら自由な生活を楽しんでいくのだった。

 

* *

 

ある日、ニコライは違和感を覚えて目を覚ました。

 

なんだ…? やけにクソ暑いな。 それに背中がゴワゴワする…。

 

違和感の正体を探る為に半身を起こすとそれは直ぐに分かった。

 

「おいおい、一体何が起こったってんだ?」

 

目を覚ませばそこは一面の平原。

風が吹くたびに草が揺れ、日光が大地を照らし、真冬のロシアとは思えない程の暑さだった。

 

立ち上がろうとして足元を見ると、何かが落ちている事に気付いた。

 

「なんだこりゃ……ってまさかこれって!?」

 

そこにあったのは自分にとってとても見覚えのある道具だった。

西部開拓時代にありそうな回転式拳銃に小型のディスプレイが撃鉄の位置に取り付けられており、他の箇所にも様々な電子機器が取り付けられていた。

 

「ツールガンじゃねぇかこれ!」




まだ文章力も足らず、更新も不定期ですが、どうぞ見てって下さい。
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