黄金体験のヒーローアカデミア   作:ジャギィ

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早く戦闘シーンが書きたい


雄英体育祭 その1

休みが明けて翌日、ヒーロー科A組のほとんどの生徒が困惑していた。その理由の中心は言わずもがな、ジョルノ・ジョバァーナにあった

 

死柄木の言葉を直接聞いた者、別の人から又聞きした者も含め、全員がジョルノがDIOの息子である事を知っていた。その真偽を知らぬ者はジョルノに話しかけるべきか迷っていたり、あるいは警戒したりしていた

 

しかし、それだけならば誰もが困惑する理由にはならない。ではなぜ?

 

「マジー!?ジョルノって熱情中学出身なのかよ!」

「ええ。ヴィランの巣窟と言われるだけはありますが、他では学べないこともたくさんありました」

 

それは──なんと峰田が、あの峰田が、椅子に腰掛けるジョルノと一緒に会話をしていたからだった。しかも峰田から話しかけてだ

 

「なんだよ、学べたことって?」

「悪の限界がない人間もこの世にいる、とかですかね…当時生徒を使って人体実験とかしてた保健医がいたので、屋上で122発殴った後、そのまま校舎裏の焼却炉に直接ブチこんでやりました」

「…こ、殺したりしてないよな…?」

()()()()()()()()()

 

そして聞こえてくるのはジョルノのあまりに容赦ない、物騒な中学時代のエピソードだった

 

(ジョルノの事とか峰田の豹変とか今の話とか、ツッコミどころスッゲェーあんだけど!?せ、瀬呂、お前行けよ)

(行けるかァー!おめー頭パープリンなのか!?)

 

そんな2人を教室の隅から見ながらヒソヒソ話す上鳴と瀬呂

 

キーンコーン カーンコーン

 

「皆──!朝のHRが始まる、席につけ──!!」

「ついてるよ。ついてねーのおめーだけだ」

 

そうしている間にチャイムが鳴り、全員が自分の席に着く

 

ガララ

 

そして教室に入ってきたのは、一昨日重傷を負ったばかりの相澤だった。巻きついた包帯によってさながらミイラのような外見である

 

「相澤先生復帰早えええ!!」

「相澤先生、無事だったんですね!!」

「無事言うんかなぁ、アレ……」

「俺の安否はどうでもいい」

 

生徒の驚愕や安堵を聞いた相澤はどうでもいいと切って捨てる

 

「何よりまだ戦いは終わっちゃあいない」

「戦い?」

「まさか……」

「またヴィランが───!?」

 

担任の言葉にA組一同が唾を飲み込む中……ミイラマンは口を開く

 

「雄英体育祭が迫っている」

『クソ学校っぽいの来たアアア────ッ!!!』

 

相澤の宣告を聞いたみんなは雄叫びをあげた

 

「『()()()()()』……今じゃあオリンピックに取って代わる日本の一大イベント。日本でこれを知らないヤツは()()()()のいなか者くらいだ…それが2週間後に行われる」

「多くの観客が見に来ます。それはつまり……スカウト目的でプロヒーローも見に来ることを意味する、というわけですわね」

「そうだ。ここで「結果」を残せれば、職場体験で多くの指名をもらう事ができる」

 

八百万の言葉に同意する相澤だが、ここでジョルノが手を挙げる

 

「相澤先生、ぼくたちは先日“ヴィラン連合”の襲撃を受けました………しかしここでこれほど大規模なイベントを中止するという事はヴィラン連合に屈服したと受け取られかねない。体育祭を行う以上、相応の対策をとると考えていいのですか?」

「ジョバァーナの言う通り、雄英体育祭の中止はヴィラン共の増長を招く結果につながる。だから、今年は外部のヒーローと協力して、例年の5倍警備を強くする事になった。N()o().()2()()()()()()()()()()()()()()

「ッ…!!」

 

ギリッ…

 

エンデヴァー、その言葉を相澤が口にした瞬間、轟から凄まじい憎悪の感情が燃え上がるのをジョルノは感じ取った

 

エンデヴァーこと() 炎司(えんじ)() 焦凍、ただならぬ因縁に目を細める

 

(轟…“半冷半燃”の個性を持つ彼が半冷の力に固執する理由は…きっとそこ(父親)にあるのだろうな)

 

 

 

ガヤガヤガヤ…

 

「なんだよコレェ────!!帰れねえじゃん!」

「私たちすっかり人気者だね〜」

 

峰田の困り果てた絶叫にけっこう呑気してた葉隠が答える

 

放課後、1年A組の教室前には多くの生徒たちが集まって、みんな帰れずにいた

 

「敵情視察ってヤツですね…ぼくたちはヴィラン連合の襲撃を退け生き残った。気になる人もいるんでしょう」

「意味ねェことしてねえでよオオオオオ─────退()けやモブ共ッ!!」

 

そんな野次馬に対してもいつも通りの態度を取るのは当然のごとく爆豪だ

 

「知らない人の事取り敢えずモブって言うの止めたまえ!!」

「この俺に命令すんなやクソ眼鏡!」

「随分とエラソーだな。ヒーロー科ってのは………みんな()()なのか?ハッキリ言って幻滅するなぁ」

 

飯田の指摘にキレる爆豪の前に、1人の生徒が出てくる。紫色の立った髪と目元の濃い(くま)が特徴の男子だった

 

「あ"あ"ン…?」

「知ってるか?ヒーロー科落ちたヤツはそのまま俺みたいに普通科に入ったのもいる。けど、体育祭のリザルト次第でヒーロー科へ編入が可能なんだ。その逆も然り…………要は舐めてっと足下掬っちゃうぞって事」

 

その男子生徒…心操(しんそう) 人使(ひとし)の言葉は、ヒーロー科全員に対する宣戦布告であった

 

「もっとも、おまえのようなヴィランみてーなヤツがヒーローになれるとは思えないがな。ひょっとして、噂のヴィランの子供ってのはおまえか?昔ニュースで見た凶悪ヴィランとそっくりな(つら)してるぜ」

「ンだとこのクソ隈野郎!!殺すぞ!!」

 

大量の目撃者がいるのを利用して爆豪を挑発し続ける心操。その喧騒でできた人混みの隙間を通って教室の外に出る

 

そこにジョルノを待っていた塩崎が声をかける

 

「ジョルノさん、大丈夫ですか?」

「茨ですか……徹鐡は一緒ではないのですか?」

「いえ、先ほどまで一緒にいたのですが…あちら…」

 

塩崎は野次馬の中心を指差す

 

「おうおうおう!俺ァ隣のB組のモンだけどよォー、さっきの話聞かせてもらったぜ!黙って聞いていりゃあ随分とエラそうな事言ってんじゃあねえか!」

 

そこには爆豪の前で不良のように凄む鉄哲の姿があった

 

「知るかよクソモブがッ!黙って死ねッ!」

「テメ──調子乗ってんじゃあねェぞボケ!」

 

売り言葉に買い言葉、2人のケンカは周囲が近寄れないほど激しくなり、しまいには見に来ていた生徒が教師を呼びに行くほどになる

 

10分後、威圧感を放つB組担任のブラドキングに止められるまで、爆豪と鉄哲の掴み合いは続いた

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