スゴロクガンダム戦記(旧潜水艦)   作:ハトメヒト(ヒットマン)

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第33話 さぁ考えてみよう (作:K-15さん)

マゼランに乗り込んだ俺は取り巻きであるミニック・レオンが酷く鬱陶しかった。

通路を歩きながらずっと馴れ馴れしく付いて来るコイツ。

仮にも俺の階級は大佐なんだぞ。

いや、まぁ大佐と胸を張って言える程の技量も器も兼ね備えてないが。

それに比べてコイツは上等兵。

そんなヤツが馴れ馴れしく上官に接しても良いものか。

ココはビシッと言ってやるべきなのか?

でもなぁ~、俺なんかがそんな事しても良いのか?

前世ではニートだったし、生まれ変わっても何かした訳でもない。

う~む、悩む。

でもこんな小さな事を悩んでる内に割り当てられた俺の部屋へ到着してしまう。

 

「じゃ、じゃあ俺はこれで……」

 

エアロックを解除して部屋に入ろうとする俺にコイツは当然のように一緒に入ろうとする。

こんなヤツと部屋の中でまで一緒だなんてごめんだ。

意を決した俺は立ち止まり部屋のドアを潜る寸前でミニックを呼び止める。

 

「待て」

 

「はい、大佐。どうなさいましたか?」

 

「どうしたもこうしたもあるか。どこまで付いて来る気だ」

 

「それは……」

 

「俺は貴様をそこまで信用したつもりはないぞ。立場をわきまえろ」

 

目尻に涙を溜めて半泣きになってやがる。

ちょっと言い過ぎたか?

いや、このまま馴れ馴れしくされるよりはマシだ。

甘やかす必要など皆無。

俺はドアを閉じてエアロックを掛けた。

 

「よし、これてあの鬱陶しいヤツも少しはおとなしくなるだろ。問題は――」

 

俺はデスクの上にカバンを置いて中身を取り出した。

それは勿論、俺の今後の運命に関係するスゴロク。

今までにも数回スゴロクを振ったが良い目に遭遇した記憶がない。

あれ……あったか?

そうだ、コマンドガンダムを引いた事もあったな。

即効で壊してしまったが……。

今はもう懐かしい。

さて、サイコロを振るとしますかな。

 

「良いマスが引けますように!!」

 

願いを込めて投げたサイコロがコロコロと転がる。

そして止まった数字は――

 

「5……5か。中々進んだな。あとは良い内容が書かれてれば嬉しいんだが。最初に引いたマスは最悪だったからな」

 

そしてコマを5マス進める俺。

マスに書かれた文章を見て俺は考え込んでしまう。

 

「おめでとう? 何がおめでとうなんだ? 意味がわからないぞ」

 

考えてみるがやっぱり訳がわからない。

前後の文脈が何もなければ何を伝えたいのかもわかる筈もないだろう。

 

「う~ん、取り敢えず良い事が起こるのか? そうでも思わないと精神的に辛い」

 

結局意味はわからないが文字から推測するに良い事が起こるのだろう。

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