第2次スーパーロボット大戦J   作:YSK

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第05話 第13独立部隊発足!

 

──友情のファニーアニマルズ──

 

 

 ついに合流したホワイトベースとミネルバ。そして、ナデシコ。

 

 連合とザフトとGGG。軍と民間で宇宙からの脅威を守る新たな独立組織、第13独立部隊が正式に発足されることになった。

 

 これにともない、GGGの本部があるGアイランドシティにて式典と証した祭りが行われることとなった。

 

 これは新たに顔合わせとなった者達のコミュニケーションをとるためであり、プラントからの協力者もいるGGGに対する連合内のわだかまりを解消しておくためのものでもあった。

 

 式典には屋台だけでなく、連合所属のASとの模擬戦やレースなどが用意され、盛大に行われることとなった。

 

 

 今まで休む暇もなく戦ってきた戦士達の、ほんのひと時の休息の日が訪れたのである。

 

 

 戦いずくめだったホワイトベースのクルー達も体と心を休められる今に癒しを感じ、先日助けられ、名前以外思い出せないエリカのため、一矢はその祭りに誘う(京四郎は怪しいと感じたままあとをつける)

 

 甲児や豹馬は開催されるレースに乗り気で、シンやアスランなども誘われていた。

 

 勇者ロボ達はマスコット的なあつかわれ方をし、一部のメンバーは残念ながら警備として裏方に回るしかなかった。

 

 一方、模擬戦を機に量産型ボン太君を世にアピールしようとしていた宗介だったが、肝心のボン太君が搬入ミスで届かないという事態に陥っていた。

 

 あるのは手違いで届いてしまった小型ASではない、普通のボン太君の着ぐるみ。

 

 これではデモンストレーションどころか模擬戦にさえ穴を開けてしまう。

 

 アピールできないのはいい。

 だが、基本真面目な彼にとって、プログラムに穴を開けてしまうのは大問題だった。

 

 一体どうすればいいのかと必死に頭をひねり、導き出した解決策は、これだった……っ!

 

 

──カティア──

 

 

 新しい部隊。第13独立部隊の発足式典。

 色々あった私達は、ひさしぶりの休息を楽しんでいた。

 

 

ロゼ=リア「お二人とも、そんなに食べ物を買って大丈夫なのですか?」

 

テニア「んっふっふー」

 

メルア「まだまだですよ!」

 

 

 両手いっぱいに屋台の食べ物やお菓子を持ったテニアとメルアを見て、ロゼ=リアが心配そうな声をあげる。

 確かにこれ以上二人共もてないわ。

 

 それでも新しい屋台があれば買いに走るのだから、当然の心配とも言えるわね。

 

 

テニア「大丈夫大丈夫。ロゼ、見てて。ここに、統夜を立たせます」

 

統夜「ん?」

 

テニア「そして、統夜に持たせます」

 

統夜「んんっ!?」

 

メルア「これで二倍持てます!」

 

 

 ぱぱーっと、二人は空になった手を大きくかかげる。

 

 

ロゼ=リア「な、なんて画期的な! では、わたくしも」

 

統夜「ちょっと待てー! いくらなんでも持てるか!」

 

テニア「さあ、行くよロゼ!」

 

メルア「おいていきますよ!」

 

ロゼ=リア「お待ちになってー!」

 

 

 三人で走っていった。

 屋台の方へ。

 

 

統夜「あいつら……」

 

 

 一人分増えた荷物を見て、統夜君ががっくりと肩を落とした。

 

 

カティア「相変わらずね」

 

統夜「ホントだよ」

 

 

 それでも渡されたものを放り出したりはしないのは、統夜君のいいところだと思うわ。

 

 ところで……

 

 

 私の手には、屋台で買ってきたアイス。

 片方には私の。もう片方には統夜君のがある。

 

 ……なんかこれ、前にもあった気がするわ(前作5話参照)

 

 

シャナ=ミア「両手がふさがってしまってますね」

 

カティア「ええ。だから、しかたないわ。はい、統夜君」

 

統夜「へ? え?」

 

カティア「早く食べないと溶けてしまうわ」

 

シャナ=ミア「そうですトウヤ。せっかくですから、私の方のも」

 

統夜「シャナ=ミアの方俺のじゃないと思うんだけど!」

 

カティア「いいからいいから」

 

シャナ=ミア「そうですそうです。はい、あーん」

 

 

 昔は恥ずかしいと思ったけれど、今は役得と思っておきましょう。

 

 困惑する統夜君を見ながら、私とシャナ=ミアさんはくすりと笑いあうのだった。

 

 

サイ・サイシー「にーちゃん達またやってるぜ」

 

ジョルジュ「ほほえましいことです」

 

 

 そうこうしていると、会場を歩いていたシャッフル同盟の皆さんと合流することになったわ。

 

 

────

 

 

 会場内。

 

 

レイン「ドモン!」

 

ドモン「おお、レイン。お前も来たか」

 

レイン「ええ。これからGGGの医療スタッフとして働くことになるわ」

 

