機械の英雄達と歩む者【更新一時停止中】 作:阿良々木 カイト
そして、テストが近くてそれでも泣きそうです。
では魔神と蒼い雫どうぞ!!
「あら、逃げずに来ましたのね…………って!?何ですの!?そのISは!?」
「何ですのって、コレが俺が持つ専用機の内の1つ。マジンカイザーSKL。
見ての通り従来のISとは違う俺だけの全身装甲〈フルスキン〉型のISだ」
俺の纏うカイザーは全身が黒を基準としたISで所々に赤や銀色といった様々な色で彩られているのに対して。
セシリアのIS『ブルー・ティアーズ』は鮮やかな青色の機体であった。
特徴的なフィン・アーマーを四枚背に従え、どこか王国騎士のような気高さを感じさせられる。
そして、それを駆るセシリアの手には二メートルを越す長大な銃器ー検索六七口径特殊レーザーライフル〈スターライトmk3〉と一致ーが握られていた。
ISは元々宇宙空間での活動を前提に作られているから、原則空中に浮いている。
そのため自分の背丈より大きな武器を扱うのはそんなに珍しい事でもない。
と言っても、俺の纏う専用機にはそんな事当てはまらないんだけど。
アリーナ・ステージの直径は二00メートル。
発射から目標到達までの予測時間0・四秒。
既に試合開始の鐘は鳴っているので、いつ撃ってきてもおかしくはない。
「ま、まぁ、それは良いとして…………最後のチャンスをあげますわ」
セシリアは腰に手を当てながら俺の方に左手で持った銃を向けてきた。
「……チャンス?」
「そう、チャンスですわ。わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝るというのなら、アナタの言葉を許してあげない事もなくってよ」
何を言ってるんだコイツ?馬鹿なのか?
俺はカイザーの頭部越に溜め息をついた。
「言いたい事はそれだけか?…………」
「なんですって?」
今の俺の言い方に癇が触ったのかセシリアの顔が微妙にだが引きつっていた。
「下らないご託宣を並べる暇があるんだったら、さっさと掛かって来いよ。
えぇ、イギリス代表候補生さんよ」
「そうですか?残念ですわ。それなら…………」
警告! 敵IS射撃体制に移行。トリガー確認、初弾エネルギー装填。
「お別れですわね!」
キュインッ!
耳をつんざくような独特の音。セシリアの持つライフルからレーザーが俺目掛けて放たれた。
俺はカイザーを少し左にずらすだけでレーザーを避けた。
「少しは出来るようですわね?」
「コレぐらい出来て当然だ」
そう話している内にもセシリアは数発レーザーを放ってきたが俺は先ほどと同じように避けてみせた。
「くっ」
「どうした?この程度か?」
セシリアは俺に攻撃が当たらないのか舌打ちをして続け様に数発放ってきた。
「このっ!!」
「はっ、当たんねーよ。そんな緩い攻撃なんかよ!!」
俺はアリーナの床を滑るように移動して回避していた。
「さてと」
「っ!?」
俺はその場で立ち止まってセシリアの方を向いた。
背中に差してある牙斬刀〈真月火〉に手を掛けながら迫ってきていたレーザーを避けた。
「さて……………次はコッチからだ」
「っ!」
「行くぜえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
真月火を引き抜き背中にある四つのバーニアを吹かして一気にセシリアとの距離を縮めた。
「おらぁっ!!!」
「くぅっ!?」
真月火をセシリア目掛けて振り下ろすが流石は代表候補生っていった所か。
セシリアはすぐに俺との距離を離し射撃を行ってきた。
「はっ!」
「なっ!?」
俺は放たれたレーザーを真月火ではじき返して左手を前に突き出してセシリアへと向けた。
「トルネード・クラッシャー!!!」
左手が肘の部分から凄まじい勢いで放たれてセシリアへと向かって行き油断していたのかその攻撃をセシリアはまともに受けてしまった。
「きゃあっ!!」
「威力はスゲーんだけどよ、戻ってくるまでがまどろっこしいんだよな」
まともに直撃を受けてしまったセシリアは短い悲鳴を上げて地面へと墜ちていった。
「くっ!?…………まさか、ここまで出来るだなんて思いもしませんでしたわ…………」
「そりゃ、どうも」
「ですが!!わたくしにもイギリス代表候補生としてのプライドがありますわ!!」
「そうかい…………なら!!こっからは油断も驕りも何も無い!!本気の真剣勝負だっ!!!」
「えぇ………さぁ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!!」
