ダンジョンで妖精王に出会うのは間違っているだろうか   作:さなわかた

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ダンメモ2周年おめでとうございます。
前章ガチャの英譚烈士を110連回したところ、エルミナが3突しました。
エルミナの力高すぎじゃないですか?


2話 ステイタス更新

「神様、今帰りました。」

 

「おかえり!ベル!今日はいつもより帰りが早いけれど何かあったのか?」

 

 神アルテミス。青髪翠眼で長髪の僕の主神だ。正直言ってグロキシニアさんと同じぐらい美人だ。そんな神様、アルテミス様と僕との出会いは、3週間ぐらい前に遡る。

 

 

 

 

 

「ここがダンジョン都市、オラリオか…!」

 今日、僕は唯一のダンジョン都市オラリオにやってきた。僕はオラリオから少し離れた田舎育ち。1年前に育ての親のおじいちゃんが亡くなった後、おじいちゃんがいつも語ってくれた英雄譚の主人公みたいな人になりたくて、ダンジョンでの出会いに渇望して田舎を飛び出してきた。

 

「まずはギルドに行こう。」

 僕はギルドに行って、オラリオについての説明と、どのようにしたら冒険者になれるのかを聞いた。担当はエイナ・チュールというハーフエルフの女性だった。冒険者になるためには誰かの神のファミリアに入り、その神の眷属になって恩恵を授かる必要があるみたいだ。そこで、エイナさんは僕にいくらかのファミリアを紹介してくれた。のだが…。

 

 

「帰れ!!」

 

「田舎もんには用はない!!」

 

「ごめん。団員いっぱいなんだ。」

 

「なんだぁ!?このヒョロヒョロが!2度と来るな!!」

 

 散々な結果だ。もう1週間は立つだろうか?僕を入れてくれそうなファミリアは一向に見つかりそうにない。もう所持金も底をつきそうだ。宿には泊まれそうにない。

 

はぁ…。僕は冒険者には向いていないのかな…。田舎に帰るしかないのか…。

 

 うつむきながらとぼとぼと路地裏を歩く。その時、

「見つけた!私のオリオン!!」

透き通ったきれいな声が聞こえてきた。振り向くと青い髪の美しい女性がいた。

「私はアルテミス。オリオン、私のファミリアに入らないか⁉」

 その女性は僕に手を差し伸べてくれた。答えなんか決まってる!だから力強くこう言ったんだ。

「はい!もちろんです。アルテミス様!よろしくお願いします!」

と。

 

 

 

 

 

閑話休題。

「ちょっとダンジョンで死にかけちゃって…。」

「ベル…、急にベルがいなくなったら私はとても寂しいし悲しいぞ。」

 僕のせいで神様を心配させてしまった。もうこのようなことがないように、

「大丈夫です、神様。神様を路頭に迷わせることはしません!」

と約束した。

「お願いだよ?ベル。信じているからね!」

「はい!」

「それじゃあベル、夕飯食べよっ!オラリオ郊外でモンスターをたくさん狩ったご褒美にじゃが丸君をもらったんだ!」

「すごいです!神様。僕も神様みたいに強くなりたいです。神様より弱くて情けないです…。」

 アルテミス様は弓の名手で僕なんかよりずっと強い。たぶん上層のモンスターぐらいなら容易く狩れてしまうかもしれない。

「ベルはまだ駆け出しのLv.1の冒険者だから仕方ないよ。これから強くなっていこ?」

「はい!」

 神様も応援してくれている。頑張らなくちゃ!

 

 

「それにしても団員は増えませんね。」

「ごめんね、ベル。ベル一人に負担をかけさせるのは心苦しいんだけどね…。でも、私も地上に降り立ったのは最近のことだし、色目使いでやってくる人が多くてね…。」

 神様はとても美しい女性の神様だから色目使いで入ろうとしてくる人は多いみたいだ。というよりか、そういう人しかいなかったのだ。アルテミス様は貞潔の神らしいのでそのような人は嫌いみたいだ。僕もそんな人と一緒のファミリアにいるのは嫌なので仕方がないと割り切っている。なので、断り続けていたら、いつしか来なくなったのだ。

