機械の英雄達と歩む者【更新一時停止中】 作:阿良々木 カイト
本当なら金曜日に更新する筈の夜津乃神です。
そして、勝ってながら前回の次回予告を変えさせて頂きました。
それでは、神の名を持つガンダム対白きアストレイどうぞ!!!
ピットside
セシリアとの戦いに勝利した俺は一夏達のいるAピットへと戻ってきた。
「お疲れ……………六花……くん」
ピットへと戻ってきた俺に最初に話し掛けてきたのは意外にも簪ちゃんだった。
「ああ、勝って来たぜ……………簪ちゃん」
「ふあっ」////
俺はカイザーを待機状態である髑髏のネックレスへと戻し簪ちゃんの頭に手を置いて優しく撫でた。
すると、簪ちゃんは最初は恥ずかしかったのか顔を赤くしていたけど慣れてきたのか目を細めて気持ち良さそうにしていた。
(簪ちゃんって猫みたいな女の子だな)
そして、何故かその光景を羨ましそうに見ている真耶ちゃん達がいた。
「お疲れ様でした!!すごかったですよ小鳥游くん!!」
真耶ちゃんはどうやら少し興奮しているらしく空いていた方の手を持ってぴょんぴょん飛び跳ねていた。
そして、飛び跳ねている際に真耶ちゃんの豊か過ぎる程に大きな胸がぷるぷる揺れていた。////
俺は顔を真っ赤にして真耶ちゃんから顔を背けて簪ちゃんの方を向くとそこには、可愛いらしくほっぺたを膨らましている簪ちゃんがいた。
(えっ、何この可愛い生き物持ち帰っていいっ!?)
その時、若干俺は壊れ掛けていた。
そんな事を考えていると高町達が話し掛けてきた。
「お疲れ様、小鳥游くん、ううん。六花くんって呼んでも良いかな?」
「別に………好きに呼べば良い」
「うん!それじゃ、改めてお疲れ様、六花くん。代表候補生に勝つなんて凄いね」
「別に……………それ程凄くねーよ。戦い方によれば代表候補に勝つなんて誰でも出来る事だ」
「あっ…………」
俺はすぐに冷静さを取り戻し高町達の方に振り向いて言葉を返した。
振り向いた際に握られていた手と簪ちゃんの頭に置いていた手を離すと簪ちゃんは何故か残念そうな声を上げていた。
(あ~~~何この子!?マジで可愛いんだけど!!本気で持ち帰っちゃダメ!?)
どうやらまだ壊れ掛けていたようだ。
「それでもだよ」
「っ!そうかい………………ありがとよ(ボソッ)」////
高町が笑顔でそんな事を言ってきた。
不覚にもその笑顔に見とれてしまい顔を赤くしながらもぶっきらぼうにそうかえしてアイツらに聞こえないように感謝の言葉を口にした。
「「「「どう致しまして(だよっ!!/やな)」」」」
「ふんっ!」////
どうやら聞こえていたらしい。
八神とテスタロッサ姉が思いっきりニヤニヤしていた。
クソっ、言うんじゃなかった。
そして、顔をさらに赤くしながらも俺は話題を変える為に一夏達の事を探した。
けど一夏はおろか箒ちゃんの姿すらこのAピット内には無かった。
「あの、千冬さ「織斑先生だ」………………織斑先生一夏達はどこですか。このピットの中にはいないみたいですけど………」
「織斑達は今反対側のBピットにいる」
「Bピット?何故ですか、次は一夏とオルコットの試合ではないんですか?」
「次の試合はお前と織斑だ」
「は…………?」
「聞こえ無かったのかお前と織斑の試合だと言ったのだ」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「五月蝿い」
ズガンっ!!
「ぐおぉぉぉぉっ!?」
もう、出席簿で出る音じゃ無いでしょ。
ほら、高町達は若干引いてるし簪ちゃんや真耶ちゃんに至っては涙目で御座いますことよ?
それはともかく涙目の簪ちゃんと真耶ちゃんマジで可愛いんですけど。
……………ってそんな事より!?
