第2次スーパーロボット大戦J   作:YSK

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第16話 決戦決戦また決戦!

 

──木星宙域──

 

 

 火星にてアマルガムと火星の後継者達との激闘のはてかなめを救い、再び演算ユニットを回収したチームと、バームを支配しようとしたオルバン大元帥を倒し、暫定的な和平を勝ち取ったチームとが合流した。

 

 次の目的地は木星。

 

 ここへ行く目的は二つあった。

 

 一つは、超竜神を過去に送ったザ・パワーを調べること。

 もう一つは、かつてJ達が原種に敗北したのが、ここだということだ。原種がここにいるということはここにあるパワー目的の可能性もある。

 

 それらもふくめて、調べなければならないというわけだ……

 

 

──木星決戦──

 

 

 木星宙域に到着し、その重力圏までやってきたところで、第13独立部隊はボアザン、キャンベルの連合軍に襲撃を受けた。

 

 バームから撃退されたが、本星に帰るのでなく、転進してきたのだ。

 

 

ワルキメデス「このままおめおめ帰れば、女帝ジャネラ様に抹殺されてしまう!」

 

 

 決死の攻撃。

 

 そこにさらに、残りの原種も襲撃を仕掛けてきた。

 

 

 結果的に、木星上空で挟み撃ちにあうこととなった。

 

 

 波状攻撃にあい、ガオガイガーが木星へ落下していく。

 

 

 そこで凱は、ギャレオンの中に残されていた護の実父であるカインの意思と出会う。

 

 

凱「誰、だ?」

 

カイン「私はギャレオンの中に保存されたコピーに過ぎない。今は、ザ・パワーの力を借りて君に語りかけている」

 

凱「ギャレオンの中に? では、あなたは……!」

 

カイン「そう。我が名はカイン」

 

凱「緑の星のカイン、護の……」

 

カイン「ラティオ(護のこと)は君達のおかげで心も身体も強く成長した。だが、ラティオにとって戦いはまだ続く……」

 

凱「教えてくれカイン! ザ・パワーとはなんなんだ!?」

 

カイン「この世界を作り出した無限の力の一つ。そして、この力の前には時間も距離もすべてが意味をなさない。君にも今、その力の一部を貸そう……」

 

 

 こうして凱は、ザ・パワーを授かり木星より帰還した。

 

 

命「凱!!」

 

大河「信じていたぞ、勇者!」

 

凱「みんな、受けとるんだ! これが、ザ・パワーの力だ!」

 

 

 凱によってザ・パワーの力は他の機体にも与えられ、大幅なパワーアップを果たす。

 

 

健一「な、なんだ! この力は!?」

 

ビッグボルフォッグ「身体が、身体が燃えるようです!」

 

東方不敗「ぬぅ、これは……!」

 

鉄也「これが木星のザ・パワーの力! 無限の力なのか!」

 

風龍「この力があれば、やれる!」

 

炎竜「いくぞ、風龍!」

 

氷竜「雷龍! 来るんだ!」

 

雷龍「おう! もう一度、あの時の合体を!」

 

氷竜「シンメトリカル!」

 

風龍「ドッキング!!」

 

 

 その力により、再び幻竜神、強龍神への合体が可能となった!

 

 

 第13独立部隊の反撃がはじまる!

 

 

 この力に、ボアザン&キャンベル合同軍も、原種達も圧倒されるのだった。

 

 

 勝利は目前だった。

 

 だが……

 

 

──Zマスター復活!──

 

 

 この場に現われた敵をすべて撃退するが、なんやかんやあって原種の集合体、Zマスターが復活してしまう。

 

 Zマスターもまた、ザ・パワーの力を解析し、我が物としていた。

 

 

 勇者達と同等の力を得たZマスターは、圧倒的な力と物量を元に、第13独立部隊へ襲い掛かる!

