霊夢達とは、もう少しで出会う予定
目を覚ますとそこは見知らぬ天井。体を起こそうとすると鋭い痛みが体中を襲う。辺りを見渡すと和風な家のようだ。それから暫く、天井とにらめっこを続けていると襖の開く音がした。
女性「目を覚ましたのね。」
??「…ここは?」
女性「ここは、わたしの家よ。よかったわ、目を覚ましてくれて…。あなたに助けられたのにお礼も言えずに、ごめんなさいね…」
女性は申し訳なさそうに俯きながら少女の額に冷たい濡れタオルをおいた。
そうか、私はあの鬼もどき妖怪からこの人たちを助けて……この人達に助けられたのか。
そういえば一緒にいた男性のほうが見当たらない、どこかに出かけているのだろうか?
??「そういえば、一緒にいたおじさんは?」
女性「旦那のこと?それなら今は畑仕事に行ってるわ。もう少ししたら帰ってくると思うわよ」
はたけ仕事?なんだろう?初めて聞く単語だからかよく分からない。
女性「どこか痛いところはない?あなた、あれから3日間も眠っていたのよ?」
3日間!?そんなに眠っていたんだ…でも、まだ生きてる。あの時は自分は死んだのかなんて考えたけど、人と話して痛みも感じている以上、私は生きているんだと思う。
??「体中が痛いの、ごめんなさい、お邪魔して看病までしてもらって」
女性「いいのよ、こっちは命を助けてもらったのだから、でも、あなたのお父さんやお母さんにはあなたのことを預かっていること言っておかないと心配をかけてしまうわ。
だから、あなたのお父さんとお母さんのお名前を聞かせてくれない。
それと、あなたの名前もね。」
お父さんとお母さんか…自分の名前も分からないのにそんなこと分かるはずもない。
??「ごめんなさい、何も憶えてないの、自分の名前も…両親も…」
女性「そんなっ…!」
ガラガラ…
男性「ただいま~」
男性の方が帰ってきた。二人はそう思い、音が鳴った方に顔を向ける。
女性が男性を出迎えに行こうと立ち上がりながら
暫くはこの家に居ていい事を伝え玄関のほうに向かった。
少し時間が経ってから、男性と二人で私がいる部屋に戻ってきた。
男性「入っていいかい?」
??「うん」
男性は大きな音を立てないようにゆっくり襖の戸を開ける。そして女性と一緒に私が寝ている布団の隣に腰かけて喋りかけた。
男性「あの時は俺と嫁の命救ってくれてありがとう。
俺の名前は黒崎 良太だ。で、こっちが嫁の「奈々です。」
さっき奈々から聞いたよ。嬢ちゃん、記憶喪失なんだってな…可愛そうに…
家でよければ、しばらく泊まっていってくれ。な~に、家族なら其の内見つかるさ。」
男性の第一印象は腕っ節のいい優しそうな人だった。女性の人も温和な感じで、いい夫婦のように見えた。
良太「お、おい嬢ちゃん!、どうしたんだ!?」
??「え?」
良太さんが驚いて慌てている。私は頬を何かが伝う感触に手が動く。
??「どうして…?」
そこからは、ただ、嗚咽を漏らしながら泣き続けていた
何故かは分からないが、とても暖かい雰囲気に懐かしい感じがして、そして寂しい感情と共に悲しい感情が私襲った。一体何が起こったのか分からず、二人は動揺している。
??「…ぐすっ…ごめん…なさい…えぐっ…直ぐ、泣き…ひぐっ…止むから…」
そうして私が、目を閉じながら涙を堪えようとすると、突然、抱き着かれた。
奈々「いいのよ、泣いても…今まで1人で怖かったよね」
私は、嗚咽を漏らさないように彼女の胸に顔を埋めながら泣き続け、気づいた時には
また、意識を手放していた。
あの森からどうやって帰還できたかは次の話で明らかになります。
また、黒崎家は霊夢達と繋がりがあります。モブキャラじゃないよ笑
後、ちょっと修正加えました。