ドモン「ならちょうどいい。ゴッドガンダムの左手の反応が鈍い。それも見ておいてくれ」(レインはメカニックもできる)

 

レイン「あ、ちょっと。もう! 待ちなさい!」

 

カティア「行ってしまったわ」

 

メルア「行っちゃいましたね」

 

テニア「そういえば、あの二人ってなにか進展あったの?」

 

ジョルジュ「ありませんよ」

 

サイ・サイシー「相変わらずだよ」

 

アルゴ「あるわけがない」

 

チボデー「聞いてやるなよ」

 

東方不敗「……未熟者めが」

 

 

 女の子達はそれを見て、苦笑するしかできなかった。

 

 

 かつての争乱の時、デビルジェネシスに捕らわれ、コアにされたのがフレイであったため、二人の中が進展する決定的なきっかけは存在しなかった。

 ゆえに、ドモンとレインの関係はいまだ進展しないままなのだ。

 

 

シャナ=ミア「レインさんも苦労しますねえ……」

 

メルア「気持ち、わかります……」

 

カティア「うんうん」

 

統夜「どうしたんだ、みんな?」

 

ジョルジュ「やれやれ」

 

 

 ため息をついた女性陣に、残った者達は肩をすくめるしかなかった。

 ちなみにこのお話は、前作のノーマルエンドの続きからと考えるとよろしいだろう。

 

 

チボデー「どっちも苦労するみてーだな」

 

サイ・サイシー「アキトのにーちゃんみたいになにか大きなきっかけがなきゃダメかもな」

 

統夜「そういえば、アキトさん達が今どこにいるか、知ってます?」

 

アルゴ「……知っていることは知っている」

 

シャナ=ミア「では、アルヴァンも?」

 

ジョルジュ「ええ。ただ、詳しいことは言えませんよ」

 

 

 ジョルジュが、口に人差し指を当てた。

 

 

メルア「ルリちゃんも心配しているので、ちょっとくらいは知りたかったんですけど」

 

サイ・サイシー「それなら大丈夫。合流した時、『レシピ』を渡しておいたからさ」

 

メルア「なら、ひと安心ですね!」

 

 

 ちなみにレシピとは、暗号をふくんだ料理レシピのことである。

 

 シャッフル同盟もかかわった、あることの経過を説明するため、現在ナデシコBの艦長となったルリに手渡したものである。

 ジョルジュがミネルバ隊を救う野暮用があったように、サイサイシーも別の野望用がありナデシコによったのだ。

 

 

ロゼ=リア「また、アキト・サン。なにがあったのか気になりますわねぇ」

 

テニア「そういえば、説明まだだったっけ。実はね……」

 

 

 小声で説明しようとしたその時……!

 

 

???「ここにいたのか……!」

 

統夜「相良軍曹?」

 

宗介「緊急事態だ」

 

 

 ……話が中断させられてしまうのはお約束。

 

 

 

 ……

 

 …………

 

 ………………

 

 

 ……

 

 

 

 模擬戦がはじまった。

 

 

 練馬レッドドラゴン。日本に所属するAS(アームスレイブ)部隊で、模擬戦では負け知らずの実力者達だ。

 

 今回の相手は着ぐるみ型をした小型AS。

 

 隊長機1と量産型と思しき同じ形の着ぐるみが5。

 

 最初なめているのかと思ったが、彼等はすぐその認識が甘かったと思い知らされた。

 

 

 小型とは思えぬ速度。

 小型とは思えぬパワー。

 

 あと、なんか手から出る。

 

 空も駆ける。

 

 

 ASとはとても思えないとんでもないのが相手だった。

 

 

 なにも知らない観客からは、「すごーい」と歓声が上がっている。

 

 しかし、その違和感に気づいた者は少なからずいた。

 

 

 千鳥かなめも、その若干名の一人だ。

 

 

かなめ「ねえ、あれ、ソースケが入ってるの以外の、普通の着ぐるみよね?」

 

メルア「イイエ。ありませんよ」(棒読み)

 

かなめ「絶対あるじゃない。ひょっとしてさ、中に入ってるのって……」

 

テニア「中身は知らない方がいいよ」

 

カティア「ええ。知ると後悔することになると思うわ」

 

かなめ「知るどころか可能性がある人極一部しかいないわよ! むしろ一人足りない方が気になる!」

 

 

 隊長機である相良宗介の駆るいつものボン太君以外の量産型という名の普通のボン太君は5体。

 

 かなめが目星をつけたシャッフル同盟は5人。でもそこに今は東方不敗もいるから、数として一つ足りない!

 

 

シャナ=ミア「量産型ボン太君は5つしかないそうです」

 

かなめ「あくまで量産型って言い張るのね。というか、むしろあの人達望んで入ったの? それともくじ引きとかで罰ゲーム的に入ったの? ノリノリなのか嫌々なのかとか色々気になるわ!」

 

統夜「ノーコメントで」

 

 

 なぜならボン太君に中の人などいないからだ!

