キャニス・ミナー級駆逐艦 とある艦
「艦長、空母の生存者の救助をする時間をくださるよう旗艦に進言していただけませんか?」
私は大艦隊半ば前方の駆逐艦の艦長だ。
ニホンなる野蛮な国家が我らが帝国の皇子の拉致を行い返還すらしないという暴挙を行った。
それに対して帝国はパガンダ王国でのハイラス様処刑という惨たらしい恐ろしい蛮族的行動を起こされる可能性の危惧と
回避できなかった反省から
大艦隊による日本国の大都市である福岡と北九州の殲滅を行い返還を行わせるという理性的な結論を上層部が出したそうだ。
そして皇帝陛下の承認の元、今回の派遣が決定されている。
日本国の勢力圏内である第三文明圏、ここに入った途端に空母が初手から何かの攻撃で殲滅されるとは・・・・
どういう攻撃かはわからん。私は現場一筋で育ったので戦術も戦略もほとんど持ってない。
今部下の強い要望は確かに理にかなう。だがあの軍神カイザル様だ。
救助の時間の進言をしたところで場合によっては作戦優先で却下される可能性もある・・・。
下手に心象を悪くすれば私の出世にすら響く。出世に興味がないわけじゃない。
そこまで愚かな男ではない。
だが・・・・
「艦長、このまま仲間を見捨てるのですか!?
現実は艦橋で起きてるんじゃない、現場で起きてるんですよ!」
「分かった・・、通信士!旗艦へ通信を繋げ」
部下の熱い要望は無視できないものだ。出世も大事だが味方も多く作らねば
この異世界で帝国が世界制覇を行った後私も領地を持てるかもしれん。
そのために結果だ。
だが結果だけでは人は付いてこない。仲間が必要だ。
ここは人望の厚い艦長というペルソナを被りポイントを稼がねばな・・・
「艦長、旗艦に通信がつながりません。そして周辺の艦にも通信が行えません!」
「艦長、こちらレーダー班!レーダーが稼動しません。壊れてはいません。オーバーホールを行ったのは出航前であり1時間前まで正常に稼動してました。おそらく敵の何かしらの妨害かと」
はぁ!?
通信とレーダーが稼動しない・・?こんなときに?
伝声管から突然の大声が発せられた。
「こちら!前方監視員!!! 我が艦と周辺の艦に高速で迫る白い物体!!! 外は暗くどういう目標物かはわかりませんが
後20秒で着弾する可能性があります!回避か遊撃を!!!!」
敵からの攻撃報告だ!
「対空、対水上戦闘よおおおおい!!!!!いそげええええ!!!!」
「「「「「りょ・・・了解!」」」」」
伝声管から更に悲鳴が上がる。
「ま・・間に合わない。あたるうう回避しろおおおおおおお・・・
ズドーン!!
艦橋が大きく揺れた。
「「うおおおお」」
艦橋にいた乗組員、私含めて全員倒れてしまった。
攻撃を受けた。何の攻撃だかわからんが・・・
痛い感覚はあるが艦長として指示をしなければならないため起き上がった。
「状況報告!」
「敵の攻撃かはわかりませんが後部に直撃を受けました。それにより速力が低下してます。」
「通信依然できず。」
「レーダーも復帰せず。」
「周辺の艦から煙を発見!我が艦と同じくダメージを受けたもよう!」
暗がりで、何の攻撃か分からず、回避するタイミングすらわからん。何をどうしたら・・・・
別の伝声管から緊急の報告があった。
「こちら機関室、先ほどの攻撃により大量の海水が機関室に入ってきている。直に艦は走行不能になる。」
更に報告をしてる男とは別の男が大声で横から叫んでるように聞こえてきた。
「燃料室に火が入ってきてるぞ、にげろおおおおおおお」
燃料室に火・・・爆発する!
「通信士、副官急ぎ艦の乗組員に通達。燃料室に火が入ってきてる。急ぎ退艦せよ、もうじきこの艦は沈む」
みなは唖然とした。
だが時間が足りず・・・
「死にたくなければ、いそげえええ・・・」どかああああああん
私は最後に怒鳴ることも最後まで言えず、燃料室からの爆発が艦橋まで届き、意識を失い二度と目覚めることはなかった。
下手な文章でしたが、こんな感じで結局はグ帝の駆逐艦で
レーダーも通信も閉ざされた状態で
煙すら出ない、ASMシリーズを目視で確認は実質不可能で
気づいたらもう目の前、ダメコン概念なさそうな駆逐艦がどうすれば助かったのかわからず。