スゴロクガンダム戦記(旧潜水艦) 作:ハトメヒト(ヒットマン)
「ハァッ…ハァッ……やっと港に着いたか。さすがに戦いのあとに走るのは疲れるな」
港に着いた俺はまず、潜水艦を捜した。
(おかしいな。ここら辺にいるはずなんだけど……あっ!いたいた!でも潜水艦に戻ったら、また艦長として振る舞わないといけないと考えると、気が引けるな)
と思いつつも、潜水艦に戻った。
俺が潜水艦に戻ると副艦長のラックス、副官のザバスが出迎えてくれた。
「すまないな。迷惑をかけて申し訳ない」
「いえ、大佐殿のご無事が何よりです。なかなか戻ってこないのでもうだめかと……」
「何を言っている?私はクレイム・フレア大佐だぞ!そう簡単に死ぬもんか!」
「大変失礼致しました。ところで……」
とラックスは個人的な話があるらしく、
「ところで、さきほどの機体はどうされたんですか?」
「え!あー、あれは損傷が大きかったから置いてきたけど」
「いえ、私が質問しているのは、あの機体は何なんですか?」
「あれはコマンドガンダムだよ」
「コマンドガンダム?それはどこにあったんですか?」
「え!あ、そのー、あれだよ、アレ!病院の地下に隠れていたんだよ!あの状況では得策だと思ったんだけど」
「なるほど!いや、大変感激いたしました!やはり、さすがは我らの艦長です!」
「そうか。まあ、あまり他の船員には言わないでくれ。面倒になるだけだからな」
「はっ!それで、そのコマンドガンダムは置いてきたと仰りましたけど、本当なんですか?」
「そうだ。まともに操縦できなかったから、置いてきたのだ」
「それでは、あのコマンドガンダムはあきらめるしかないのですね。この潜水艦に積むことができたら、戦力が上がるかもしれなかったんですけど」」
「そうだな。壊れるのはどうしようもない、あきらめるしかな。要件はそれだけか?」
「はい。では、先にブリッジに戻ります」
(なんか戦闘のせいで疲れたな。艦長室に戻って休むとしよう)
「ラックス、少し疲れたから艦長室で休んでくる。何かあったら知らせくれ」
「了解しました、艦長」
艦長室に戻った俺は椅子に座り、何気なくガンダムすごろくが入っている引き出しを空けた。
だがそこには、すごろくが…ない!
「なに!?ない!だと?!すごろくが無い!!どこだ?いったいどこにいったんだ?!まさか、コマンドガンダムの中に……くそー、やっちまった!完全に忘れていた。」
なんと俺は、すごろくをコマンドガンダムの中に忘れてしまったのだ。
これはどうすればいいんだ?
取りに帰らなければならないのは確かなんだが、何と言えばすごろくのことを悟られずにすむのだろうか?
ガンダムシリーズを思い返していると、コマンドガンダムを放置するのではなく、爆発したほうがいいのではないか、ということに気づいた。
いそいで、ブリッジに戻り、
「ラックス!ちょっといいか?」
「はい。なんでしょうか?」
「コマンドガンダムのことなんだが、あれは爆破したほうがいい!今すぐに爆破しに行く」
「そうですか。でしたら、ダイナマイト等の爆破物ならこの艦内にもあるので、持って行くのもよろしいと思います」
「わかった!爆破するだけだから俺一人で行ってくる。他の物にコマンドガンダムのことを知られるのも面倒だからな」
(それに本当の目的はすごろくだから、余計にばれたくない)
「了解しました。大佐殿が戻り次第出航できるように準備しておきます」
「頼んだぞ」
「はい!」
俺は、コマンドガンダムを爆破するという底で、すごろくを取り戻しに戻った