機械の英雄達と歩む者【更新一時停止中】   作:阿良々木 カイト

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皆様、お待たせいたしました!!

えっ?待ってないですって?

それはともかくどうぞ!!


第三話 一夏、南無三

六花side

 

「小鳥游六花………アンタ、私の奴隷になりなさい!!」

 

「………………初対面の相手に対してお前は何を言ってるんだ?神崎」

 

神崎が自己紹介を終えたと思ったら何を思ったのか俺に奴隷になれとか言い出した。

 

「神崎「神崎じゃなくてアリアでいいわ」………神「アリア」…………かn「ア・リ・ア」…………ハァ、アリア何故初対面の筈の俺に奴隷になれ宣言をしたのかの理由は後で聴くとして……………後ろにご注意」

 

「ハァ?後ろ?後ろに何があるって言うのよ?」

 

そう言ってアリアはピンクのツインテールを翻し後ろを振り向いた。

 

そして、そこにいたのは出席簿を構えていた千冬さんだった。

 

そして、千冬さんは構えていた出席簿をアリアの脳天に叩き込みこう言った。

 

「紹介を途中で遮り奴隷宣言等とは随分な身分だな神崎」

 

アリアは出席簿で叩かれた所を抑え涙目になりながら千冬さんを睨み付けていた。

 

「ほう?」

 

千冬さんが出席簿を振り上げるとアリアの身体が一瞬ビクッと震えていた。

 

恐らく、さっきのでトラウマが植え付けられたんだろうな。

 

出席簿が再びアリアに振り下ろされようとした瞬間俺はアリアと千冬さんの間に割って入り出席簿を白刃取りで止めた。

 

「むっ」

 

「あ、アンタ……………」

 

「ちふ………織斑先生、流石にこれ以上はやり過ぎだと思いますよ?」

 

俺が若干の殺気を込めながらそう言うと千冬さんはフッと笑い。

 

「確かにな…………私としたことが頭に軽く血が上っていたようだ。すまなかったな、神崎。だが、コレに懲りたら二度同じ事を繰り返すな。解ったな」

 

「………わかったわよ、『パチーン』アウっ!?ちょっとなにすんのよ!!」

 

「教師に対してタメ口はダメだろ。ちゃんと敬語使え、敬語を」

 

アリアのタメ口による返しに俺がデコピンをして敬語を使うように言った。

 

「分かったわよっ!…………次からは気をつけます」

 

「ふむ、まあ良いとしよう。山田先生。次の紹介を」

 

「………ハッ!!は、はい!次はドイツから来てくれました。ラウラ・ボーデヴィッヒさんです!!皆さん仲良くしてくださいね」

 

「………………………………」

 

俺は席につきながらラウラと呼ばれた生徒を見た。

 

身長はアリアと同じ位。

 

腰まで届く綺麗な銀髪。

 

そして何より左目を覆い隠す黒の眼帯。

 

ラウラ・ボーデヴィッヒは真弥ちゃんに紹介されていたが腕を組み右目を瞑りながら沈黙を貫いていた。

 

「……挨拶をしろ、ラウラ」

 

「はい、教官」

 

いきなり佇まいを直し千冬さんに対して素直に返事をするラウラに少なからずクラスの生徒がぽかんとした。

 

しかし、教官、か。

 

ドイツから来たという事はこのラウラはドイツにいた時の千冬さんに指導を受けていた軍人の一人なのか?

 

最近、原作の事を忘れて来ている俺がいる。

 

だが、たしかこの後、ラウラは一夏に平手打ちを繰り出す筈だ。

 

内容は確か『私は、貴様を認めない』だったかな?

 

「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私のことは織斑先生と呼べ」

 

「了解しました」

 

間髪入れずにそう答えるラウラ。

 

そして、こちらに向き直り言葉を発した。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

『………………………………』

 

クラスメイト達の沈黙。

 

続く言葉を待っているがラウラは再び口を固く閉ざしてしまった。

 

いや、なんかこう……もっと、話そうぜ。

 

「あ、あの、以上……ですか?」

 

「以上だ」

 

空気に耐えきれなくなった真弥ちゃんが出来る限りの笑顔を作りながらラウラに訊くが、返ってきたのは無慈悲な即答だった。

 

あらま、余りのコミュニケーションのとりずらい返しに真弥ちゃん涙目だよ。

 

そんな事を考えているとラウラとバッチリ目が合った。

 

「!貴様がーーーー」

 

うん?なんでこっちに向かって歩いてきてんの?

 

パシンッ!

 

「っ………………!?」

 

「なんだぁ?」

 

何を思ったのかいきなり平手打ちをかまそうしてきたのでその手を掴んだ。

 

つうか、手、ちっちゃいな、しかもプニプニだし。

赤ん坊の手みたいだな。

 

 

「………で?なんで、こんな事をした?」

 

「………私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか!!」

 

は?