 

 

統夜「相良軍曹」

 

宗介「む?」

 

統夜「聞く限り、ザ・パワーもオムニスフィアと同じく時間と空間に左右されない空間からのエネルギーみたいだ。なら、妖精の羽でその力は消せないかな?」

 

アル「よい考えです。と言いたいところですが、相手が規格外に大きすぎて効果範囲を軽々とこえております。使用のリスクの高さに比べ、効果はゼロに等しいかと思われます」

 

統夜「そっか。そうだよな。あの大きさじゃ……」

 

 

 星にも匹敵する大きさのZマスター相手に、連続使用もできない今の妖精の羽では効果の範囲が圧倒的に足りなかった。

 

 他の対抗手段は今のところない。

 力と力で決着をつける以外ないようだった。

 

 

 ザ・パワーを得たZマスターの力は強大であった。

 

 戦いの中、統夜達はそのそのエネルギーの流れの解析に成功する。

 

 木星と繋がった部分からザ・パワーのエネルギーを吸収し、それを心臓部を経由して全身に分配していることがわかった。

 つまり、その木星部から侵入すれば、Zマスターの──文字通り──心臓部へ到達することが可能なのだ。

 

 その情報から、Jアークが突入を敢行する。

 

 

凱「頼むぞ、J!」

 

J「フッ。凱よ、言っておくが私は死ぬつもりはない。お前と決着をつけるという約束もある。必ず戻ってこよう!」

 

凱「その言葉、信じさせてもらう!」

 

トモロ「突入ポイント、確認」

 

戒道「行こう、J」

 

J「ジェイアーク、最大戦速! 目標、ザ・パワー吸収地点!」

 

 

 皆の援護を受け、Zマスターの体内へ突入したJアークは、その心臓部でザ・パワーの力を解放する。

 

 

 黄金の光がZマスターを貫き、そして巨大な爆発があたりを包んだ。

 

 

 Zマスターは滅びた。

 同時に、Jアークの姿も、そこにはなかった……

 

 だが、彼等は信じている。

 

 凱との約束を守り、必ず帰ってくると……!

 

 

──開放、ボアザン星!──

 

 

 すべてのゾンダークリスタルを合体させたマスタープログラムは無事護によって浄解され、全宇宙のゾンダーは活動を停止した。

 

 これにより、地球を襲う脅威はすべて跳ね除けられたといってもいい。

 

 だが、まだやらねばならぬことがある。

 

 

 それは、ボアザン星の開放。

 

 

 防戦一方だった地球が、ついに外へと手を差し伸べる時がやってきたのだ。

 

 今まで秘密にされていたビッグファルコンの真の姿があらわとなる。

 

 ワープ機構を備えた巨大な船。

 

 

 これをもって、健一達はもう一つの故郷、ボアザン星へ足を踏み入れる!

 

 

 ただ、一緒に行けない者が何人かいた。

 

 凱のパートナー、卯都木命が体調を崩し、倒れてしまったのだ。

 原因は、過労と診断された。

 

 彼女は静養を余儀なくされ、医者のレインと共に残ることになってしまった。

 

 

 凱はなるべく早く戻ってくることを約束し、第13独立部隊は、ボアザン星にむけ出発する。

 

 

 ボアザン星では皇帝だけでなく、軍事同盟を組むキャンベル星の女帝ジャネラまでもが待ち構えていた。

 

 地球圏での敗北により、この到着は予測されていたのである。

 

 

 しかし、第13独立部隊の到着と共に、ボアザンの民衆が一斉に蜂起を開始した。

 

 予想外の事態にボアザン、キャンベル連合軍に大きな隙ができ、第13独立部隊はその隙をついてボアザン星への降下を開始する。

 

 ついに、ボアザン星を開放するための戦いが、幕を開けたのだ!

 

 

 

 ……

 

 …………

 

 

 ……

 

 

 

 激しい戦いの末、皇帝ズ・ザンバジルは倒れ、女帝ジャネラも敗れた。

 

 ジャネラの悪あがきとして、ボアザン星を破壊する威力の爆弾が爆破されそうにもなったが、皆の協力でことなきをえた。

 

 

 さらにボアザン開放と同時に、キャンベルからの使者が現われた。キャンベル星で革命が起こり、侵略派であった今の勢力は力を失い、平和を取り戻したということが伝えられたのだ。

 

 ボアザンを襲う第13独立部隊を排除するため、キャンベルから多くの戦力がここへ集結したのがその成功の要因だと使者は言う。

 地球人が平和に尽力してくれたから、この革命がなったのだと。

 

 皆の勇敢さを称え、彼はいずれ地球と和平を結びたいと約束する。

 

 

 こうして、星々をまたにかけた争いに、終止符が打たれたのである!