「気にしないでください、神様。僕こそ神様に負担をかけてないか心配です。それに、これから色目を使わない人が入団を希望することもあるでしょうから。それまで二人三脚で頑張りましょ!!」

「そうだね、ベル!それじゃあステイタスを更新しようか。」

「はい!」

 

 

 

「そういえばベル。なんで死にかけたのか聞いていなかったね。」

「そうでした。実はですね…。」

 僕はうつ伏せになりながら、エイナさんに話したことと同じことを神様に話した。

 

「グロキシニアって子は確かアテナのところの眷属だっけ?そういえば地上に来てからアテナに顔を出していなかったな。ベルはその子に惚れちゃったんだ。」

「はい、、、」

「でも、問題なのは、その子が他の神の眷属でしかもオラリオ三大最強派閥の一員だってことだね。やっぱりその子との結婚は難しいかな…。」

 神様まで僕の心を抉ってくる。ひどい…。泣いていいですか?

「エイナさんにもそう言われました…。」

「それでもね。私はベルのこと応援してるからね。ベルは私の大事な眷属なんだ。そんなベルには幸せになってもらいたいな。」

 訂正。神様、僕は貴女のファミリアに入れて幸せです。ひどいなんて思ってごめんなさい。

「ありがとうございます、神様!」

「どういたしまして! ・・・ッ‼」

「どうかしましたか?」

「いや、何でもない。それより、ステイタスの更新が終わったよ。」

 そう言うと神様はステイタスを紙に写して、その神を僕に渡してくれた。

 

ベル・クラネル

Lv.1

 力:I77→H101

 耐久:I13→38

 器用:I85→99

 敏捷:H148→G203

 魔力:I0

≪魔法≫

【】

≪スキル≫

【…】

 

 

「おお、ステイタスが全体的に、結構上がりましたね。やっぱりミノタウロスに追いかけられて攻撃も食らっちゃったからかな?」

「それが大きく起因しているはずだよ。」

魔力はー、相変わらず0かぁ。僕も魔法使えるようになりたいな。…ん?スキルの欄に何か消されたような跡があるような…。

「神様―。スキルの欄に消えた跡がある気がするんですが。」

「あー、ごめんベル。手元が狂っちゃった。いつも通り空欄だよ!?」

「ですよね~。」

 

はぁー。何か早く強くなれる方法があればいいのになー。

 

僕はそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideアルテミス

 

 

 私がオラリオに来たのは3週間ぐらい前。理由としては神友(しんゆう)が下界へ降り立って行って天界での生活に飽きてきたからというのが主な理由だ。下界へ降りた後、私は自分の眷属が欲しくてファミリアの団員を募集した。しかし、やってきたのは魂の濁った男たちだけだった。当然私は全員入団を許可しなかった。

 

 

 もう1週間ぐらいたっただろうか。来る日も来る日も同じような人たちで困ったものだ。天界に戻ろうかとも考え始めたその時路地裏を歩く純白の魂をした白髪の少年がいた。

彼しかいない。

私はそう思った。彼の真っ白く輝く魂は、まるで希望の光のようだった。だから、断られるかもしれないけれどこう言った。

「見つけた。私のオリオン。私はアルテミス。オリオン、私のファミリアに入らないか⁉」

と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日はベルが早く帰ってきた。なんでもミノタウロスに襲われて殺されかけたらしい。そして、グロキシニアという少女に惚れてしまったそうだ。

 ベルのステイタスの更新をしていたら、なんとスキルが発現した。

下界の子供たちは本当に変わりやすい。不変の存在である(わたしたち)とは全然違う。

 

 妖精一途(ネライダ・フレーゼ)。早熟する。妖精族に対する懸想が続く限り効果は持続し、懸想の丈で効果は向上する。

 

「おめでとう、ベル。君にもスキルが発現したよ。これが君の夢への足掛かりとなるといいな…。」

 

 私はひとり、誰もいない部屋でそうつぶやいた。

 

 

 

ベル・クラネル

Lv.1

 力:I77→H101

 耐久:I13→38

 器用:I85→99

 敏捷:H148→G203

 魔力:I0

≪魔法≫

【】

≪スキル≫

妖精一途(ネライダ・フレーゼ)

・早熟する。

・妖精族に対する懸想が続く限り効果は持続。

・懸想の丈により効果は向上。

 

 

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