 

 

 おまけで機体を乗っ取ったゾンダーとかが出てきて勇者ロボや警備組も出てくることになったりしたが、おおむね楽しいお祭りとなったのだった。

 

 

 ちなみにになるが、この祭りの時、一矢はエリカに一輪の花を贈っている。

 

 

──悪夢! 私の兄は地球の敵──

 

 

 戦力の集結を確認したバーム軍は、その戦力を危険とみなし、Gアイランドシティへ攻めてきた。

 

 地球攻撃軍提督のリヒテルは第13独立部隊を強敵と認め、攻撃前に最後通告を行うことを決める。

 

 旗艦よりGGG本部、ベイタワーの司令部や機体にむけ全方位の通信をはじめる。

 

 

リヒテル「余の名はリヒテル。我がバーム星地球攻撃軍総督の名の下に、最後通告を申し渡す!」

 

 

 その姿を見て、驚きを隠せない女性が一人。

 

 

エリカ「あぁっ……あれは……あの人は……」

 

リヒテル「愚かなる地球人どもよ、我がバーム星人には地球が必要である! 宇宙にさ迷える10億のバームの民に安住の地を与えるため、なんとしてでも地球を征服せねばならない!

 

エリカ(あの人を、あの人を私は知っている。思い出した。あの人は私の……! そして私は……!)

 

リヒテル「お前達とて犠牲と混乱は望むまい! 無駄な抵抗はやめ、我に降伏するのだ!」

 

エリカ(……あの人は、リヒテルは私の兄! そして私は、バーム星人!!)

 

 

 記憶が戻り、衝撃の事実を思い出してしまった。

 

 

エリカ(ああ、なんて運命の巡りあわせなの……私の愛した人は、私の兄の宿敵。一矢。私は、私は愛してはいけない人を愛してしまった!)

 

 

 地球側の返答はもちろん降伏にノーだ。

 

 となれば、バームと第13独立部隊の戦いは避けられない。

 

 

 一矢と兄。二人が戦わねばならない。

 

 そのようなことは耐えられぬと、彼女は走り出す。

 

 

 かなめ、護と非戦闘員のメンバーと避難していたシェルターから外へと飛び出してゆく!

 

 

 外に飛び出したエリカの姿を確認し、統夜達全員が驚いた。

 

 しかも、ただ、驚くだけではすまない。

 

 

 外に飛び出した彼女の背から翼が広がり、空へと飛んだのだから。

 

 それは、バーム星人の証。

 

 まるで天使のような翼を羽ばたかせ、彼女は空を舞う。

 

 

 地球とバーム。その間に立つように。

 

 

エリカ「兄上、おやめください! どうか、どうかその手を」

 

リヒテル「なにっ!? エリカ、無事だったか!」

 

バルバス「い、いかがいたしましょう?」

 

リヒテル「ライザ、エリカを連れて戻れ。攻撃はそれからだ!」

 

ライザ「ははっ。さあ、エリカ様……」

 

エリカ「兄上。いけません。お願いです。この争いを……」

 

リヒテル「くどい!」

 

 

 エリカはリヒテルのもう一人の側近、ライザの艦に回収され、そのまま連れ去られてしまった。

 

 

エリカ「ああ、一矢っ!」

 

一矢「そんな……エリカ。エリカアァァァァ!」

 

リヒテル「これで憂いもなくなった。行くぞ地球人!」

 

京四郎「なにをしている一矢、敵が来るぞ!」

 

 

 エリカが敵であった。

 

 その事実を知った一矢の戦意が大きく失われたのは言うまでもない。

 

 それでも戦力が整いはじめた第13独立部隊は強かった。

 

 

 襲い来るバーム軍から街を守り、現われた敵軍を撤退へと追いこんだ。

 

 

 戦いには勝利した。

 

 だが、とても勝利に沸くという状態ではなかった。

 

 

 ダイモスを降りた一矢は、事実にうちひしがれる。

 

 

一矢「エリカ……」

 

京四郎「だから言ったろう」

 

 

 彼はエリカが現われた時からその存在を怪しんでいた。

 

 忠告もしていたが、恋に盲目となった一矢は聞く耳を持たなかった。

 

 

レイン「でも、仕方がないと思うわ。エリカさんは完全に記憶喪失だった。夕月(京四郎のこと)君だって、状況から彼女を疑いはすれど、その正体は見破れなかったのでしょう?」

 

京四郎「……」

 

ナナ「エリカさん、お祭りの時記憶を取り戻すのが怖いって言ってた。きっと、この予感があったのよ……」

 

シャナ=ミア「一矢さん。あの方を、エリカさんを信じましょう」

 

一矢「信じる……?」

 

シャナ=ミア「はい。エリカさんに悪意がなかったことは彼女を見てみた私達が一番よく知っています。その上、記憶が戻ってもあのような行動をとったということは、エリカさんは地球とバームが戦うことを望んでいないということです」

 

一矢「っ!」

 

シャナ=ミア「地球とバームの争いをとめようとバームの司令官。彼女の兄に訴えていました。私は、エリカさんは敵ではないと思います!」

 

統夜「シャナ=ミア……」

 

シャナ=ミア「だから、手を伸ばしましょう。お二人はきっと、地球とバームを結ぶ架け橋となるに違いありません! だから、諦めてはいけないと思います!」

 