 

 

──命──

 

 

 戦いは終わった。

 

 ボアザン復興のため剛博士はボアザン星に残し、部隊は地球へ戻ることとなった。

 

 体調不良で残してきた命の容態も心配であったからだ。

 

 

 地球に戻り、凱はオービットベースに付属する船で静養する命の見舞いへとやって来た。

 

 そこで、命に異変が起きる。

 

 

 命が突如、何者かにとりつかれたかのように暴走し、異形の姿へ変貌したのだ。

 

 彼女は勇者ロボ軍団のエネルギーを吸い尽くし、船を占拠し地球へと降下してゆく!

 

 なんと命は、3年前パスダーことEI-01が東京に現われた際、新たな因子を埋めこまれ、機界新種ゾヌーダとして覚醒してしまったのだ。

 

 ゾヌーダの目的は、機界昇華ならぬあらゆる物を昇華する、物質昇華。

 

 このままでは、地球すべてがチリにかえってしまう!!

 

 

 急ぎ地球へ降下する第13独立部隊。

 

 

ドモン「レイン、レインは無事か!?」

 

メイリン「今連絡が入りました。ちょうどお父さんのミカムラ博士が来ていて、そちらと面会していたため無事だそうです!」

 

 

 まきこまれてはいなかったと、ほっと一安心。

 他の隊員達も、見舞いに来ていた凱達がなんとか退去させ無事であった。

 

 もっともその結果、物質昇華の直撃を受け、勇者ロボ達は行動不能となってしまったが……

 

 

 ゾヌーダが地上へ落下したころ。

 

 護は小学校の友達と一緒にいた。

 

 

 ゾヌーダの出現に防衛出動する連合軍だったが、一瞬にしてエネルギーを吸われ、機体が動かなくなってしまった。

 

 ゾヌーダの脅威が示されたところで、第13独立部隊が到着する。

 

 惨状から、一度でもゾヌーダに触れられれば機体のエネルギーはすべて吸われ、戦闘不能となることがわかった。

 

 近づいただけでも危険である。

 耐えられるとすれば、強力なバリアで自分を守れる機体だが、それでも耐えられるだけで物質昇華を防げるわけではない。

 

 命を救出するため、皆一撃にすべてをかけ、ゾヌーダロボを攻撃するしかないようだった。

 

 

 そう、作戦がはじまろうとしたその時……

 

 

東方不敗「ぬぅ……っ!!」

 

 

 もう一つの異変が、東方不敗を襲った。

 

 心臓部をおさえ、うめく。

 

 

東方不敗「ぐっ、ぐああぁぁぁ!!」

 

 

 胸の部分から、突如として闇色の炎が噴出した!

 

 その炎は東方不敗の全身を包み、さらにマスターガンダムの姿も変えてゆく。

 

 

甲児「な、なんだこれは!」

 

チボデー「ザ・パワーか!?」

 

鉄也「いや、違う!」

 

 

 闇の炎がうごめく。

 

 

東方不敗?「我こそは、闇の帝王。ミケーネ帝国を、いや、全世界を治める存在である!」

 

鉄也「なんだと!?」

 

甲児「暗黒大将軍じゃない!?」

 

 

 それは、かつてゴーゴン大公が予言したこと。

 

 様々な戦いを経て、その身に多くのエネルギーを蓄えた闇の帝王の因子が、ついに芽吹いたのである!

 

 

東方不敗「や、やはり、ワシの身体になんぞしかけておったか……っ!」

 

闇の帝王「ほう、まだ意識があるか」

 

東方不敗「ドモンよ!」

 

ドモン「はい!」

 

東方不敗「あの日の約束を、己の使命を覚えておるな!」

 

ドモン「もちろんにございます!」

 

東方不敗「ならば、よし!」

 

 

 その言葉と共に、東方不敗の意識は消えていった……

 

 東方不敗との約束。

 

 それは、自身ごと闇の帝王を成敗しろということだった。

 

 

 このようなことになる可能性は、再会した当初から考えられていた。

 

 東方不敗は、もう一度死ぬことなど、とうに了承済なのである。

 

 

 だが……!