「へっ!上等だぁ!!セシリア・オルコット!たった今からここが地獄の一丁目だあぁぁぁぁぁぁ!!」
再び俺とセシリアによる激しい戦闘が開始した。
「行きなさい!『ブルー・ティアーズ』!!」
そう言うとセシリアのISであるブルー・ティアーズのスカートアーマーから四つの物体が飛来してきた。
「コイツは…………ビットか!!」
「そう、コレこそイギリスが誇る第三世代型兵器。
わたくしの愛機の名前の由縁たる、その名もブルー・ティアーズですわっ!!」
「へっ!上等だぁ!!」
Aピットside
「はぁぁ……。すごいですねぇ、小鳥游くん」
ピットでリアルタイムモニターを見ていた山田真耶が溜め息混じりにつぶやく。
「確かに、ヤツの動きは闘いを知る者のそれだ。何故あそこまでの動きが出来るんだ………」
「頑張れ!!六花っ!」
「が………頑張って六花………くん」
「強いとは、思っていたがまさかここまでとは……」
ある者は何故あそこまでの動きが出来るのか訝しみ。
また、ある者はただ純粋に応援する者もいれば。
その強さに関心を覚える者もいた。
「この、模擬戦どう観るみんな?」
「うーん、戦局だけを観れば彼が有利かな?」
「私もそう思うよ」
「私もやな、なのはちゃんはどうなん?」
「私もみんなと同じだけど…………」
「けど?」
高町なのはは少し考える素振りを見せて。
「彼………小鳥游くん何か隠してるみたい何だよね」
「隠してる?何を?」
「わからない、けどそんな気がするの」
アリーナside
「そこですわっ!!」
「ちぃっ!」
六花は舌打ちをしながらもセシリアの攻撃を避けていた。
しかし、六花は内心焦っていた。
セシリアのビットによる翻弄そして、正確な射撃により徐々にSE(シールド・エネルギー)を削られていた。
(このままじゃ、ジリ貧だ。何とかして反撃の糸口を見つけ出さないと!)
六花は頭を冷やしながら冷静さを保っていた。
そして、思い出した。セシリアの弱点を。
(そうだ!たしかセシリアはビットに集中する間は何も出来なかった筈だ!!そして、自分が動いてる間はビットを操作出来なかった筈だ)
六花は真月火を背中に戻しながら胸部に装備されている射撃武器〈ブレストリガー〉に手を掛けていた。
(チャンスは一度だけコレに賭ける!!)
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
俺はバーニアを吹かしセシリアに向かってブレストリガーの引きがねを引いた。
ブレストリガーから放たれた弾丸はセシリアへは当たらずセシリアの後ろにあったビットへと当たり破壊した。
「っ!?まさかっ!」
セシリアは俺の考えに気付いたみたいだがもう遅い!!
俺はブレストリガーの引きがねを更に引き残りのビットを破壊した。
「そ、そんな」
「後はお前だけだぜセシリア!!」
「くっ!」
俺はブレストリガーを戻し再び真月火を構えた。
「コイツでお前を倒すっ!!」
「まだですわ!ブルー・ティアーズは六機在りましてよ!」
セシリアはスカートアーマーにマウントしてあった切り札であるミサイルビットを放ってきた。
「ずおりゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
「そんなっ!?」
俺は真月火を横へ一閃してミサイルを切り裂いた。
「い、インターセプター!!」
セシリアは最後まで諦めずに近接用のナイフ構えた。
「いいぜ、セシリア…………認めようその信念!認めようその力!だけど俺だって負ける訳にはいかねー!!」
そして、俺はセシリアの持つインターセプターをはじき返し真月火を上段に構えながらあのセリフを口にした。
「神に会うては神を切り!!」
「悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ!!」
「闘いたいから闘い!!」
「潰したいから潰す!!」
真月火を持つ手に力を込めて。
「俺に大義名分など無いのさ!!トドメだあぁぁぁ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
一気にセシリア目掛けて振り下ろした。
振り下ろされた刃はセシリアのSEを削り切った。
「俺が…………地獄だっ!!!!」
『そこまでっ!!ブルー・ティアーズ、エンプティ!!
勝者、小鳥游六花!!』
俺の勝利が決まりアナウンスがされた瞬間アリーナを歓声が包んだ。
「さて、次はお前の番だぜ………一夏!!」
はい!セシリア戦終了です!!
次は六花VS一夏です!!
次回 神の名を持つガンダム対白きアストレイ
コレからも夜津乃神をよろしくお願いします!!