機械の英雄達と歩む者【更新一時停止中】   作:阿良々木 カイト

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久しぶりのISの更新です!!

今回描き方を少し変えてみましてsideを無くしてみました。


第四話 黒い兎と模擬戦

 

 

「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」

 

『はい!』

 

こういう授業は合同実習で行われるから返事が何時もの倍近くデカい。

 

おかげで、耳が凄く痛てぇ。

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。ちょうど元気が有り余っているヤツらがいることだしな。ーーーーー(ファン)!オルコット!前に出てこい」

 

「なんで、アタシが………」

 

「それはわたくしも同じですわ…………」

 

名前を呼ばれた鈴ちゃんとセシリーことセシリア・オルコットの二人が前に出た。

 

「専用機持ちはすぐに始められるからだ。それと、お前ら少しはやる気を出せ。ーーーーーアイツに良いところを見せられるぞ?」

 

そんなことを言いながら千冬さんが俺の方を、というか俺を見ていた。

 

「やはりここはイギリス代表候補生である、わたくしセシリア・オルコットの出番ですわね!」

 

「まあ、実力の違いを見せるいい機会よね!専用機持ちの!」

 

その言葉を聴いた瞬間二人のテンションが天元突破した。何故そうなったのかは全くの不明である?

 

「本当にそう思ってるの?六花くん」

 

俺のすぐ後ろにいた栗色の髪をサイドポニーにしている女子“高町なのは”が明らかに呆れたような声で聞いてきた。

 

あ、ちなみに俺となのはは出席番号が一つ違いなのである。

 

「それで、相手はどちらに?わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」

 

「慌てるなバカども。対戦相手はーーーー」

 

 

 

 

キィィィン…………。

 

 

ん?なんぞ、この音は?

 

突然聞こえてきた空気を裂くような音に顔を上げてみると空から濃い緑色モスグリーンのIS『ラファール・リヴァイブ』を纏った真弥ちゃんが落ちて来ていた。

 

落下地点は俺がいるこの場所。

 

ちなみにすでに俺の周りに生徒はいなかった。

 

「ああああーっ!ど、どいてください~っ!」

 

どいてくださいって、タイミング的にもう無理だしそれに運良く避けられたとしても、ISを纏った状態とはいえこのまま地面に衝突すれば少なからず操縦者(パイロット)である真弥ちゃんに衝撃はくる。

 

俺はすぐさま左手の中指に填めている指輪が待機状態である“IMS”型式番号ZGMF-X20A『ストライクフリーダムガンダム』を纏い真弥ちゃんを抱き留める形で落下を阻止しそのまま真弥ちゃんをお姫様抱っこをして地上に降り立った。

 

「ふう……………。大丈夫ですか?どっか怪我とかはしてませんか?」

 

俺はフリーダムの“ヘッドマスク”を量子変換で収納し真弥ちゃんが無事かどうかを確認の為に声を掛けたのだが何故か俺の顔を頬を朱に染めながら見ていた。

 

てか、真弥ちゃんがなんか凄い色っぽいというか何というかエロい。

 

よし、コレからは真弥ちゃんの事を心の中では“天然エロスお姉さん”と呼ぼう。

 

そんな事を考えていると殺気を感じ抱えていた真弥ちゃんを下ろし両腕に装備されている“ビームシールド”を展開しすぐ側まで迫ってきていたレーザーを防御した。

 

「ホホホホホ…………。残念です。防がれてしまいましたわ…………」

 

セシリーだった。

 

顔は笑ってはいるがこめかみにはっきりと青筋が浮かんでいた。

 

はっきり言って、滅茶苦茶恐いです。

 

そして、セシリーとは別の殺気を複数感じた。

 

俺は恐る恐る振り向くとそこには。

 

セシリー同様笑ってはいるがその実笑ってはいない四人の魔法少女(?)達がいた。

 

(ヤバい…………………俺、ここで死ぬかも)

 

そんな事を考えていると、ガシーンと何かが組み合わさる音が聞こえた。

 

音の発生源を辿ってその方向を見ると………………。

 

俺はなんで、見たのかと後悔した。

 

そこには、阿修羅すら裸足で逃げ出すであろう物凄い形相で俺を睨みつけながら自分のISの装備である『双天牙月』を此方に向かって投げようとしている鈴ちゃんだった。

 

「………………」

 

そして、無言で投げられた。

 

俺は投げられた『双天牙月』を先ほどのセシリーの時と同じ様にビームシールドで防御しようとしたが。

 

 

「はっ!」

 

ドンッドンッ!

 

そんな声と共に短く二発、火薬銃の音が響く。

 

放たれた弾丸は正確に『双天牙月』の両端を叩き、その軌道を変える。

 

まさかと思い俺は弾丸が放たれてきた方向へと視線を向けるとそこには倒れたままの姿勢で“アサルトライフル”を構えている真弥ちゃんの姿が見えた。

 

元代表候補生だということは予め『ヴェーダ』による情報で知ってはいたけど。

 

まさか、ここまでとは…………。

 

「山田先生はああ見えて元代表候補生だからな。今くらいの射撃は造作もない」

 

「む、昔のことですよ。それに候補生止まりですし……」

 

謙遜にもほどがある…………なんて、よくドラマとか小説なんかでは聞く言葉だが、まさか自分が使う日が来るとはな。

 

「さて、小娘どもいつまで惚けている。さっさとはじめるぞ」

 

「え? あの、二対一で………?」

 

「いや、さすがにそれは………」

 

「安心しろ。今のお前たちならすぐに負ける」

 

負ける、という言葉に二人は気が触れたらしく目に見えてやる気を出していた。

 

「では、はじめ!」

 

その号令と共に三人は飛翔していった。

 