 

 

ドモン「もちろんわかっております。必ず、お救いいたします。師匠!」

 

 

 ドモンはただ倒すことなど考えていなかった。

 

 闇の帝王を倒し、東方不敗も救う。それこそが、彼のした約束だったのだ!

 

 

 触れたものすべてのエネルギーを奪うゾヌーダーと、世界を統べる闇の帝王。

 

 どちらが残っても世界が大変なことになる相手二体と同時に戦う事態となった!

 

 

──戦闘前会話 闇の帝王──

 

 

VS超電磁チーム(コン・バトラーⅤかボルテスⅤ)

 

小介「な、なんてパワーですか! 計器を振り切ってます。あのザ・パワーにも匹敵する力があそこにありますよ!」

 

豹馬「だからどうした。それくらいなら、もう何度も経験したはずだろ!」

 

健一「その通りだ。皆の心を一つにすれば、決して勝てない相手じゃない! 俺達はそうして戦ってきたじゃないか!」

 

日吉「そうだね。あんちゃん!」

 

闇の帝王「ふん。どれだけ数が集まろうと、我が前には無意味。すべてがひれ伏すのみぞ! すぐ貴様等を絶望の底へ沈めてくれる!」

 

豹馬「似たようなセリフ、自称宇宙の女帝も言ってたぜ! 俺達が倒したけどな!」

 

十三「どいつもこいつも、言うことは同じやな!」

 

健一「いくぞ、みんな!」

 

めぐみ「ええ!」

 

 

VSGガンダム勢

 

闇の帝王「闘気を力へと変えるシステムか。我がミケーネにて元としたエネルギーの派生と言える力だな。ゆえに、この器が選ばれた!」

 

ドモン「貴様の御託などどうでもいい! 返してもらう。我が師、東方不敗を!」

 

アルゴ「そして、貴様を倒し、そのくだらぬ野望、打ち砕かせてもらう!」

 

ジョルジュ「私達シャッフル同盟と!」

 

チボデー「その仲間達がな!」

 

サイ・サイシー「だからおとなしく、おいら達に降伏しな!」

 

闇の帝王「その言葉、そっくりそのまま貴様等に返してくれる! 最高の器と、すべてのエネルギーを得た我が力、受けてみよ!」

 

 

VS鉄也

 

鉄也「貴様を倒せば、ミケーネとの因縁も終わるというわけだな!」

 

闇の帝王「それはこちらも同じ。マジンガーとの因縁、ここで断ち切ってくれる! すべてのエネルギーを得た我に勝てると思うな! 食らえ、ダークネスファイヤー!」

 

鉄也「ふっ。同じダークネスを冠した名でも、俺達の知るそれとは天と地の差がある!」

 

闇の帝王「ならば受けてみよ! 滅びろ、グレートマジンガー!」

 

 

VS甲児

 

闇の帝王「兜甲児。マジンガーよ。この器を通じ、ずっと見てきた。ゆえに、わかる。貴様だけは、この手で倒さねばならぬと!」

 

甲児「おじいちゃんが作ったマジンカイザーが、お前に負けるものか。こい。闇の帝王!」

 

 

VS凱

 

凱「命を救う前に、まずは、お前を倒す!」

 

闇の帝王「ほう。これがあの遺物の原典となるものか。素晴らしい! だが、もう不要だ。我はもう完成された存在となった。すべてのエネルギーを得た我は、物質昇華さえ掌握する! すべては無意味。すべては我が手の内にあるのだ。あれも、我の物となる!」

 

凱「そんなことはさせない。お前を倒し、必ず命も救ってみせる!」

 

 

──戦闘前会話 ゾヌーダー──

 

 

VSヒロインズ

 

シャナ=ミア「命さん! 私達は貴方を救うことを諦めません! だから、あなたも諦めないで!」

 