 

 二つの種族の共存。融和。

 

 かつてフューリーの長であった彼女は、それを諦めそうになった時があった。

 

 だが、そんな彼女を信じ、諦めるなと手を伸ばしてくれた人がいた。

 

 そうして信じてくれる人がいたから、彼女は諦めずにいられた。

 

 そして、二つの種族のわだかまりはとけ、今手をとりあえている。

 

 

 争いを止めようとした彼女と彼女を愛した一矢。この二人ならば、同じように手をとりあう象徴になれるかもしれない。

 

 彼女は、そう感じたのだ。

 

 

一矢「そう、か。確かにそうだ。俺は、エリカを諦めない。どんな障害が俺達の間にあろうとも、それを撃ち砕いて俺はエリカを取り戻す!」

 

 

 立ち直った一矢。

 新たな目的を胸に、彼は戦いはじめる。

 

 それは、父を殺された復讐ではない。父の目指したバームとの共存という未来にだ!

 

 

──海底城──

 

 

 バーム星地球攻撃軍の本拠地たる海底城へリヒテル達は戻ってきた。

 

 

リヒテル「許せん、生かしておけん。こともあろうに憎むべき地球人、父の仇である地球人を愛するなど!」

 

バルバス「リヒテル様、気をお静めください!」

 

リヒテル「ええぃ、はなせバルバス! わかっているのか、お前が愛した男は地球人なのだぞ。父を殺した地球人なのだ!」

 

エリカ「兄上は戦うことしか頭にありません。思い出してください。父上はは平和を求め、共存のため地球人にあいにいかれたのですよ!」

 

リヒテル「その父は誰に殺された! お前こそ思いだせ。父を毒殺したのはあの野蛮な地球人だ! お前はその憎しみを忘れてしまったのか!?」

 

エリカ「私達の方も、一矢のお父様をあの時殺してしまったわ。それに、父上は最後まで平和を望んでいらっしゃいました!」

 

リヒテル「だから地球人を許せというのか!?」

 

エリカ「そうです。兄上は憎しみのあまり、父上の望みを忘れてしまっています! どうか。今一度考えを……」

 

リヒテル「……っ! エリカを牢にとじこめておけ!」

 

エリカ「兄上!」

 

 

 連れてゆかれるエリカ。

 

 

ライザ「よろしいのですか?」

 

リヒテル「貴様はもう妹でもバーム星人でもない! もう余に妹などおらん。バーム星人のエリカは死んだ。死んだのだ!」

 

 

 一矢の目指す未来。それは、遠く険しい……

 

 

──復讐の刃──

 

 

 ※このシナリオは、すでに世界を救いロゼ=リアが退場していた場合デモのみでスキップされる。

 

 

 激化する戦い。

 

 少しでもその戦いを和らげるため、シャナ=ミアは月に住まう同胞に連絡をとり、いくばくかの力を、Gアイランドシティへ送ってもらった。

 かつての争乱でも使った準騎士用の機体ヴォルレント。これがあれば、グランティードとバシレウスに乗っても二人余るパイロットを遊ばせずにすむ。

 

 本音を言えば、さらに上位の機体を望みたいところだが、騎士の乗るラフトクランズは前争乱にてすべて破壊され、時間兵器ラースエイレムもすべて失われてしまっている。

 ちなみに前争乱最終盤、ウリバタケによって修復されたラフトクランズを覚えている方もいるかもしれないが、あれはやはり、無理に直したツギハギ。一度や二度の無茶ならともかく、幾度も繰り返される戦いに耐えられる強度はすでになかった。

 

 再建することも不可能ではないが、それにはかなりの年数が必要であるし、時間干渉器の兵器への転用は危険を極めるため、その再生は行われる予定はない。

 

 ゆえに、今グランティードを除けばフューリー側で最も性能の良い、ヴォルレントがこちらに送られてきたというわけなのである。

 

 

テニア「十分じゃないかな」

 

メルア「これでみんなで戦えますね」

 

カティア「それに、この機体の方が乗り慣れているし」

 

 

 なんだかんだあって、統夜を筆頭に、前争乱を最前線で戦い抜いた彼女達も、立派なエースパイロットである。

 彼女達より経験をつんだパイロットは、本当に数えるほどしかいないというのが現状だ。

 

 

シャナ=ミア(その彼女達がこれでいいというのですから、ひとまずはこれで満足いたしましょう。それに、今日本当に運んで欲しかったのはこれではありませんし……)

 

 

 実は、本当に手に入れたかったのは機体ではない。

 

 

シャナ=ミア「ステイシスベッドの搬入はとどこおりなく?」

 

フューリー技官「はい。いつでも稼動は可能です」

 

シャナ=ミア「よかった。これで、多くの人が諦めずにすみます」

 

 

 ステイシスベッド。

 

 それは、中に入った者の時を止め、そのままの状態で保存するという一種のタイムマシンのことだ。

 これがあれば、たとえ40億年の時が経とうと、入った時の状態をそのまま維持できる。

 

