黄金体験のヒーローアカデミア   作:ジャギィ

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気がついたらお気に入り登録が2300越え……実はこれ、2年間今現在も投稿している作品の登録数をはるかに上回ってるんスよね。アッハッハッハッハーッ

俺はもうやばいと思う


戦闘訓練 その1

波乱の初日を乗り越えたジョルノは、その後は特に問題ない、普通の学校生活を送っていた

 

そしてある日の午後の授業

 

「わーたーしーがー!!」

「来た…ッ!!」

 

 

 

「普通にドアから来た!!」

 

オールマイトがヒーローコスチュームを身につけた状態で、言葉通り普通に教室に入ってきた

 

「オールマイトだ!」

「スゲェ──やッ、本当に先生やってるんだ!」

「「銀時代(シルバーエイジ)」のコスチュームだぞアレ…ッ!!」

 

No. 1ヒーローが指導してくれるというシチュエーションに生徒達が興奮する中、手に持っていたボードをみんなに見せつける

 

そこには『BATTLE』の文字がデカデカと書かれていた

 

「早速だが、今日はコレ!『戦闘訓練』ッ!!そしてそいつに伴って…」

 

オールマイトがリモコンを操作すると、壁が迫り出てきて、21人分のロッカーが現れる

 

「こちらッ!入学前に送ってもらった『個性届け』『要望』に沿ってあつらえた……戦闘服(コスチューム)!!」

 

これにはクラス全員が湧き上がった。立ち上がって喜ぶ者もいて、ジョルノも静かに笑っていた

 

「着替えたら、順次グラウンド・βに集まるんだ!」

 

そのオールマイトの指示に、何人かが大声で返事した

 

 

 

「ジョルノ、まるで制服みたいなコスチュームだな」

「障子ですか……」

 

着替え終わったジョルノがグラウンド・βで待っていると、障子が戦闘服(コスチューム)を纏ってやってきた。特に目立った戦闘服(コスチューム)ではないが、彼は個性で目立つ方なのでヒーローとしては特に問題なかった

 

一方ジョルノは障子の言うように、中学の頃の改造学ランをさらに先鋭化させた戦闘服(コスチューム)だった。胸元に大きな穴が空いた紫色の服で、随所に青いテントウムシのブローチがあしらわれている

 

なお、普通の服のように見えて、耐熱・耐寒・耐電・耐ショックなど最低限の防御力は備わっている

 

「まあぼくは“個性”の都合上、防ぐよりも躱す方がいいので」

「お前の個性か…一体どんな個性なんだ?動物や植物を生み出したと思ったら、身体能力が高かったり幽霊みたいなのを出したり……俺としても非常に興味がある」

「それは、この授業で分かりますよ」

 

会話はそこで終わり、それから間も無く戦闘服(コスチューム)を着込んだクラスメイトが集まった。最後に全身緑色で頭頂部にうさぎのようなV字(おそらくオールマイトをモチーフにした)がついた緑谷が現れて、全員が集合する

 

「格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女。自覚するのだッ!今日から自分は…「ヒーロー」なんだと!!」

 

オールマイトの熱い言葉に、みんなが勇気とも闘志ともいえる感情を胸に抱いたことを自覚した

 

全員揃ったことを確認したオールマイトは、先頭を歩きながら目的地まで誘導する

 

「先生!!戦闘訓練とはここのグラウンドで行うのでしょうか!」

 

ビシィッ!とまっすぐ手を伸ばして質問したのは、ロボットと鎧が合わさったようなヒーロースーツを全身に着用していた飯田だった

 

質問を聞いたオールマイトはHAHAHAと笑いながら答える

 

()()()!もう2歩先をゆく!!今回みんなには、ビルの中で『屋内の対人戦闘』を行ってもらう!」

『屋内戦闘』……」

「そう!真に賢しいヴィランとは屋内に潜むもの!そこでみんなにはヒーロー側、ヴィラン側それぞれに2人ずつ入ってもらって、戦闘訓練を行う!何か質問はないかい!?」

 

オールマイトは軽い気持ちで質問を促す

 

「屋内戦闘と言いますが、勝敗の基準はどうなのでしょうか!?」

「選出はオールマイト先生が行うのですか?」

「ブッ殺しゃあいいんだよなァ?」

「このマント☆やばくない?」

「21人だから、2人ずつだと1人余らねえ?」

「どうすれば敵を再起不能(リタイア)扱いにできるのですか?」

「どこからスタートすればいいんですか?」

「ンン〜〜〜〜ッ聖徳太子ィッ!!」

 