テニア「そうだよ! アタシ達も最後まで全力を尽くすから! 最後まで、気をしっかり持って!」

 

メルア「はい! 命さんも、世界も救ってみせますから!」

 

ロゼ=リア「……皆さん。そうです。命さん。彼等なら、必ずあなたを助けてくれます。ですから、諦めないでください! あなただけは!」

 

カティア「だから、待ってて! 最後には必ず、凱さんが助けにいくから!」

 

 

VS一矢

 

一矢「俺にエリカがいるように、凱には君が必要だ! だから、絶対に君を救い出す。それが、友のためでもあるからな!」

 

 

VS宗介

 

かなめ「ソースケ、わかってるでしょうね!」

 

宗介「俺にできることは敵を倒すことだけだ。だが、そのために獅子王凱のための道を作ることくらいはできる。アル、いけるか?」

 

アル「もちろんです」

 

宗介「ならばプランを実行する。できる限りのことはさせてもらう!」

 

 

──決着──

 

 

 物質昇華を受け、行動不能となっていた勇者ロボ達がガオガイガーのパーツに超AIを移し、一体となって現われた。

 

 一撃ごと、みずからのAIを犠牲にし、ガオガイガーを守りぬいて散ってゆく。

 

 

 ゾヌーダーの物質昇華、闇の帝王の強力なダークネスファイヤー。

 

 襲い掛かる理不尽も叩き伏せ、彼等は勇気と気迫をもって、この二体を打ち破る!

 

 

闇の帝王「馬鹿、な……この肉体と、すべての超エネルギーを身につけた我でさえかなわぬとは……一体、どのエネルギーが足りなかったというのだ……」

 

甲児「知らないなら教えてやる。それは、愛だ!」

 

闇の帝王「なっ、なん、だ、それは……」

 

ドモン「返してもらうぞ、師匠を!」

 

 

ゾヌーダ「……」

 

クルツ「やったか!?」

 

マオ「まだよ! 再生がはじまってるわ!」

 

ゾヌーダ「……」

 

護「凱兄ちゃん、逃げて!」

 

 

 身体を再生させながら、ゾヌーダロボがガオガイガーへ迫る。

 

 

ユリカ「ルリちゃん!」

 

ルリ「はい!」

 

 

 ガオガイガーとゾヌーダロボの間に、ナデシコCが割りこんだ!

 

 その突進を、ディストーションフィールドが受け止める。

 

 

ユリカ「ダメだよ命ちゃん! 凱さんは命ちゃんの大切な人なのに、それなのに、二人がぶつかり合うなんて、そんなの私とアキトが許さない!」

 

アキト(さすがにこの状態じゃなにもいえないな)

 

ハーリー「さ、さすがに……いくらディストーションフィールドでも、ここまで接近すると……」

 

ルリ「大丈夫です! この一瞬の時間さえあれば!」

 

凱「ナデシコ、感謝する! 機界新種! 命を返してもらうぞ!」

 

 

 ガオガイガー渾身のヘル&ヘブンがゾヌーダロボを貫く。

 

 核となった命が、ガオガイガーの手におさまった。

 

 

 しかし、その状態となっても物質昇華はとまらない!

 

 

命(凱。お願い。殺して。早く、私を殺して……)

 

凱「命……」

 

命「手遅れになる前に……お願い……」

 

凱「……死ぬ時は、一緒だ。命、ゴメンな。俺は、一番大切な人さえも、守れなかった……」

 

命「凱……」

 

凱「お前を、愛してる……」

 

命「あなたを好きになって、よかった……」

 

凱「もうはなさない。ずっと、ずっと一緒だ……」

 

護「凱兄ちゃん、命姉ちゃん……」

 

凱「力を貸してくれ、護」

 

 

 凱が、呪文を唱える。

 浄解の呪文を。

 

 

 その時、奇跡が起こった。

 

 

 Gストーンが輝き、周囲を照らす。

 

 命の身体は元に戻り、さらに、凱も人間に戻ったのだ!