 ゆえにこれがあれば、不治の病で治療が不可能な状態であろうと、大怪我をして一分一秒の治療が必要な状態であろうと、患者の消耗を抑え、医療施設に生きたまま運ぶことも可能となるのである。

 

 場合によっては、治療の目処がつくまで、ここで眠っていてもらうということさえできる。

 

 激しくなる戦いにおいて、人員の被害を減らすというのは、補給と同じくとても重要なことだ。

 

 

 シャナ=ミアはさらに激しくなるだろう戦いを見越し、いくつかのベッドをこちらに運んできてもらったのである。

 

 

シャナミア「これで、少しは戦いの被害者が減るとよいのですが……」

 

 

 そう願うシャナミアであった。

 

 ちなみに、ロゼ=リアは色々他フューリーの民を混乱させるからと、この場には顔を出さないようにしている。

 

 

 そうしていると、突然搬入物資の中から、一つの機体が浮かび上がった。

 

 くるくると周囲を見渡すように回転しながら、Gアイランドシティの上空で停止する。

 

 

甲児「なんだ?」

 

ロゼ=リア「なんでしょう? フューリーの機体のようですが……」

 

 

???「シウン・トウヤ! いるなら出て来い!」

 

 

 その声は、その機体。クストウェル・ブラキウムから発せられた。

 

 

統夜「なんだいきなり!?」

 

???「出てこないならば、当たり一帯を無差別に攻撃する。今すぐ出て来い!」

 

統夜「っ!」

 

 

 どこかで見たような構図だが、今回はその意図は大きく違う。

 

 この言葉を発するパイロットは本気だ。

 すぐに出ないと本気で無差別に攻撃する。

 

 統夜は相手の本気を感じとった。

 

 

統夜「『パートナー選択』! 来てくれ! グランティードを呼ぶ!」

 

 

 同時に、ロゼ=リアもバシレウスを呼び、そちらもサブパイロットを選択だ。ただし、シャナ=ミアがグランティードに乗っていない場合、自動的に今回のサブパイロットはシャナ=ミアに決定する。

 

 空間転移でグランティードとバシレウスが現われ、いわゆるトラクタービームと呼ばれる光によって引き寄せられコックピットへ乗りこんだ統夜達と共に、空に浮かぶクストウェルの前へ出た。

 

 

???「お前が、シウン・トウヤか」

 

統夜「ああ。君は、何者だ?」

 

???「何者か。か。そうよね。知らないよね。あんたが殺した人間に、家族がいたなんて!」

 

統夜「っ!?」

 

クド=ラ「ボクの名前はクド=ラ・ダルービ。ジュア=ム兄さんの妹だよ!」

 

統夜「な、に……?」

 

シャナ=ミア「クド=ラ!? なぜあなたがここに!?」

 

 

 その名を聞き、シャナ=ミアも驚いた。

 

 その名の通り、彼女は前争乱にて何度も戦ったジュア=ムの近親者である。

 先の戦いではステイシスベッドで時の眠りについていたが、今は開放され、月のフューリー入植地で暮らしているはずだった。

 

 その彼女が、フューリー側からの物資搬入に潜み、地球へやってきたのだ。

 

 

クド=ラ「わからないのか? ならわかれ! 目を覚ました時、大好きだった人がいなくなっていたあの悲しみを! 二度とあえないと知らされた、あの絶望を!」

 

シャナ=ミア「っ!」

 

クド=ラ「目が覚めたら命に満ちたこの星を一緒に見ようと約束したのに! なのに、兄さんはもう、今世界にいないんだぞ! お別れの言葉も、なにも言えなかった! 消えてしまった!」

 

統夜「……」

 

クド=ラ「ボクには兄さんしかいなかったのに! たった一人しか、いなかった! 兄さんはもういない。ボクにはもう、なにもない! お前が奪ったんだ! シウン・トウヤ!!」

 

シャナ=ミア「待ちなさい! その憎しみは、恨みは! 仇をうつというのなら、それは私にむけるべきものです! あの戦いのすべての責任は、この私にあるのですから!」

 

鉄也「いや、それ以前の問題だ。恨むのは筋違いだろう。あれは戦争であり、紫雲は仕方なく火の粉を振り払っただけだ」

 

カティア「鉄也さん……」

 

 

 鉄也のフォローも入る。

 なんだかんだと厳しいことを口にする彼だが、それは統夜のことを気にかけている言葉でもある。

 

 

クド=ラ「うるさい! そんなことも、こんな世界もどうだっていい! 兄さんのいない世界にどんな意味がある! フューリーがなんだ。地球人がなんだ! みんな、なくなればいい! なら姫様も一緒だ! 全員仇だ! みんな一緒に、兄さんに謝れ!」

 

 

 感情が高ぶった彼女の一撃は、シャナ=ミアの乗るバシレウスへむかった(シャナ=ミアがグランティードに乗っている場合はそちらにむかう)

 

 

ロゼ=リア「っ!? はやっ!?」

 

シャナ=ミア「っ!?」

 

統夜「危ない!」

 

 

 とっさに統夜がバシレウスとクストウェル・ブラキウムの間に入り、その爪攻撃を切り払った。

 

 

統夜「この動き!」

 

シャナ=ミア「そんな。あの子は戦闘訓練などうけていないはずなのに……」

 

 

 その動きの鋭さに、シャナ=ミアは驚きを隠せない。

 

 いくらサイトロンの恩恵があるとはいえ、その動きは騎士に。あのジュアムにも匹敵する!