すると想像以上の人数から質問が一斉に飛んできて、オールマイトは天を仰いだ

 

そして懐からカンペのような物を確認すると、大きく咳払いをして説明を開始する。教師としてはまだまだ新米なようである

 

「いっぺんに説明させてもらおう!今回の戦闘訓練の設定はこうだッ!核爆弾を持ったヴィランがビルの中で籠城している!ヒーローはビルの入り口からスタートし制限時間内に核を確保、ヴィランはビルの中でスタートし制限時間までに核を守りきるのが条件だッ!」

(((設定がアメリカンだッ)))

「ヒーローチームはヴィランチームがビルに入ってから10分後にビルに入る事。その10分間の間にヒーローチームはビルの中を索敵するも、ヴィランチームは罠を張るも自由!そして核以外にもう1つ、勝敗を決めるのがこの「確保テープ」!」

 

テープ、というよりはタスキのような大きさの物をみんなに見せる

 

「こいつに捕まっちまった人は問答無用でその場で失格!相手チームを確保した場合も、ヒーローチームだろうとヴィランチームだろうと勝利となる!!なお、核は本物として扱う事だ!ちなみに核の確保に関しては、ヒーローチームのどちらかがタッチできた時点で勝利としよう」

 

オールマイトが一旦説明を終えると、「?」が描かれた箱を取り出す

 

「チームの選出に関してだが、このくじ引きで行う!」

「適当なのですかッ!?」

「コンビを組むヒーローも当然いるがいつだっているわけじゃあない。むしろその現場にいるヒーローと即興でチームを組む事もあるから、どんな相手だろうと息を合わせられる事もヒーローには必要な資質だ!」

「なるほどッ!!先を見据えた選出方法だったのですね!失礼しました!」

 

飯田が腰を90°曲げて礼を言うと、オールマイトは最後の説明をする

 

「最後に1人余る事に関してだが……それもくじ引きで決めよう!この中には1つ当たりの球が入っていてね。それを引いた人は、最後にランダムで決めた3人とチームを振り分け、訓練を行ってもらおう。さて、最初に誰が引くかな?」

「俺だッ!!」

 

ズズイッと差し出したくじ箱を最初に引いたのは爆豪である。どうやら引いたのは「D」の球らしい

 

次々に生徒が引いていく中、ジョルノの出番が来たのでくじを引くと

 

「何引いたのジョルノくん!……星?」

 

“透明化”の個性で透明人間になっている女子、葉隠(はがくれ) (とおる)が覗き込むと、ジョルノの球には「☆」のマークが描かれていた

 

「……どうやら、当たりのくじを引いたのはぼくのようですね」

「オールマイトッ!!コロネ野郎は俺にブッ殺させろや!!」

「ダメ。誰かの一存で決めるのは平等じゃあないからね」

「チッ!」

「じゃあ、続きを引いていこうか!」

 

一悶着もあったが、残ったくじを引いていき、その後チームが決定した事で訓練が始まった

 

 

 

訓練は着々と進んでいった

 

1番最初の緑谷&麗日のヒーローチームと爆豪&飯田のヴィランチームとの訓練は、幼馴染でありいじめられっ子いじめっ子の関係であった緑谷と爆豪の私闘などもあったが、最終的に緑谷の援護で麗日が核をタッチ。ヒーローチームの勝利となった

 

他にも“半冷半燃”という炎と氷を出せる強力な“個性”を持つ(とどろき) 焦凍(しょうと)がビル1つをまるごと凍らせて圧勝するなど、波乱や衝撃のある訓練が続いた

 

そして5戦目が終了する

 

「さてッ、いよいよジョバァーナ少年の出番だ!でもその前に、まずくじを引いてもらおうか!」

 

オールマイトに促されてみんながくじを引いた結果…

 

「峰田くんだっけ?よろしく」

「オイラアァァァアアアアアッ!!?」

「口田か。黒影(ダークシャドウ)共々よろしく頼む」

『ヨロシク!』

「………!」(※「よろしくね、常闇くん」と言ってる)

 

ヴィランチームはジョルノ・ジョバァーナと峰田 実、ヒーローチームは常闇(とこやみ) 踏影(ふみかげ)口田(こうだ) 甲司(こうじ)の組み合わせで訓練が始まる


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