騎馬戦が終わったその後…………
昼休憩に入った生徒たちは午後の競技に…そして、何より勝ち上がった生徒たちは、最後のトーナメントの戦いに備えて、食事をとっていた
「菜食主義ってよォ〜〜〜……あるよな」
パクパク ムシャムシャ ズズズ
そして生徒たちの中で、
「あれってよォーッ、チーズとかはさあ食っちゃっていいわけ?」
「ああ?」
マグマのようにグツグツ煮え滾ってる
「そいつはダメだろーな。牛乳関係とか卵は牛とかニワトリのもんだからな。クリームとか使ってるケーキもきっとダメだろうよ」
「へえええ〜〜〜!!ケーキもダメ〜〜〜?でも、その方が体の調子いいのかなあ〜〜〜?」
それでもなんだかんだ答えるあたり、出会った時より少し丸くなったもんだと切島は酢豚を口にしながら思った
上鳴は中華スープをすすりながら続けて別の質問を投げかける
「じゃあさ!じゃあさ、やつら靴とかさ、ハンドバッグはどうしてんの?革でできてるじゃんよォ」
「そりゃ、当然動物がカワイソーって菜食ならよォ、スニーカーはいてリュックとか背負ってんだろーがよ」
「うっへェー。そりゃ、気合入ってるわッ!バーさんになってもバスケの選手みてーなカッコするのかあ〜。きっとレストラン入れてくんねーぞ」
食事と並行して雑談が続く。そして、上鳴がエビチリを食べようとスプーンですくった時、偶然後ろを通ろうとした生徒とぶつかり、エビチリソースが生徒の体操服にひっかかった
体操服が汚れた生徒…物間はその赤いシミを見ると、詐欺師がカモを見つけたような悪い笑みを浮かべ、突如大声で騒ぎ始める
「……アア〜〜〜〜ッ!!ちょっとちょっとォ、何してくれたのかなア〜〜〜!?」
「うん?」
急に話しかけられて疑問符を浮かべる上鳴だが、お構いなしに物間は肩をつかみながらまくし立てる
「どうしてくれんのかなキミィ!午後にも競技があるのに、ボクに目立ったシミついた服で出ろって言うのォ!?おっとッよく見たら目立ちたがりのA組じゃないか!キミがこの服着たらどうだい!?」
ドグシャア!
「ぶぐァ!」
だが上鳴は、手に持っていたガラスのコップで物間のアゴをアッパーの形で痛打した。混乱する物間をしゃがみ姿勢で見下ろしながら上鳴は言う
「敵だな、てめー」
「なに!」
その言葉に反応する瀬呂
「敵か!敵かッ!」
「敵かよッ!敵かッ!」
ゲシッ!ゲシッ!ゲシッ!
そのまま2人は床に倒れている
「………」
爆豪はそれを無関心そうに眺めながら飲み物を飲む
グビッ
「おらっ!おらっ!おらっ!」
そして流れるような動作でリンチに参加する爆豪。ちなみに3人の中で彼が1番強く蹴っていた
物間が暴力の嵐にさらされる中、爆豪が途中で動きをピタッと止める
「おい待て、テメェら、こいつは敵じゃあねェ。気絶してやがる…ただのB組の野郎だぜ、こりゃ」
なお、爆豪は最初から気付いてた上で物間に蹴りを入れていた事をここに明記しておく
「え、本当かよ!ヤベーよ俺、どうしよう!?」
「う〜む、たしかにこのシミは取りにくいな。白い服に一滴の赤いシミは目立つんだよなぁ〜〜〜〜」
シミがついた体操服を見ながら瀬呂はそう言うが、リンチの結果付着した物間の血の方が圧倒的に目立っている
「幸いコイツは気絶している。
「おお!」
そう言いながら物間を素っ裸にしていく瀬呂の姿に上鳴は妙案だと破顔する
「ついでだ。こいつサンドバッグにして次の競技のウォーミングアップでもしようぜ」
「ははは、そりゃあいいな」
「おい。そのくらいにしとけよおまえら」
さすがにそれ以上はやり過ぎだと切島が3人を止める。ちなみに途中まで見逃していたのは、切島も物間の言いがかりには思うところがあったからである
『お〜う、待たせたなァ…アレ?ジョルノはいねーのか?』
『ジョルノさんなら先ほど、轟さんに呼ばれてましたよ。緑谷さんも一緒でしたが…』
『轟ィ〜〜〜〜?俺、なーんかアイツ気に食わねェんだよな。態度がいけスカねーぜッ』
そんな時、聞こえてきたどうでもいいはずの会話が、爆豪の耳にこびりついた
「ワリィな。急に呼び出しちまって」
「う、ううん、大丈夫だよ轟くん。僕もう食べ終わっていたし…」
「ぼくも問題はありませんが…なぜぼくたちを呼んだのか?まずはそれを聞かせてもらいます」
同時刻、ジョルノは緑谷、轟の2人と会場の薄暗い通路にいた。ジョルノの質問に轟は頷く
「話がしたかった。聞きてえ事があってな…緑谷」
「ッ…な、なに?」
「単刀直入に聞く。おまえ、オールマイトの隠し子か何かか?」
ドギィ!
オールマイトとの関係性を問われた緑谷は心臓がバクバクになる
なぜなら、緑谷はオールマイトから『ワン・フォー・オール』を受け継いだ
「ちッ違うよ!僕がオールマイトの隠し子なんて、そんな…!」
「…そうか……………」
納得していない疑わしい視線だったが、轟はそれ以上追求するのをやめるとジョルノの方を向く
「ジョバァーナ、おまえはDIOの息子なんだろう…人前で堂々と宣言したんだ。違うとは言わせねえ」
「…ええ。たしかにぼくの父はディオ・ブランドーです…聞きたい事とはこの「確認」ですか?」
言外に「これで終わりではないのだろう」と言う
「俺の父親が「誰なのか」……おまえたちは知っているはずだ」
「…ヒーローランキングNo.2のフレイムヒーロー『エンデヴァー』…」
「そうだ。『オールマイト』と『DIO』…どちらも親父が超えようと、倒そうとしてたどり着けなかった存在…そんな2人と浅からぬ関係があるおまえたちだからこそ話そうと思った」
轟は少しの間、目を閉じ、そして語り始める
「俺は、オールマイトを超えるという親父の野望の為に、産まされた存在なんだ」