黄金体験のヒーローアカデミア   作:ジャギィ

14 / 56
前回の感想だけで、普段もらってる4倍の数の感想が来ました。ワザップジョルノ効果凄すぎだろ…


差し迫る悪意

マスコミ騒動の翌日…

 

「今日のヒーロー基礎学だが、俺ともう1人を含めての3人体制で見ることになった」

「ハーイ!何するの先生ー!」

 

手を挙げたのは反転目・ピンク色の髪と肌・頭から2本の触角が伸びた、まさに見た目がエイリアン!って感じの女子、芦戸(あしど) 三奈(みな)である

 

A組の教卓に立つ相澤は、「RESCUE」と書かれたボードをみんなに見せる

 

「災害水害なんでもござれ。人命救助(レスキュー)訓練だ」

「レスキュー……今回も大変そうだなァ〜」

「ねー!」

「バカ、おめーこれこそヒーローの本分だぜ!?鳴るぜッ!!腕がッ!!」

「水難なら私の独壇場。ケロケロ」

 

聞かされた授業の内容に、だれかはシンドそうにし、だれかはやる気がムンムンわいてきていた

 

「おい、まだ途中」

 

しかし途中で相澤に叱られるのだった

 

「今回のコスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行く。以上、準備開始」

 

合理主義者らしく簡潔にそれだけ伝えると、相澤は外で待つため教室から出て行った

 

ジョルノも戦闘服(コスチューム)に着替えてから外に出る。他のみんなも戦闘服(コスチューム)姿だが、緑谷1人だけ体操服だった

 

「デクくん体操服だ。コスチュームは?」

「『戦闘訓練』でボロボロになっちゃったから……修復をサポート会社がしてくれるらしくてね。それ待ちなんだ」

 

麗日の疑問に苦笑いしながら緑谷は答える

 

「バスの席順でスムーズにいくよう、番号順に二列で並ぼう!!」

「飯田くん、フルスロットル……!」

 

そして()()()となった飯田は、クラスのリーダーとして張り切って職務に励んでいた

 

──昨日の放課後、緑谷の辞退と推薦によって委員長になる事になった飯田は、みんなから「非常口飯田」と受け入れられる形で委員長になったのだ。ちなみに副委員長は八百万だ

 

飯田に言われるがまま、みんな出席番号順にバスに乗り込み…

 

「こういうタイプだったッ!!くそう!!」

 

バスの座席が横に伸びるソファのようなものだった為、飯田の最初の仕事は空回りで終わった

 

移動中……

 

全員が乗るバスが目的地に向かって移動する中、蛙吹が緑谷に質問する

 

「私思った事を何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん」

「あ!?ハイ!?蛙吹さんッ!?」

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

蛙吹に話しかけられてキョドる緑谷。女子への免疫が殆どない反応である

 

「あなたの個性、オールマイトに似てる」

 

ドギィ!

 

「そそそそそうかな!?いやでも僕はそのえっと!」

 

蛙吹に個性の質問をされた緑谷は、女子に話しかけられた時よりずっと動揺している様子だった

 

「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我しねえぞ。似て非なるアレだぜ」

 

そんな緑谷を図らずともフォローしたのは切島だった。緑谷は心の中でグッド!と親指を立てた

 

「でも、オールマイトに匹敵するパワーなのは確かですね。指1本でゴールド・エクスペリエンスのパワーを超える能力なんて、ほぼありませんから」

 

そしてその親指をジョルノにへし折られた感覚に陥る緑谷なのだった

 

(“個性”は、幼少の頃に発現して成長していくものだ…コントロールも10年経てば十分うまくなる。でも緑谷くんは0()()1()0()0()()()()個性を使えていない。最近発現したとするなら、今度は「成長し過ぎてる」パワーに説明がつかない……まるで『誰か別人の“個性”を無理やり植えつけたような』不自然さだ……)

「──派手でツエーっつったら、やっぱジョルノと轟と爆豪だな!」

 

緑谷の不可解な個性について考えていると、話の対象がジョルノたちの方へ向く。プロヒーローになる上での個性の話をしていたらしい

 

「ジョルノも轟もクールだからモテそーだよな」

「おのれ裏切り者のジョルノ・ジョバァーナ…!」

 

話題を出したのは、巨大なテープを肘から出す“テープ”の個性を持った瀬呂(せろ) 範太(はんた)であった。心のせまい峰田が怨嗟をつぶやくがスルー

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそ」

「んだとコラ!!出すわ!!」

「ホラ」

 

一方、人気が出ないと言われた爆豪は椅子から立って蛙吹に威嚇する

 

「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ」

「てめぇのボキャブラリーは何だコラ!!殺すぞ!!」

「かっちゃんがいじられてる……!信じられない光景だ。さすが雄英……!」

「……もう着くぞ。いい加減にしとけよ」

 