 

 

護「奇跡が、起きたよ……」

 

命「私……あっ、凱……! その、身体……」

 

凱「ああ。神様がとっといてくれたらしい。俺達の、勝利のご褒美として……!」

 

命「凱!」

 

凱「命、もう、はなさない!」

 

 

 二人はぎゅっと、ガオガイガーの掌の上で抱きしめあった。

 

 

闇の帝王「……これ、が、愛……この力……勝てぬ。勝てぬわけだ……」

 

 

 奇跡の光に、闇の帝王の炎が消滅してゆく。

 

 残されたのは、マスターガンダムの掌の上で腕を組むマスターアジア。

 

 

ドモン「師匠!」

 

東方不敗「ふっ。奇跡め、粋なことをしてくれる。巻き添えでワシまで生身に戻ってしまったわ!」

 

ドモン「なっ!?」

 

チボデー「なんだってー!?」

 

 

 死した東方不敗の身体は、闇の帝王の器となるべくミケーネによって改造された。

 

 そしてこのサイボーグ技術の原点。ミケーネの技術の元は、過去に飛ばされた超竜神を元にしたもの。

 すなわち、サイボーグ凱と同じ!

 

 ゆえに、東方不敗もこの奇跡に乗って生身の『返還(変換)』を得たのである!

 

 

 

 こうして、すべての事件はおわ……

 

 

──オリジナル──

 

 

 ……らない。

 

 

 今度は宇宙。

 デュランダルから第13独立部隊へ緊急通信が入った。

 

 なんと、宇宙にあったコロニーが何者かに奪われたというのだ。

 

 

 映し出されるその姿。

 それは……

 

 

ドモン「デビルガンダム!?」

 

 

 その姿。忘れるわけがない。

 

 巨大なガンダムを模したあの姿は、まさにデビルガンダム以外になかった!

 

 

 通信がわりこんでくる。

 

 

シャピロ「さて、今度はどうかな、藤原?」

 

忍「シャピロだと!?」

 

沙羅「あんた火星で死んだはずじゃ!?」

 

シャピロ「ふっ。確かに死んだだろうな。だが、あれは俺のコピー」

 

忍「……っ!」

 

シャピロ「あそこで俺のコピーが死んだ。なら、前の争乱で死んだ俺こそがオリジナルだと思ったか? 残念だったな。あれは俺の作り上げた偽物。真の俺は、こうしてここにいる! さあ、見ろ。これこそが、新たな世界を作る、神の力だ!」

 

 

 デビルガンダムが、さらに近くのコロニーへ手を伸ばす。

 

 管が伸び、突き刺さったところからそのコロニーは別の形へ変貌してゆく。

 

 それはまさに、悪魔のなせる業。

 正真正銘のデビルガンダム細胞が生きている証拠だった!

 

 

忍「あの野郎!」

 

シャピロ「さあ、俺にひざまずけ、そして、神の誕生を祝え。称えろ。はは。ふはははははは!」

 

 

 そして、通信は終わった。

 

 

 これはつまるところ、全世界にむけた宣戦布告だった。

 

 圧倒的な力。

 

 これをもって、シャピロはすべてを自分のものにできると考えたからである。

 

 

 さらに別の方面から通信が入る。

 

 それは、レインの父、ミカムラ博士からだった。

 

 

ミカムラ博士「ドモン君、すまない……レインが、デビルガンダムのコアにされてしまった……」

 

ドモン「な、なんですって!?」

 

 

 ドモンに衝撃が走る。

 

 宇宙で成長を続けるデビルガンダムのコア。

 それにレインが利用されてしまったのである。

 

 最初から見逃せない事態だったが、より切迫する事態となった。

 

 

キラ「これは、すぐにでも行かなきゃなりませんね」

 

忍「ああ。シャピロ、そこでまってろ! 今すぐぶっとばしに行ってやる!」

 

ユリカ「そうですね。また、助けに行きましょう! あの時みたいに!」

 

 

 あの時、とは、かつてジェネシスとヤキン・ドゥーエをとりこんだデビルガンダムのコアとされたフレイを助けにいった時のことである。

 

 あの時はクルーゼの手によってフレイがデビルガンダムのコアにされており、キラが彼女を救いにいった。

 

 今回もまた、それと同じである!