「さて、今の間に………そうだな。ちょうどいい。デュノア、山田先生が使用しているISの解説をしてみせろ」

 

「あっ、はい。山田先生の使用されているISはデュノア社製『ラファール・リヴァイヴ』です。第二世代最後期の機体ですが、そのスペックは初期の第三世代型にも劣らないもので、安定した性能と高い汎用性、豊富な後付け武装が特徴の機体です。現在配備されている量産型ISの中では最後発でありながら世界第三位のシェアを持ち、七カ国でライセンス生産、十二カ国で正式採用されています。特筆すべきはその操縦の簡易性で、それによって操縦者を選ばないことと多様性役割切り替え(マルチロール・チェンジ)を両立しています。装備によって格闘・射撃・防御といった全タイプに切り替えが可能で、参加サードパーティーが多いことでも知られています」

 

「ああ、いったんそこまででいい。………終わったようだ」

 

デュノアの話が終わり改めて見るとそこにはすでに倒されているセシリーと鈴ちゃんの姿があった。

 

「くっ、うう…………。まさかこのわたくし………」

 

「あ、アンタねぇ………何面白いように回避先読まれてんのよ………」

 

「り、鈴さんこそ!無駄にばかすかと衝撃砲を撃つからいけないのですわ!」

 

「こっちのセリフよ!なんですぐにビットを出すのよ!しかもエネルギー切れるの早いし!」

 

「ぐぐぐぐっ………!」

 

「ぎぎぎぎっ………!」

 

……………なんて言うか、どっちもどっちな気がするのは俺だけだろうか。

 

「…………ふむ。五分、か。まだ時間はあるな。それでは、もう一組時間制限有りで模擬戦を行ってもらう。

小鳥游!ボーデヴィッヒ!両名前に出ろ」

 

まさか、俺もする事になるとはな、しかも相手は転入生のラウラ・ボーデヴィッヒ…………か。

 

「はっ!教官!!」

 

「はい」

 

「よし、では、ISを展開し私の号令後、制限時間10分での中で行ってもらう。いいな?」

 

「了解です!!」

 

「了解」

 

俺はさっき使用したものと同じ『ストライクフリーダムガンダム』を展開した。

 

だが、先ほど展開した時とは違い今はフリーダム本来の姿へと変化させた。

 

さっきは真弥ちゃんを止めるためだけに展開していたが今回は模擬戦だからフリーダムの装甲は灰色ではなく赤白青のトリコロールを基調とし所々の関節部分に僅かに金色が混ざっている。

 

俺はフリーダムを展開し終えると、ボーデヴィッヒの方を向いた、そして、そこには…………黒い兎がいた。

 

正確にはIS『シュヴァルツェア・レーゲン(黒い雨)』を纏ったボーデヴィッヒがいた。

 

「よし、では、はじめ!」

 

号令が掛かり先ほどの三人同様俺とボーデヴィッヒは飛翔し地上から100mの地点で停止した。

 

 

推奨BGM〈Vestige〉

 

 

空中で互いににらみ合っていると先に動いたのはボーデヴィッヒだった。

 

ボーデヴィッヒはシュヴァルツェア・レーゲンの装備であるワイヤーブレードを四方から放ってきた。

 

六花はフリーダムを後退しその攻撃をかわし腰にマウントされてあるシュベールラケルタビームサーベルを両手に持ちボーデヴィッヒに向かい突貫し右手のビームサーベルをそのままの勢いで振り下ろした。

 

「ハアアァァァァ!!」

 

「フンッ!オオオォォォォォ!!!」

 

ボーデヴィッヒはその攻撃をプラズマ刃の手刀で受け止め蹴りを放つ。

 

六花もボーデヴィッヒと同じ様に蹴りを放ち相殺し腰に装備されたクスィフィアス3レール砲を展開しそのまま撃つと同時にその場を離れた。

 

「ほお。やるではないか………」

 

「そりゃどうも………!」

 

六花は再びボーデヴィッヒに近づこうと背中のブースター全力で噴かしスピードでボーデヴィッヒを撹乱しながらビームサーベルから高エネルギービームライフルへと持ち替えビームライフルによる波状攻撃を仕掛けた。

 

しかし、それらの攻撃をボーデヴィッヒはかわし再びワイヤーブレードを射出し六花に攻撃を加えていた。

 

(このままじゃ、ジリ貧だな。リスクを覚悟でこのまま突っ込む!)

 

六花はレール砲を牽制として放ち射出されたワイヤーブレードをビームサーベルでワイヤーの部分を切断しブースターを全力で噴かし無防備な状態となったボーデヴィッヒへと振り下ろすが……………そのビームサーベルはボーデヴィッヒへは届かず振り下ろした状態で“停止していた”。

 

「っ!?体が……動かない。まさか!AICかっ!?」

 

「その通り………この停止結界の前では全てが無意味だ。だが、私にこの停止結界を使わせたことは褒めてやろう」

 

「………そりゃ、どうも」

 

ボーデヴィッヒは停止結界で動けないフリーダムに対し大型レールカノンの砲口を向けた。

 

「これで、終わりだ」

 

「…………………」

 

ボーデヴィッヒがレールカノンを発射しようとした瞬間、背中に衝撃が走りレールカノンはあらぬ方向へと放たれ停止結界が解除され六花はフリーダムを下がらせた。

 

「っ!?なにが……………!!」

 

ボーデヴィッヒが後ろを確認しようとした瞬間またも衝撃が走った。

 

「くっ!!今度はなんだ!?」

 

「戦闘中に余所見なんかしてると足下すくわれるぜ?」

 

ボーデヴィッヒが再び前を向いた瞬間そこには六花のフリーダムがビームサーベルを振り下ろした姿が在りボーデヴィッヒのシュヴァルツェア・レーゲンのSEを削り切っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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