「何故俺と一夏何ですか?普通一夏とオルコットの試合が先じゃ無いんですか!?」
「……………原因はお前にあるのだぞ、小鳥游」
「へっ…………?」
「先程の試合が終わりオルコットの機体を検査したが結果がコレだ」
そう言って千冬さんは懐から携帯端末機を取り出して幾つか操作すると、俺に見せてきた。
結果を見て俺は愕然としてしまった。
「……………ダメージレベルC」
呆けていた俺に代わって簪ちゃんが答えた。
「そうだ」
「つ、つまり?」
「やり過ぎだ馬鹿者が」
「なん…………だと?」
俺は床に手を着いた。
所詮orzのポーズを取って落ち込んだ。
「だ、大丈夫?………六花くん?」
「大丈夫ですか!?小鳥游くん!!」
「だ、大丈夫………問題無い」
「それ言ってる時点で大丈夫じゃないような気がするんだけど」
「ぐはっ」
テスタロッサ姉の容赦の無い言葉のナイフで俺のHP(精神的)はゼロだ。
「ね、姉さん。それは思ってても言葉に出しちゃいけないよっ!!」
「がはっ」
「フェイトちゃん、フォローしてるつもり何やろうけど逆にトドメ刺してるでそれ………」
「えっ!?」
「天然って恐ろしいの」
高町が八神の言葉にうんうん頷いているが俺もその意見に激しく同意だ。
「それより、小鳥游。織斑の専用機はどうだ」
「お、織斑先生!今はそれどころでは「ああ、それなら」えっ?」
俺は何事も無かったかのように立ち上がった。
「た、小鳥游くん!?」
「一夏の専用機は既に一夏に渡しています。説明書と一緒に」
千冬さんは「そうか」と頷き真耶ちゃんは「えっ?えっ!?」と言ってオロオロしていた。
「説明書とは?」
「初期武装や『初期化』〈フォーマット〉と『最適化』〈フィッティング〉が終了した際に追加されるまたは使用可能になる武装と『単一能力』〈ワンオフ・アビリティ〉の詳細です」
「何?」
「一夏に渡した機体は何故かは解りませんが『一次移行』〈ファースト・シフト〉が完了すると、使用出来るようになりました」
「原因は………」
「不明です………………しかし」
「しかし?しかし、何だ」
「心当たりが無い訳では無いんです」
「何だ…………その心当たりとはっ」
「お、織斑先生っ!?」
千冬さん、いや織斑先生が俺に掴み掛かってきた。
真耶ちゃんは織斑先生の行動に驚きながらも止めようとしていた。
「お、織斑先生っ!どうしたんですかっ!?落ち着いて下さい!!」
「っ!…………済まない。取り乱してしまった。大丈夫か小鳥游?」
「大丈夫です……………後でお話しします」
「……………分かった」
俺は再びカタパルトの方へと歩いて行き赤い鉢巻きを取り出し頭に巻いて結んだ。
カタパルトに着くと俺は右手を挙げて親指と中指を擦り合わせるようにパチンと音を鳴らして叫んだ。
「出ろおぉぉぉぉぉぉぉ!!ガンダァァァァァァム!!」
頭に巻いていた鉢巻きが光り輝き粒子となり俺の身体を包み込んでいった。
俺は右の拳を前に突き出し続けて左足を鞭のようにしならせ振るい両手を腰の位置まで持って行き脚を肩幅に開き構えた。
「ふんっ!!」
その一言と共に粒子は消え去り赤と青と白のトリコロールを基調としたV型アンテナと背中のスラスター、両手のナックルガードが特徴の機体。
『ゴッドガンダム』を纏っていた。
「か、格好いい!!」
簪ちゃんが俺のゴッドを見て言ってくれた。
「それじゃ、行ってくる…………簪」
「えっ」
「ゴッドガンダム………小鳥游六花、参る!!」
背中のスラスターを噴かし再びアリーナへと飛び出した。
「今……………簪ちゃんじゃなくて“簪”って」
その時の簪の顔はまるで簪がよく見ているアニメに出てくるヒロインのそれと同じだった。
ピットside end
アリーナside
アリーナには既にISを纏って待機していた、一夏と今しがたピットから出てきた六花が向き合っていた。
その光景はまさに物語の主人公とライバルが戦う前のそれだった。
「待たせたな、一夏」
「いや、そうでも無いさ」
だが、交わしている言葉は恋人同士の男女のようだった。
イケメン同士によるその会話は腐のつく女子には鼻血物のお宝だった。
それを証拠に観客席にいた生徒達が鼻血を出して発狂していた。
その際に「どっちが受けでどっちが攻めかしら!!」等という不吉な言葉が出ていたが当の本人達には全く聞こえていなかったのは、また別の話である。
「それにしてもさ、六花」
「何だ、一夏?」
「コイツの名前ってどう読むんだ?」
「はっ?」
六花は空中に待機していたのにも関わらずずっこけそうになった。
「お前!?読め無かったのか!?!?」
「ああ、かろうじて“ガンダム”の部分だけは読めたんだけどな」
「はぁ~………ソイツの名前は“アストレイ”」
「“アストレイ”………」