 

 

クド=ラ「ふっ。ふふふ。そうだよ。兄さんはもういない。でも、ボクには聞こえる。兄さんの声が。兄さんの恨みが! シウン・トウヤ。お前なら聞こえるさ。サイトロンを使えるなら!」

 

統夜「なに?」

 

???「……セッ」

 

シャナ=ミア「これは……」

 

???「コロセ、トウヤ、オレ、コロシ……コロ……テ……コロセ!」

 

クド=ラ「聞こえたか、この声が!」

 

 

 それはまさに、怨差の声。

 地の底より響くような、ノイズ交じりのジュア=ムの声が、その機体の中から聞こえた気がした。

 

 それは幻聴なのか。それとも現実なのか……

 

 

クド=ラ「だから、殺す。兄さんが望むように、お前を! そして邪魔をするなら、姫様だって! もうボクには、それしかないんだから!!」

 

統夜「……!」

 

 

 深い絶望に沈み、強い憎しみにとらわれたその声と瞳を前に、統夜は悟る。

 

 そもそも、彼女はもうどうでもよいのだ。

 復讐がしたいわけじゃない。誰かが本当に憎いわけじゃない。彼女は絶望しているのだ。かたき討ちしかすることがないのだ。

 

 家族を突然失う。その気持ちは、統夜にも痛いほどわかった。

 わかるのはきっと自分だけではない。仲間の多くもその気持ちはわかるはずだ。

 

 親しいものを失い、世界に生きる意味を失った。

 

 このかたき討ちは、死んだも同然の彼女の、死んでもいいと自棄になっての行動。

 彼女は憎しみ以上に、このまま消えていいとさえ考えている……

 

 ゆえに目標は、統夜でなくてもいい。一歩意識の方向性が違えれば、シャナ=ミアにも、仲間にも、フューリーにさえ牙をむく。

 

 その先にあるのは、彼女の破滅。

 だが彼女は、それでいいとも思っている。

 

 

統夜(……そんなのいいわけがない)

 

 

 だって彼女は、まだ生きているのだから……!

 

 ゆえに統夜は決断する……!

 

 

パートナー「統夜(君、さん)!?」

 

 

 共に乗っていたパートナーが驚きの声を上げる。

 

 

 ぶしゅー。

 

 なんと彼は、統夜はコックピットを開き、外にその身体をさらしたのだ。

 

 

シャナ=ミア「トウヤ!?」

 

クド=ラ「いったいなんのつもり!? 命乞い!? それともまさか、まさかボクに殺されてくれるっていうの!?」

 

統夜「ああ。俺を殺したいほど憎いというなら、いいだろう。殺すがいいさ。それで、君の気が済むならな」

 

ロゼ=リア「トーヤ!?」

 

豹馬「なに言ってんだよお前!」

 

統夜「俺は、復讐はダメだ。やめろなんて言えない。あの戦いだって、見ようによっては十分復讐の戦いだった。そんな俺が、復讐の気持ちを否定していいわけがない」

 

クド=ラ「いい心がけだよ。兄さんの仇!」

 

統夜「ああ。復讐をするのは、否定しない。でもな……!」

 

 

 爪を振り上げ、迫るクストウェル。

 

 ガシッ!!

 

 

クド=ラ「っ!?」

 

 

 その攻撃は、統夜に届かなかった。

 突如として動いたグランティードの腕が、その腕をがっしとつかんだのだ!

 

 統夜に到達する寸前のところで、その刃が止まる!

 

 サイトロンコントロールシステム。思うだけで機体を動かすマンマシンインターフェイスにより、コックピットに座らずとも、グランティードは統夜の考えを感じ取り、統夜の思うとおり、その一撃を受け止めたのだ!

 

 それは、近接主体と思われるクストウェル相手だからこそできた行動。

 

 グランティードが統夜の思うように動き、その両手をしっかりと握り、動きを封じる。

 

 

統夜「俺が君に殺されるのはしかたがないことだとは思う。でもな、無抵抗で大人しく殺されるつもりはない! 全力で、最後まで抵抗させてもらう!」

 

クド=ラ「な、にぃ……っ!?」

 

統夜「だから、全力で俺を殺しに来い。君が殺す相手は、恨みを晴らすべき相手は、この俺だ! 俺だけだ! わかったな!」

 

クド=ラ「そんなの、当たり前じゃないか!」

 

統夜「そうだ。当たり前だ。仇は俺。殺していいのは俺だけだ! だから、他の人は狙うな! もし他の人をまきこんだから、それはもうかたき討ちじゃない。ただの八つ当たりだ。それを、覚えておけ!」

 

クド=ラ「っ!?」

 

 

 その言葉から発せられた迫力に、クド=ラは一瞬押される。

 