 

 

 コアとなったレインを救い出し、その動力炉を叩けばいい!

 

 

 ドモンが、すっと立ち上がる。

 

 

ドモン「こい、ガンダームッ!」

 

 

 Gガンダムが風雲再起に跨り、飛び上がった。

 

 さらにダンクーガも、ファイナルダンクーガとなって宇宙を目指す。

 

 

アムロ「じゃあ、僕もこれで!」

 

ブライト「アムロ、お前までそれに染まらなくていい!」

 

 

 アムロもガンダムでミサイルに捕まって宇宙に行こうとしたけど、とめられた。

 

 危うくシンも似たことをしそうになってレイにとめられていたりもした。

 

 

──飛ぶガンダムパターン──

 

 

 ベルファストにてボルトガンダム対ゴッグのハンマーイベントを起こしたり、水爆イベントでアムロが水爆切りを披露していたりと、いくつかのフラグが積み重なった結果の展開がこちら。

 

 ゴッドガンダムが風雲再起で飛び立つのを見て、アムロもガンダムへ走った。

 

 

アムロ「じゃあ、僕もこれで!」

 

ブライト「待てアムロ。待つんだガンダムー!」

 

 

 ガンダムに乗りこんだアムロは、ブライトがとめる間もなくミサイルに飛びつく。

 

 しゅごー!

 

 そのままガンダムは、ゴッドガンダム、ファイナルダンクーガと共に、ミサイルで宇宙へ飛んでいってしまった。

 

 

ブライト「い、いってしまった……」

 

セイラ「アムロ……」

 

ブライト「アムロは、遠いところへ行ってしまった……」

 

 

 どういう意味の遠いかは、問えなかったという。

 

 

シン「なら、俺も!」

 

レイ「やめておけ。いくらディスティニーでも無理だ。無理だからな。だから無理だと。やめろ。フリじゃない!」

 

 

 地球の危機を救うため、皆宇宙へ飛び立った!

 

 

──決戦! デビルガンダム!──

 

 

 宇宙にはコロニーと完全に融合したデビルガンダムが迫っていた。

 

 目的は、地球との融合。

 それこそ新世界を作らんばかりの勢いである。

 

 巨大なデビルガンダムの前に、デビルガンダム細胞を得たシャピロのデザイヤが立つ。

 

 

 対するのは、第13独立部隊だけではなかった。

 

 

 地球の、いや、地球圏の危機に、力ある者達が続々と救援に現われたのだ。

 

 

 ザフトのエース達。

 

 さらに、ジオンのエース。

 

 

シャア「あれか。君の言っていた未来に見える闇というのは……」

 

ララァ「いえ、あれでは……」

 

シャア「……いや、違うな」

 

 

 ニュータイプの輝きが、シャアの頭に光った。

 

 

シャア「あの時感じたのは、このような禍々しいだけのものでなく、むしろ安らぎを与えんとするものであった。善意でありながら、害悪を撒き散らす。今回のこれとはまったく違うシロモノ。違うか?」

 

ララァ「その通りです」

 

シャア「私も少しはできるようになったようだな」

 

ララァ「ふふっ。大佐ってば」

 

シャア「だが、あれもほうっておくわけにもいくまい。援護に入るぞ」

 

ララァ「はい!」

 

 

 かつて彼等に命を救われた者。

 

 

アイザム「リヒテル、俺も力を貸そう!」

 

リヒテル「アイザム!? お前、生きていたのか!」

 

アイザム「ああ。命の恩人が捕らわれていると聞けば、来ずにはおるまい!」

 

 

ジュア=ム「どうやら間に合ったようだな!」

 

クド=ラ「兄さん!」

 

 

 体の半分を機械とし、サイボーグとして甦ったジュア=ムも、この一大事に駆けつける。

 

 クストウェル・ブラキウムが空いていれば一人でそれに。空いていない場合は他の空いている機体に乗って駆けつける。

 自軍にあるすべてのフューリー機が埋まっていた場合、前作に乗っていた赤いラフトクランズに乗ってくるのでこだわる人は注意しよう。

 

 

 さらに。

 

 