「そうだ…………正式名称『MBF-PO0 GundamASTRAY WhiteFlame』アストレイ・ホワイトフレーム。
お前だけの機体だ」
「それが俺の相棒の名前………」
「さて、名前も分かったことだしそろそろ始めるか!! ガンダム同士による戦い“ガンダムファイト”を!!」
「ガンダムファイト………」
「そうだ!!行くぞ、一夏!!」
「っ!おうっ!!」
「ガンダムファイトォォォォ!!」
「レディィィィィィ!!」
「「ゴオォォォォォォッ!!!!」」
今、転生者である小鳥游 六花とこの世界の主人公である織斑 一夏の戦いが火花を切って落とされた。
アリーナside end
一夏side
「オォォォォォォッ!!」
「ハアァァァァァッ!!」
六花の拳と俺の近接戦型直刀ブレード“雪走”(ユバシリ)
がぶつかり火花が散った。
「ぜあぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぐっ!?」
互いに距離が離れた瞬間俺は背中のスラスターを噴かし六花との距離を無くし雪走を斬りつけたが六花は斬撃を両手でガードした。
「ハアァァァァァ!!」
「ぐあっ!?」
だけど、俺はその後追撃と言わんばかりに斬撃を叩き込んだ。
一撃目はさっき同様防げられたがニ撃目三撃目が六花の機体を斬りつけた。
「もう、一度…………っ!?」
「甘いぞ!一夏!!」
もう一度雪走を叩きつけた瞬間六花は左手で雪走を掴み斬撃を防せぎ、お返しとばかりに拳を振るってきた。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
一夏side end
箒side
「一夏っ!!」
私はピット内に設けられているモニターで一夏の戦いを観戦していた。
私と一夏はこの模擬戦の日が来るまでISを使った訓練ではなく剣道をしていた。
べ、別に忘れていたわけではないぞ!!
決して忘れていたわけでは無いからな!!
本当だぞっ!?
と、とにかく!!
私と一夏は剣道しかしていなかった。
正直私も悪いとは思った。
だが、一夏はこの試合が始まる際に私にこう言ってくれた。
『箒、確かに今日までISを使った訓練は出来なかったけど、久しぶりに箒と打ち合えて楽しかったぜ。
箒との訓練が無駄じゃなかった事を箒から教えて貰った事を全力で出し切る』
一夏。
『行ってくる………箒、勝つぜこの試合!』
私はお前を信じているぞ。
箒side end
一夏side
「はぁっ………はぁっ……っ」
「どうした、一夏。お前の力はこの程度なのか!!」
強い………オルコットとの試合を見て強いとは思ったけど、まさかここまで差があったなんて。
だけどっ!!
「まだっ……まだだぁぁ!!!」
俺は雪走を握り締めて構えた。
そうだ。俺はまだ戦える!
「箒と約束したんだっ………勝つって、勝ってみせるって!!
だから、俺に力を貸してくれ!!!」
相棒!!
「アストレイッ!!!!」
〈いいだろう……貴様を我が主と認めよう……織斑一夏〉
「えっ」
瞬間俺が纏っていたアストレイが光り輝いた。
一夏side end
三人称side
「ようやく、か」
光りが止むとそこには初期化と最適化が終了した一夏の専用機アストレイが本来の輝きである白銀に変わっていた。
アストレイの姿は大きく変化していた。
背中には天使を彷彿させる白い翼、白から白銀へと変化した装甲、頭にはV型アンテナ、そして全体的にシャープとなりその姿は騎士そのものだった。
そうコレこそ、アストレイ・ホワイトフレームの真の姿
その名は……………。
「銀騎士…………」
白き翼を持った白銀の騎士。
「それに、コレが……………」
一夏は握り締めていた、刀を見た。
「雪走いや………“雪片ニ型”」
かつて、自分の姉が使用していた最強の刀、雪片の名を持つ俺の刀。
「俺は世界で最高の姉さんを持ったよ」
そして、一夏は六花を見て更にこう続けた。
「それに、世界で最高の親友もな」
「そうか」
「俺も、俺の家族を守る」
「家族だけじゃ無い、大切な仲間友達そして、親友全てを守る!!」
「ならば、決着を付けるぞ!!一夏!!!」
「ああ!!」
一夏は雪片ニ型を上段へと構えた。
「お前の全力に、俺も全力を持って応える!!
一夏お前が最強の刀ならば、俺は真っ赤に燃える爆熱の神の指だァァァァァァァァァァ!!」
右手を腰の辺りまで落とし半身に構えた。
そして。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「俺のこの手が真っ赤に燃えるっ!!」
「ワンオフ・アビリティ!!」
「勝利を掴めと轟き叫ぶ!!」
「発動っ!!!」
「ばぁぁぁぁぁく熱っ!!!」
「零落!」
「ゴッド!」
「白夜ァァァァァァァァァァ!!」
「フィンガァァァァァァァァァァ!!」
ドガーーーーンッ!!!!!