 

クド=ラ「うるさい。うるさいうるさいうるさい! なら大人しく殺されろ! ボクの、兄さんの恨みを晴らさせろ!」

 

統夜「簡単にはさせないと言った!」

 

甲児「統夜!」

 

 

 その時、統夜に援軍が現われる。

 

 

クド=ラ「ええい、邪魔。邪魔。邪魔アァァァ!」

 

 

 言葉と同時に、物資にまぎれていた無人フューリー機が起動。一斉に周囲へ襲い掛かった。

 

 無人機をすべて撃墜し、クド=ラの乗るクストウェル・ブラキウムを撃退することで、この戦いは終わる。

 

 クド=ラは強い。あのジュア=ムに匹敵する強さだ。

 

 しかし、それはしょせん、過去の強さ。

 ジュア=ムと同じということは……

 

 バキッ!

 

 すでに、統夜の敵ではないということだった。

 

 

クド=ラ「くそーっ! 覚えてろー!」

 

統夜「ああ。覚えておく。だから、いつでも復讐しにくるといい。君の憎しみは、すべて俺が受け止めるから!」

 

クド=ラ「うっさい。バーカ!」

 

 

 そう捨て台詞を残し、彼女は逃げていった。

 

 

統夜「ふう。みんな、大丈夫か?」

 

シャナ=ミア「私達は大丈夫です。でも、トウヤ……」

 

甲児「いや、心配するならまず自分のことだろ。これから命を狙われるのはお前なんだから」

 

統夜「なに。それなら甲児だって似たような経験あるだろ?」

 

甲児「俺? ああ、ある意味ドクターヘルとの戦いはそうだったか」

 

統夜「それに、これは俺のせいでもあるからな……」

 

シャナ=ミア「……トウヤ、ごめんなさい」

 

統夜「いいんだよ。シャナ=ミア。しかたのないこととはいえ、事実だ。それに、誰かを恨まないとやっていけない時だってある。今は、誰かを憎むことでしか生きる気力がわかないというのなら、それでいいさ」

 

 

 家族を失い、なにもする気が起きなくなる。

 世のなかのすべてがどうでもよくなる。という気持ちは、統夜もよく知っている。

 

 

統夜「たとえ憎しみでも、それが生きる糧となるのなら。いくらでも恨まれてやるさ。全部、受け止めてやる。それでいつか、前をむけるようになるのならね」

 

シャナ=ミア「トウヤ。あなたは本当に、優しい人ですね……」

 

 

 だからこそ、心配になってしまう。

 なんでも背負ってしまう、その強さを……

 

 

シャナ=ミア(カティアさんが心配する気持ちがよくわかるわ……)

 

シャナ=ミア「でも、トウヤ。あなたが死んだら悲しむ人が大勢いる。それも忘れないでください」

 

統夜「もちろんだよ。簡単に殺されるつもりはないさ。俺だって、死にたくはないからね」

 

 

 憎しみの連鎖をとめるために、統夜は生き延びなければならない。

 

 でなければ、同じことを繰り返すことになってしまうから……

 

 

 だがそれは、憎しみを受け止め続けるという、茨の道。

 

 それでもよいのだ。

 

 

 それが、紫雲統夜という男が選んだ、自分の道なのだから……!

 

 

──出撃! フリーダム──

 

 

 南太平洋。オーブにある小島。キラが隠遁する屋敷。

 

 

キラ「どうです?」

 

バルトフェルド「世界の裏側も、だいぶきな臭い状況になってきているようだね。そろそろ、出番かもしれないよ」

 

ラクス「そのようですね」

 

マリュー「いよいよ、私達も動かざるおえないというわけですか」

 

バルトフェルド「アークエンジェルのクルーも集めておいて正解だったな」

 

フレイ(ディスティニー仕様)「また争いだなんて嫌になっちゃうわ」

 

キラ「そうだね。でも、いつまでも逃げているわけにもいかないから」

 

フレイ「あ、そうそう。カガリから手紙が届いたわよ。なにやら仰々しいけど……」

 

キラ「なんだろう……っ! カガリが、結婚!?」

 

バルトフェルド「おいおい。このタイミングでか?」

 

ラクス「お相手はユウナ・ロマ。皆が安心できる指導者を擁立したいということでしょうか……」

 

キラ「カガリ……」

 

 

 びーっ。びーっ。

 緊急警報が鳴り響く。

 

 

バルトフェルド「どうやら、とうとう見つかってしまったみたいだね」

 

マリュー「アークエンジェルの発進、急げ!」

 

 

 島の上空に現われたのは、傭兵を引き連れた所属を隠した一部隊だった。

 

 だが、彼等はその正体を知っている。

 

 

北辰「今度こそ、あの女をいただく。攻撃を開始しろ!」

 

火星の後継者「はっ!」

 

傭兵「おうよ!」

 

 

 勢いを持って攻撃を仕掛けようとするが、その前に海中からの一撃で傭兵の一機が吹き飛んだ。

 

 海中からひとつの影が浮上する。

 

 

忍「ったく、こりない奴等だぜ」

 

 

 それは、ダンクーガ。

 

 ミスリルと呼ばれる正義の味方に属するスーパーロボットだ!