 

「お前さん、勘違いしてないか?」

 

「………何だと?貴様が織斑一夏では無いのか?」

 

「うんにゃ。俺は小鳥游六花。織斑一夏はそっち」

 

俺は隣にいる一夏を指差した。

 

「…………………そうか、私の勘違いだったようだ。すまなかった」

 

そう言うとラウラは一夏の方に向かって歩いて行ったが俺は握っていた手を引きこちらに引き寄せた。

 

「…………何をする、離せ」

 

「いやだね。離したらお前さんは一夏の事を殴りにいくだろう?そうと知ってて離す訳にはいかねえなぁ。いかねえよ」

 

ラウラの手を握っている方の手に力を少し込めてラウラを見た。

 

ラウラは少し驚いたような表情をするが直ぐにその顔に鋭い笑みを浮かべた。

 

「ほう、どうやら貴様は他のヤツらとは違うらしいな」

 

「一応、ほめ言葉として受け取っとくよ」

 

「「………………………………」」

 

俺とラウラは少しの間に無言が続くがそれを破る者がいた。

 

 

「あー………ゴホンゴホン!ではHRを終わる。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合。今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」

 

パンパンと手を叩いて千冬さんが行動を促す。

 

それを皮切りに俺はラウラの手を離した。

 

すると、意外にもラウラは一夏の下へは行かず自分の席に行った。

 

「おい、小鳥游、織斑。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」

 

同じ男子…………ねぇ?

 

正直いって、このシャルル・デュノアって奴本当に男か?

 

男にしては華奢過ぎるし、何より骨格が男の物ではない。

 

あの感じはとちらかと言えば女子だ(・・・)

 

まあ、今はいいか。

 

早く行かないと女子と一緒に着替えなくちゃならなくなる。

 

 

「君達が小鳥游君と織斑君?初めまして。僕はーーー」

 

「自己紹介は後だ。今はとにかく移動が先だ。女子が着替え始めるからな」

 

俺は素早く説明して同時に行動に移す。

 

一夏は先に行き俺はデュノアの手を取るとそのまま教室を出た。

 

デュノアの手を握ったまま廊下を走っていると一夏が合流して来た。

 

「六花ッ。デュノア、早くしないとヤツらが」

 

「ヤツら?」

 

デュノアが首を傾げていると一夏が言ったヤツらが現れた。

 

「いたっ!こっちよ!」

 

「ああっ!転校生発見!」

 

「しかも小鳥游君や織斑君と一緒!」

 

「者ども出会え出会えい!」

 

いつからここは武家屋敷になったんだよ!?てかっ!ホラ貝吹いてるのも居るぞ!?

 

「織斑君の黒髪や小鳥游君の赤色の混じった黒髪もいいけど、金髪っていうのもいいわね」

 

「しかも瞳はエメラルド!」

 

「きゃああっ!見てみて!小鳥游君と転校生のふたり!手!手つないでる!」

 

「日本に生まれて良かった!ありがとうお母さん!今年の母の日は河原の花以外のをあげるね!」

 

そこっ!毎年ちゃんとした物を贈りなさい!!

 

「な、なに。何でみんな騒いでるの?」

 

「そりゃ男子が俺たちだけだからな」

 

「………?」

 

一夏が説明するがデュノアは意味不明といった顔をしていた。

 

コイツホントにわからないのか?

 

「いや、普通珍しいだろ。IS操縦出来る男って、いまのところ俺たちしかいないんだから」

 

「あっ!ーーーああ、うん。そうだね」

 

確信した。コイツ(・・・)だ。

 

しかし、デュノアか…………あれ?どっかで聞いたこと在る気がすんだけど………どこでだっけ?

 

そんな事を考えていると一夏が。

 

「どうする、六花?このままじゃ、俺たち千冬姉のアレの餌食になるぞ」

 

「安心しろ、一夏!作戦ならある!!」

 

「おおっ!それはどんなのだ!」

 

「まず、一夏。俺の前に来てくれ」

 

「?わかった」

 

一夏は頭に疑問符を浮かべながらも俺の前に来た。

 

「良し!それじゃ、俺に背中を向けてくれ」

 

そう言うと、一夏は背中を向けてくれた。

 

「それで、次は「すまんな、一夏」六花?」

 

「逝ってこい!!一夏!!!」

 

「な、なにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

俺は思いっきり一夏の背中を蹴っ飛ばした。

 

そして、一夏が飛んでいった先にいたのは。

 

「あっ!織斑君!!」

 

『な、なにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!』

 

追いかけて来ていた女子。

 

「よし、これで「逃がさないわっ!!」ちぃ!回り込んでいるヤツらがいたか!!」

 

「ど、どうするの!?」

 

「大丈夫だ!まだ作はある!とっておきのがな!!」

 

「とっておき?それってなに?」

 

「それはな~」

 

俺はデュノアを抱き寄せるとそのまま女子達の頭上を越えていった。

 

「逃げるんだよォォォォォォ!!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

『な、なあにィィィィィ!!??』

 

デュノアお前さん、隠す気あるのか?まるっきり女の子の悲鳴じゃん。

 

ちなみに今の俺たちの体制は俺がデュノアをお姫様抱っこしている形だ。

 

そして、さらば。一夏、お前の犠牲は忘れない。

 

 

 

そのまま俺はデュノアと共に更衣室にたどり着き着替えを済ませグランドに到着した。

 

 

 

 

そして、余談ではあるがやはり一夏は遅刻して千冬さんの出席簿の餌食となった。

 

 

「ほう、遅れて来るとはいい度胸だなぁ。織斑?」

 

「い、いや、千冬姉コレには深いわけがって『バシンッ!』ギャアァァァァァァァァ!!!???」

 

「学校では織斑先生だ」

 

 

一夏、南無三。

 

 

 

 

六花side end

 

 

 

 

 

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