二人の必殺技がぶつかり合い激しい光と共に爆発音が鳴り響いた。
煙が晴れると見えたのは地面に大の字となって伸びている六花と一夏であった。
『ッ!!そこまでっ!!両者共にSEエンプティ!!
よって、この試合引き分けとする!!!』
こうして、六花と一夏の初戦は引き分けという結果となった。
三人称side end
六花side
「んっ、あれ…………ここは?」
ベッドの上か?という事はここは医務室なのか?
それにしては、随分と薬品の匂いがしないな。
「って、ちょっと、待てここは医務室じゃない……」
なら、いったいここはどこなん「あ、起きたんだねっ」
はい?
声がした方を向くと俺は後悔した。
「どうしたの?」
そこには、シャワーを浴びていたのか下着姿の高町なのはがいた。
「なっ!な!な!?」
「えっ、ど、どうしたの?」
「んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
学生遼に一人の男子の叫び声が響いた。
「……………すまん」
「にゃはは////六花くんが悪い訳じゃないから」////
どうやら、俺は一夏との試合で気絶してしまったらしい。
気絶した俺は一度医務室に運ばれたが目覚める気配が無く仕方無く俺と同室だったなのは(下着姿を見た罰として名前で呼んでと言われた)が俺を部屋に運んでくれたとのことだ。
それで、俺が寝ている内にシャワーを済ませたかったらしく浴びている途中で俺が目を覚ましたらしく下着姿で出てきたらしい。
敢えて言おう………俺はどこぞのエロゲーの主人公だよ!!
そういうのは一夏の役割だろ!!
「ところで………ねぇ、六花くん」
「…………何だ?」
「六花くんて私、ううん。“私達”に聴きたい事があるんじゃない?」
「っ!?何故その事を」
「だって、ずっと私達の事警戒してたから、ちょっとね」
ウィンクしながらそう言ってきたなのはをかなり驚きながら見た。
気づいていたのか。しかし、いつからだ?
……いや、今はそんな事よりも。
「確かに、俺はお前たちに聴きたい事がある」
「まぁ、大体予想はつくけどね」
「なら、話が早い。単刀直入に聴くぞ」
「お前たちは何故ここに。いや“この世界”にいるんだ?」
六花side end
セシリアside
サアアアアア……。
シャワーノズルから熱めのお湯が噴き出す。水滴は肌に当たっては弾け、またボディラインをなぞるように流れていく。
白人にしては珍しく均整の取れた体と、そこから生まれる流線美はちょっとしたセシリアの自慢だ。
しゅっと伸びた脚は艶めかしくもスタイリッシュで、そこいらのアイドルには引けを取らないどころか勝っているくらいである。
(今日の試合、わたくしの完敗でしたわ)
けれども、セシリアの胸には悔しさどころか怒りすら無かった。男に負けたというのに。
(小鳥游、六花)
あの男子の事を思い出す。あの、強い意志の宿った瞳を。
(父は、母の顔色ばかりうかがう人だった)
名家に婿入りした父。母には多くの引け目を感じていたのだろう。
幼少の頃からそんな父親を見て、セシリアは『将来は情けない男とは結婚しない』という思いを幼いながらに抱かずにはいられなかった。
そして、ISが発表されてから父の態度は益々弱いものになった。母は、どこかそれが鬱陶しそうで、父との会話自体を拒んでいるきらいがあった。
母は強い人だった。女尊男卑社会以前から女でありながらいくつもの会社を経営し、成功を収めた人だった。厳しい人だった。けれど、憧れの人だった。
そう。『だった』。両親はもういない。三年前に、事故で他界した。
いつも別々に過ごしていた両親が、どうしてその日に限って一緒にいたのか、未だにわからない。
もしかしたら、父が変わろうとして母を誘ったのかも知れない。
今は何故だかそう思える気がした。
そして、それから時間がたちセシリアは日本へとやって来た。
そして、その日本で出会ってしまった。小鳥游六花と。理想の強い瞳をした男と。
「小鳥游、六花」
その名前を口にしてみる。不思議と胸が熱くなるのが自分でもわかった。
「……………………」
ああ、そうか。そうなのか。
わかってしまった、自分の想いに。わたくしは。
「アナタに恋をしているみたいですわ」////
自分の想いを理解したセシリアは途端に顔を赤くしてしまった。
セシリアside end
長かった(;゚д゚)
何故だかこの話だけこんなに長くなってしまった。
文字数6000字オーバー
ヤバい、一夏強い。六花強い。
そして、セシリアフラグが建ちました。
誤字脱字報告または感想宜しくお願いします!!