そんなバスの中での会話は、担任の言葉で打ち切られるのであった

 

 

 

「スッゲ──────ッ!!USJかよ!?」

 

それが新たな訓練場を見たA組一同の感想だった

 

中央のセントラル広場から広がるように点在された各訓練ゾーンの光景は、遊園地のアトラクションを彷彿させるほど似通っていた

 

そして入り口で待っていた、宇宙服のようなコスチュームを着た教師

 

「水難事故、土砂災害、火事……etc(エトセトラ)。あらゆる災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も──嘘の災害や事故(USJ)ルーム!!」

「…その名前、色々とまずいんじゃあないですか?」

 

そう言ったジョルノの言葉に答える者は誰もいない。真実は神のみぞ知る

 

「スペースヒーロー『13号』だ!災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」

「わー!私好きなの13号!」

 

麗日はどうやら13号のファンらしい。もしかしたら彼女の宇宙服みたいなコスチュームも、13号への敬意によって生まれたのかもしれない

 

そんな中、相澤は13号に近づき、小声である事を聞く

 

「……オールマイトはまだ来てないのか?」

「ええ。実は事件を解決しながら出勤したらしく、活動時間が削れたので休憩してから向かうとさっき連絡が…」

「不合理の極みだなオイ」

 

それを聞いた相澤はあからさまに不機嫌になるが、会話が聞き取れてない生徒たちにはその理由が分からなかった

 

「えー、始める前にお小言を一つ…二つ…三つ………四つ」

(((増える…)))

「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性『ブラックホール』は、どんなものでも吸い込んでチリにしてしまう個性です」

「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」

「ええ。しかし──簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう個性を持った人がいるんじゃあないでしょうか」

 

13号のその言葉に心当たりのある生徒は息を呑む

 

「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制する事で一見成り立っているようには見えます。しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せる()()()()()()()を、個々が持っている事を忘れないでください」

 

みんなが真剣に耳を傾ける中、13号は告げる

 

「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では心機一転!人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君達の個性は人を傷つける為にあるのではない。助ける為にあるのだと心得てかえって下さいな」

 

そして一礼

 

「以上!ご清聴ありがとうございました」

「ステキ~!」

「ブラボー!おお…ブラボー!!」

 

レスキューヒーローとしての確かな心意気と信念は生徒に伝わり、大げさに拍手する者も現れるほどだった

 

「そんじゃあまずは……」

 

話は終わったか?と言わんばかりの態度で、相澤はセントラル広場に顔を向け

 

 

ズアァッ

 

 

黒い「もや」が突然現れた

 

「!!」

 

ジョルノは反射的に周囲を見渡し、何もない事を確認してからセントラル広場を見下ろす

 

もやの中から次々と人が出てくる。その中で特に異質なのは3()()

 

黒く筋骨隆々の肉体に脳みそが剥き出しの男、もやを生み出したと予想できる全身が黒いもやに包まれた男……そして手が全身にくっついた灰色の髪の男

 

「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」

「動くな!!あれは…」

 

上鳴がけっこう呑気してたところを、相澤が即座に戦闘態勢に入り、叫ぶ

 

「──()()()()だ!!」

 

その相澤の言葉を生徒全員が受け止め切れない中、もやの男、黒霧は相澤と13号を見て訝しむ

 

「……イレイザーヘッドに13号。先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトもここに居る筈なのですが……」

「……やはり先日のはクソ共の仕業だったか」

 

昨日のマスコミ騒動の元凶が目の前のヴィランである事を知った相澤は舌打ちする

 

「どこだよ……せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ……オールマイト……『平和の象徴』いないなんて……」

 

そしてヴィランを率いるリーダー、死柄木 弔は、オールマイトがいない事に落胆し…

 

 

 

「子供を殺せば来るのかな?」

 

 

 

玩具を見つけた目でそう言った




ズアァッで花京院を思い出した僕は悪くない

あと、メッセージでジョルノの中学について質問が来てたので、さらーと書くことにしました

熱情中学の説明をすると

・入学試験でライターの炎を24時間消さなければ誰でも入学可能(再点火不可なので死人は出ない)
・卒業生の9割9分9厘がヴィジランテかヴィランになっている(残りは歌手とかになってるかも)
・校長は正体不明、カエルやタバコで電話する教頭を通して指示を出す
・先生は背丈の小さいおじいちゃんや「ブフゥ〜」が口癖のメタボだったり
・生徒たちはそれぞれチームを組んで日々を過ごしている。暗殺チームや賭博チームなど
・保健医兼カウンセラーの先生は実験と観察が趣味。カウンセリングをしてやってる助手に、よくビデオカメラで趣味の様子を動画で撮らせている
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。