スゴロクガンダム戦記(旧潜水艦) 作:ハトメヒト(ヒットマン)
…そこには永遠と思えるほど遠くに見える暗黒と無数の惑 星や戦艦やMSの破片が散りばめられている景色があっ た。
痛く、重い頭をゆっくりを起こす… まだ少し立ちくらみの様な感覚がある、響くような頭痛が 少しずつ無くなっていくのを感じながら頭をさすり目を凝 らす。 …そこには、永遠と思えるように遠くに見える暗黒など存 在しない、ただの灰色の壁があった、横を見ると女医が端 末を扱いながら近づいてくる
「ようやく目覚めたか」
女医の言葉を聞き、まっさきに意識が消えたであろう最中 に聞こえた言葉を思い出した
『科学に犠牲は付き物だ。せめてもの手向けだ、親族に連 絡くらいはしてやる』
俺は落ち着きながら、冷静になりながら、どうしても必要 な質問を考えた 「聞きたい事が3つ」
「…聞いてやろう」
「まず1つ目、確かに目は見える、足も動く、だが科学的 要素が見つけられない、何か仕込んでいるんじゃない か?」
「あぁそうだ、お前にしては察しが良いではないか…だが 今は教えん、その内分かる時が来るはずだ」
不安が募る中、2つ目の質問をした
「…2つ目、起きた直後宇宙が見えたけど、あれは何 だ?」
「早速発動したのか…ハッハッハッハッハ」
女医が急に笑い出す…嫌な予感が…
「ソレは私がつけた能力の1つ、大体どんな能力かは分か るだろ?」
俺は少し考え、どんな能力なのか幾つか予想を考えた 1つは透視能力、壁の向こうが見えたのではないか、という推測 2つは瞬間移動…これはあり得ないか? 3つは過去視、あるいは未来視、その場所の過去か未来を 見ることが出来る…?
「そんな考えこむな、私にも作業がある、早く3つ目の質問を寄越せ」
「分かった…3つ目は、頭の中に聞こえた『科学に犠牲は 付き物だ。せめてもの手向けだ、親族に連絡くらいはして やる』という声…」
最後まで言い切る前に女医が手に持っていた端末を地面に 落とした、俺は落ちた衝撃でびっくりしてしまい一瞬体が 固まってしまった
「お前、本当か?」
「え…?」
「本当にその『声』が聞こえたのか…!?」
「だから質問を」
「まさか…お前が…」
何故かあの女医がうろたえている
「どうかしたのか?」
「いずれ分かる、今は…知るべき時では無い」
何を言いたいのかが理解できない
「今はっていつ知れるんだよ!?」
「すまないが、これ以上は言えん…」
暫く俺と女医の間に沈黙が流れる。
先に発言したのは女医だった。
「早くノーマルスーツに着替えろ、その格好だと誤解されるぞ」
気付くと俺はタオル一枚下半身に装備しているだけの状態 だった この状態で寝かせておく女医を恨みながら着替える
「…早く言ってくれよな」
「お前が起きるなり質問をふっかけてくるからだろう」
「悪かったよ! あとあっち向けって!」
ノーマルスーツを最速で着替える
「着替え終わったぞ」
女医と俺はスペースシャトルに乗り込みシートベルトを閉め静かに眠りをとった。きると目の前で浮遊し通って行きそうになるスゴロクを掴んだ。そしてスゴロクを回す前に少し考える どんな感じに改造されたのか分かんないし、もし自爆装置とか入れられてたらどうしよう…っていうか無重力でもスゴロク止まるのかな…それより女医のうろたえぶりは… あぁ、全然考えがまとまらないし整理出来ない…俺大丈夫かな?
思い返すと頭の中がパンクしそうになる、そんな事を思いながらスゴロクを回した。
スゴロクはきちんと止まってくれた。
出目は3、マスは―