 

 

アルヴァン「ついに傭兵を連れてくるまでになったか」

 

カルヴィナ「トップを失った彼等は、もう別の組織に力を借りねば戦力を維持できないくらいにきているようね」

 

 

 次に現われたのはベルゼルート・ブリガンディに乗る二人。

 

 

アキト「もうトップもいなくてまともに統制もとれてないんだから、諦めればいいのに」

 

ムウ「そうだな。もう火星の後継者なんてたいそうなもんじゃなく、火星の残党で十分だろ」

 

 

 さらにブラックサレナに乗ったアキトと、アカツキと呼ばれるガンダムに乗ったムウ(顔傷なしのディスティニー仕様)だった。

 

 そして……

 

 

ユリカ「きゃーっ! アキト、また私を守ってねー!」

 

 

 黄色い声をあげながら浮上したのはアークエンジェルと、それに客分として乗っているミスマル。修正。テンカワ・ユリカだった。

 

 火星の後継者の狙いはこのテンカワ夫妻。

 

 A級ジャンパーと呼ばれるボソンジャンプを安定して成功させられる人材だった。

 

 

 テンカワ夫妻を狙ったシャトル事故は、獣戦機隊とミスリル。そしてシャッフル同盟によって阻止されていた。

 

 あの争乱が終わった直後から火星の後継者を名乗る一団は活動をはじめていたが、トップを勤めるはずの草壁は戦時中に死んでおり、組織としては最初から大きく弱体化していた。

 

 さらにミスリルの諜報網と実力行使できるだけの隊員と宇宙に勢力を伸ばすラクスの協力者。さらにさらにシャッフル同盟の面々に、その目論見は出鼻からくじかれ、目的のA級ジャンパーはことごとくミスリルによって保護されているのが今の状態であった。

 

 ちなみに、アルヴァンとカルヴィナは偶然テンカワ夫妻と共にシャトルに乗ることになっていたため、作戦に協力し、こうして共に逃亡生活を続けているということになっている。

 

 それと、ルリなど近しい者もこの事情は知っているが、表向きはシャトル事故で行方不明となったテンカワ夫妻のことはまったく知らず、心配しているということになっている。

 ゆえにルリは、火星の後継者をどうにかするという任務を受け、ナデシコBの艦長を引き受けた。

 

 もちろんこれは、火星の後継者が早く片付けば、それだけアキト達が日常に戻れるからでもある。

 

 

火星の後継者「ええい。今回は今までとは違うぞ!」

 

 

 更なる部隊が展開される。

 

 相手の方もやる気は十分だった。

 

 

 だが、最後に真打が登場する。

 

 

キラ「みんなの平和を守るため、僕はもう一度、フリーダムで戦う!」

 

 

 キラの乗るフリーダムガンダムが現われ、ハイマットフルバーストでそれらは一掃されてしまう。

 

 

北辰「くっ……!」

 

火星の後継者「ひけっ! ひけー!」

 

 

 戦況が不利と感じた北辰達は、傭兵を残しボソンジャンプで撤退していった。

 

 

忍「毎回毎回、あの逃げ方は厄介だな」

 

ムウ「追うに追えないからな」

 

 

テッサ「いよいよ、本格的に動きはじめたようですね」

 

 

 海底に居たミスリルの潜水艦、トゥハー・デ・ダナンから通信が入った。

 

 

テッサ「表で戦う彼等だけでは対処できない相手。それを相手にするために、皆さん力を貸してください」

 

キラ「もちろんです。でも、その前に……」

 

 

 この世界の裏に潜む、世界をゆがめようとするなにか。

 

 それを暴くため、表には出ないミスリルと連携したアークエンジェルは動き出す。

 

 

 もっともその前に、結婚式に乗りこんでカガリをさらってくるというムーブをするが。

 

 

 トップもおらず、いまだ潰えぬ火星の後継者の動き。

 

 その一団をバックアップする存在。

 

 

 それは、じき暗い闇の中から姿を現すこととなる……

 

 

 第5話 終わり

 

 

・唐突なQ&A

Q ユリカを奪われてないアキトがブラックサレナに乗ってるの変じゃない?

 

A ナデシコ(ユーチャリス)のバックアップがない状態でエステバリスに乗ってるので撃墜されたりさらわれたりしないように試行錯誤していったらああなったって感じです(ミスリルバックアップの突貫工事のため、塗装まで手が回らず黒い)

 

 

Q ベルゼルート・ブリガンディはどういうルートでカルヴィナ達が乗ってるの?

 

A 前作に出番のなかったフランツおじさんが作ってました(OGから引用)。それを知り合い(Jから引用)のアラン・イゴール(ミスリル所属)→ミスリル→アル=ヴァンにという流れです。

  ちなみにブラキウムが敵なのもOGリスペクトだ!

 

 

Q そういえば三輪長官(ダイモス)はいないの?

 

A いません。前争乱の時ジェネシスで吹っ飛んじゃったのかも。

 

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