レナード「僕も、混ぜてもらえるかな」

 

テッサ「え?」

 

レナード「世界を新生させるというなら、それは僕の役目だからね。あれにやらせたら、気分が悪い。そういうことさ」

 

カリーニン「ついでに、私もご一緒させていただきましょう」

 

テッサ「ええー!? いつの間に!?」

 

カリーニン「なに。出戻りなど、傭兵にはよくあることです」

 

マデューカス「とんだサプライズになりましたな」

 

テッサ「急すぎます! この手際。これは、またアランさんですね!」

 

 

 そして……

 

 

J「凱よ、私は帰って来た!」

 

凱「ソルダートJ!」

 

 

 Zマスターを倒すためザ・パワーで自爆したJアークも帰ってくる。

 

 彼等はその衝撃で、はるか遠い宇宙に飛ばされただけだったのだ!

 

 

 力を貸してくれるのは彼等だけではない。

 

 地球圏すべての人々が力をあわせた戦いが今、はじまろうとしていた!

 

 

 道を塞ぐシャピロ達を各員がおさえ、デビルガンダムに大穴を空けてドモンが動力部であるコアを目指す。

 

 ちなみにシャピロはコアが破壊されるまで無限に復活し続けるのでヨロシクしよう。

 

 

 そこには、フレイの時と同じように、コアに塗りこめられるようにいたレインの姿があった。

 

 

 すべてを拒絶するかのように、鏡像のような姿をなった彼女に、ドモンは語りかける。

 

 

ドモン「レイン、聞こえるか? レイン! 返事はしなくてもいい。聞いてくれていればいい!」

 

レイン「……」

 

ドモン「なあ、俺達は、この一年間、一体なにをしてきたんだ? 俺達のこの時間は、一体なんだったんだ? まだなにも答えなんて出てないじゃないか。覚えているか? あの時、母さんの墓前で10年ぶりにあった俺達は、上の連中に無理やりデビルガンダム探索を押し付けられて、なにもわからないまま、地球に放り出された……」

 

レイン「……」

 

ドモン「確かに、俺はガンダムで戦った。でもそれはすべげ、お前がいつも一緒に居てくれたおかげなんだ……。お前と俺とで戦ってきた勝利なんだ。だから、これからも一緒じゃなくちゃ意味がなくなるんだ……!」

 

レイン「……」

 

ドモン「俺は、戦うことしかできない不器用な男だ。だから、こんな風にしか言えない……!」

 

レイン「……」

 

ドモン「俺はお前が……」

 

 

 ゆっくりと息を吸う。

 

 

ドモン「お前が、好きだあぁぁぁ!!! お前が欲しいぃぃぃ! レイィィィン!!!」

 

 

 この瞬間、デビルガンダムのコアからレインは解放され、ゴッドガンダムのコックピットへと跳ぶのだった。

 

 相乗りとなったゴッドガンダム。

 

 

ドモン「さあ、最後の仕上げだ!」

 

レイン「ええ!」

 

ドモン&レイン「二人のこの手が真っ赤に燃える!」

 

ドモン「幸せ掴めと!」

 

レイン「轟き叫ぶ!」

 

ドモン&レイン「ばぁぁぁぁくねつッ! ゴッド! フィンガー!」

 

ドモン「石!」

 

レイン「破!」

 

ドモン&レイン「ラァァァブラブ! 天驚けぇぇぇぇん!!!」

 

 

 ついに、ドモンを苦しめたデビルガンダムは消滅する。

 

 

シャピロ「ばっ、馬鹿な……! 私が、神となるこの私が、敗れるというのか……?」

 

忍「はっ。最初から何度も言ってるだろ。お前は、神なんかじゃねぇってな!」

 

シャピロ「そんな馬鹿な……俺こそが、私こそが……えらばれし……か……」

 

 

 野望に生き、様々な人を利用した男が、ついに倒れた……

 

 

 こうしてついに、地球圏をまきこんだすべての争い。後に『第二次地球圏争乱』と呼ばれる戦いは、終わりを告げる。

 

 

 あとはいよいよ、世界を救うという大仕事を残すのみである!

 

 

 第16話 終わり

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